【敬老の日2024】由来や年齢は?子供や英語の説明方法は?
大切な国民の祝日のうちの一つである、敬老の日。
みなさんは敬老の日の由来をご存知でしょうか。
敬老の日は知っているけれど、由来までは自信を持って説明はできないかも‥という方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、敬老の日2024年の時期や由来、祝う対象年齢などについてご紹介します。
敬老の日を子供へ説明する方法や、外国人に英語で説明する方法もご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
この記事の目次
敬老の日2024年はいつ?
敬老の日は9月の第3月曜日と法律で決められています。
そのため、2024年の敬老の日は、9月16日(月祝)です。
敬老の日とは?何歳からが対象?
敬老の日とは?
『 敬老の日 』は国民の祝日として定められており、法律では「 多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し長寿を祝う日 」と記されています。
これまでの長い間社会を牽引(けんいん)してきて、今もなお世間を見守り続けてくれているお年寄りに感謝をし、これからも元気に長生きしてほしいという気持ちを伝える日、なんですね。
日頃、感謝の気持ちを言葉にすることはあまりないですよね。
こういう日だからこそ、普段は恥ずかしくて言えないことも言葉にして伝えてみてはいかがでしょう。
おじいちゃんもおばあちゃんも、感謝の言葉に絶対喜んでくれるはずですよ。
敬老の日を祝うのは何歳から?
「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し長寿を祝う日」である敬老の日ですが、この“老人”とは何歳のことなのでしょうか。
敬老の日を祝う対象の年齢は特に定められていませんが、一般的に高齢者とは65歳以上のことを指します。
そのため、65歳以上であれば、敬老の日をお祝いする対象と考えて良いでしょう。
(※現在、65歳以上を前期高齢者、75歳以上を後期高齢者と規定されています。e-ヘルスネット)
しかし、老人や高齢者とひとまとめにされることに抵抗がある方も多くいらっしゃることでしょう。
特に今は年を重ねても元気な方はたくさんいらっしゃいますよね。
高齢者の定義が正しいともかぎりません。
ただ、年齢で区別されるといい気がしない方もいると思いますが、孫からお祝いされる日となると敬老の日も悪くないと感じる方もおられるのではないでしょうか。
お孫さんがいる場合には、敬老の日におじいちゃんおばあちゃんとしてお祝いすることが多いです。
その場合は、年齢にこだわらず敬老の日をお祝いしても、差し支えありません。
敬老の日にはみんな揃