妊娠後期のむくみの症状と原因!予防と対策はこちら。
妊娠後期によく起こるマイナートラブルのひとつが“むくみ”です。
この“むくみ”、不快感はあるものの、殆どの場合は胎児に影響はありません。
ただ、稀に母体や胎児が危険な“むくみ”もあります。
今回は、妊娠後期の“むくみ”の原因と、気を付けるべき症状についてです。
つらい“むくみ”の解消法もご紹介しますよ。
・妊娠後期のむくみの症状と原因は?
・妊娠後期のむくみ症状の解消方法!
・妊娠後期のむくみ症状の予防対策方法はこちら。
妊娠後期のむくみの症状と原因は?
むくみの症状
妊娠初期からむくみが始める人もいますが、多くの妊婦さんは妊娠後期にむくみに悩まされます。
それも、ある日突然むくみが始まってビックリということが多いです。
足のむくみがおおいですが、ヒドイ場合は手や顔も、むくみの症状がでます。
むくみに伴って、なんとなくしびれたように感じたり、からだが重くだるいと感じたりします。
むくみの原因
1.血液量の増加
妊娠すると、胎児に栄養や酸素を送るために血液量が増加します。
徐々に血液量が増え、臨月に入ると血液量が30〜50%も増加します。
血液量だけでなく、血液の成分も変わります。
血液量が増えても血球は増えず、血液中の水分である血漿成分だけが増えるため血が薄くなるのです。
血液が薄くなることは、血液中の水分が染みだして、むくみの原因になります。
2.黄体ホルモンの増加
妊娠中は、黄体ホルモンの分泌が増加します。
胎児の成長のために必要なホルモンなのですが、体に水分を溜めこむ作用があります。
黄体ホルモンの分泌量は、妊娠期間を通して徐々に増えていきます。
そのため、妊娠後期にむくみに悩まされる人が増えるのです。
3.子宮の変化
妊娠後期になると、子宮が大きくなり、骨盤周りの血管やリンパ管を圧迫してしまいます。
そのため、むくみやすくなってしまいます。
4.運動不足
妊娠中に限らず、運動不足はむくみの原因です。
更に、妊娠後期には、お腹が重たいので、どうしても運動不足になりがちです。
5.妊娠高血圧症候群
これまでみてきた原因は、母体や胎児に影響のないむくみです。
しかし、妊娠高血圧症候群によるむくみは、肝機能障害を起こしたり、胎児に危険が及んだりすることがあります。
妊娠高血圧症候群によるむくみは、高血圧や蛋白尿などの症状もおこります。
血圧上昇や頭痛などの症状が思い当たる場合には、医師に相談しましょう。
妊娠後期のむくみ症状の解消方法!
1.塩分を控える
塩分過多にならないように気をつけましょう。
妊娠中の塩分摂取の目安は、一日8g以下です。
この、8gというのは、相当気を付けないとオーバーしてしまいがちです。
塩分過多が心配される場合は、カリウムを多く含む食品を食後に食べましょう。
カリウムは塩分排出を促してくれます。
2. マッサージ
マッサージをしてリンパの流れを改善しましょう。
足のつま先から太ももの付け根にかけて、下から上へなで上げるようにします。
マッサージは、ゆっくり手を動かすのがコツです。
妊娠中もOK!【脚のむくみ解消!マッサージ】オススメの方法をご紹介☆
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3.冷えとり
足のむくみは、足を温めると軽くなります。
入浴、足浴、冷えとり靴下などを試してみましょう。
4.着圧ソックス
むくみ解消をうたったソックスが販売されています。
ドラッグストアや病院で購入できます。
5.マタニティスイミング
スイミングは、水圧や水流の効果でむくみを解消します。
6.水分を摂る
むくみ解消の為に、水分制限をしてしまうひとがいます。
これは、母体と胎児の健康のためによくありません。
また、極端な水分制限は、むくみを悪化させます。
妊娠後期のむくみ症状の予防対策方法はこちら。
1.適度な運動
筋肉を動かすと、むくみ解消につながります。
特に大切なのが、足首とふくらはぎの運動です。
足指じゃんけんや、足首回し、アキレス腱伸ばしなどを意識して行いましょう。
2.足を高くして寝る
足をあげて寝ると、むくみが軽減されます。
3.温める
体を冷やさないように気をつけましょう。
制限がない場合は、入浴も毎日が望ましいでしょう。
むくみの以外の症状にも注意
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妊娠後期の“むくみ”の原因と、気を付けるべき症状についてでした。
妊婦の “むくみ”の原因は、血液量の増加と血流の悪さ、ホルモンのバランスの変化などが主な原因でした。
危険なのは、妊娠高血圧症候群によるむくみで、頭痛や急に血圧が上がるなど他の症状もみられます。
気になる時には、医師に相談しましょう。