マンションの結露対策。冬場の窓や壁の結露を防止する方法は?
冬場の結露対策、マンション住まいでなくても毎年悩まされる現象ですね。
皆さんはどうされていますか?
私自身も他人事ではすまない問題です。
毎日毎日窓を拭いたり、換気をしたり。
かといって寒風吹きすさぶ中、窓を全開ですごすなど修行のような真似もできません。
今回は冬場の悩みの結露について、原因、対策、発生を防ぐ対策などお伝えしていきますね。
・マンションで結露のおきる原因は?
・マンションの窓の結露対策は?
・マンションの部屋全体の結露対策は?
・マンションの結露を発生させないために注意することは?
上記のテーマに沿って書いていきたいと思います。
マンションで結露のおきる原因は?
マンションに限らず、住居、オフィスなど窓がある場所には、冬場になると結露が発生します。
まず、結露の発生の原因をお話いたします。
冬の結露とはまず、窓ガラス付近の寒暖差によって発生します。
窓ガラスは外の寒さによって冷やされ、反対に室内は暖房などで暖かく、ここで寒暖差が生じます。
空気中の水蒸気がそれによって刺激され、窓ガラスに結露が生じるのです。
そして住居の結露には4種類あります。
・表面結露
壁や天井の表面に発生してカビやダニの発生原因となります。
・内部結露
室内の暖かい空気が壁に侵入、ひどい場合は柱や家の土台を腐らせる原因となります。
・冬型結露
今回のテーマのガラスの結露のことです。
・夏型結露
冬の結露と逆パターンで外は暑く、中は涼しい常態で起こる結露です。
(逆転結露ともいいます)
上記のことを踏まえ、冬型、マンションなどの窓や壁の結露対策家電を調べてみましょう。
結露対策は怠ると、カビやダニの発生、家の柱が腐るなど大惨事にもなりかねません。
また、マンションは集合住宅ですから、近隣家庭にも被害が起こる可能性がありますので注意しましょう。
マンションの窓の結露対策は?
私の自宅もマンション型集合住宅なので他人事ではありません。
窓の結露は窓だけでなく、窓のサッシや枠、果てはカーテンなども濡らしてしまいます。
放置しておくと、そこからカビやダニが発生したり、健康面、衛生面にもよくありません。
早急に、結露には確実に対策が必要です。
また、南側より、北側の部屋、窓に結露がおきやすいので、こちらも念頭に入れて下記の対策を取り入れてください。
(1)結露が起きればマメに雑巾でふき取る。
大変な重労働なので、共働き、単身家庭には難しいことです。
(2)寒いですが定期的に、窓を開けて換気をしましょう。
前述で書きましたが、結露の原因は外と部屋の温度差によるものです。窓を開けることにより、寒くなりますが、定期的に温度差を変えるようにします。
(3)(2)の換気により部屋の空気を循環させる。
換気扇を回すのも有効です。部分的に室温が低くなる場所を作らないよう。
また、日中はカーテンを開けておくのも有効です。
冬場は厚手のカーテンを防寒対策に使いますね。
カーテンを閉めたままですと、換気したところで空気の循環が悪くなります。
(4)ホームセンターなどで売っている結露防止(断熱)シートを貼る。
断熱効果もありますし、わりと安価で売っています。
シートを買わず緩衝材ビニール製のプチプチを貼る家庭も見受けられます。
(5)二重窓にする
リフォームになりますのでコスト(工事費用)高めです。
ですが、防音、断熱、結露対策には有効です。寒冷地など二重窓の家庭がほとんどですね。
マンションの部屋全体の結露対策は?
窓の結露対策をすると同時に部屋の結露対策にもつながります。
前述の(1)~(5)に加えて、除湿機という家電製品を使うのがお勧めです。
部屋の結露対策としては以上になりますので、除湿器についてご説明します。
除湿器は、洗濯物の乾燥、風呂場付近、風呂上りの除湿。そして結露の対策。
あまり冷蔵庫、洗濯機のような必需品ではありませんので、目立ってはいませんが、除湿器は、上記で述べた通り、本当にいい仕事をしてくれる家電製品です。
それで、除湿機のタイプは3種類あります。
一応、光熱費の平均コストも調べました。
ご参考にしていただけると、家電製品の買い方の目線も変わります。
・コンプレッサー方式 (光熱費コスト 1時間当たり平均6~8円)
・デシカント方式 (光熱費コスト 1時間当たり平均11~13円)
・ハイブリッド方式 (光熱費コスト 1時間当たり平均9~11円)
カタカナの羅列で何のことだかわからない方もいると思いますので、簡単に説明をしますね。
コンプレッサー方式
主に夏用、涼しくもなります。
涼しさはクーラーに匹敵します。(部分的にですけど)
(メリット)
・電気代が安い。
・比較的室温の上昇が少ない。(涼しくなるため)
(デメリット)
・本体が重い。(大きい、移動に不便です)
・音が大きい。(うるさい)
・冬場は暖房を入れていないとあまり役に立たない。
デシカント方式
主に冬場使用する。
ストーブ代わりに使用するユーザーもいます。
(メリット)
・室温に影響されず運転できる。
・小型が多くて、持ち運びやすい。
(デメリット)
・部屋の温度上昇が大きい(乾燥する場合も)
・電気代が高い(コスト問題)
夏用、冬用除湿機を二つ買うのも大変ですね。本体価格もそれなりにしますし、電気代のコストもかかります。
最後になりましたが、夏用、冬用二つの機能のいいとこばかり取り開発されて作られたものがこちら。
ハイブリッド式
一年中使える除湿器はこれです!(私のもハイブリッド)
ただ、問題点がひとつあって、コンプレッサー方式・デシカント方式の両方の機能を備えているので本体価格は高いです。
デメリットとなるのは初期投資に高額のコスト。
ですが、季節に応じて判断して適切な除湿機能があります。
電気代のコストも二つの除湿器の中間あたりです。
今回は冬の結露対策です。
おすすめ家電はデジカント方式かハイブリッド方式です。
ですが、だんぜんおすすめ除湿機家電はハイブリッド方式です。
それでは、私のおすすめハイブリッド方式除湿機について。
まず、断然お勧めのハイブリッド方式の除湿機の価格帯を調べてみました。
大体4万円から6万円を想定してください。
ちなみに
コンプレッサー式・デジカント式は1万数千円から3万円弱。
ここで、除湿器購入に関する選択肢が3つ出てきましたね。
・初期投資を奮発して機能を優先するか?
・デジカント式(冬向き)のみ買うか?
・もうあきらめて買うのを止めにして、毎日窓ふきを頑張るか?
お財布事情と住居環境で判断してください。
生活必需品の部類でない家電製品を買う、買わないは個人の自己判断ですが、私のおすすめ結露対策の除湿機家電はハイブリッド式です。
結露対策のテーマですが、結露対策ツールのひとつ除湿器について熱く語ってしまいました。今後の購入検討の材料にしていただければ、幸いです。
マンションの結露を発生させないために注意することは?
マンションは一戸建て住宅と比べて結露の発生が多いのが実情です。
理由は様々ですが、窓の数が少ない、戸建てと比べて狭いので空気の循環が悪いなど。
結露は寒暖差により、空気中の水蒸気の液状化で起こります。
(1)とにかくマメに換気をする。換気扇、窓を開けるなど
お風呂や料理のときはもちろん、換気扇はできるだけ回して空気を循環させましょう。
寒いですがたまには窓を開けましょう。
(2)洗濯物の部屋干しは控える
冬場は洗濯物がなかなか乾きません。日中外に干しておいても、取り込む頃にもまだ乾いていないことも多々あります。
部屋干しは換気扇の近くで回しながら、日当たりのよいリビングの窓辺、浴室乾燥機がついているお宅ならばそちらで乾かしてください。
(3)たんす、押入れ、クローゼット、密閉空間もまめに開閉して空気を入れ替える。
冬場、たんすや押入れなど締め切ったままにしておくと、内部で結露が発生して、かび臭いにおいや、ダニの発生原因になります。
たんすや押入れのある部屋が北側の部屋だと要注意です。室温自体が低いので部屋中に結露が発生します。
(4)ガスストーブ、石油ストーブの使用は控える。
こちらは水蒸気が大量に発生しますので、暖かくて快適なのですが、結露対策としてはNGです。使用後は寒くなりますが換気しましょう。
また、オフィスでも女性社員に多いのですが、丸一日の加湿器の使用も控えましょう。水蒸気の発生原因になります。
また、結露とははなれますが、加湿器を顔に当てていると、当てているときはいいですが乾燥肌になりやすいですよ。美顔対策もほどほどに、長時間の使用は控えましょう。
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今回は冬場の避けられない問題である、結露についての対策、原因など解説させていただきました。
ご理解いただけましたでしょうか。
とにかくマメな換気を!
今の日本は大体が共働き家庭や一人暮らしが多く、専業主婦の方でも毎日毎日窓を拭くのも大変です。少しずつできそうなところから対策をしてみてはいかがでしょうか?
結露対策効果抜群の除湿器ですが、やはりその分値段もそれなりにします。
結露対策には役立つ家電製品ではありますので、相当に結露に悩まされている場合は、ご検討いただいてもいいかもしれません。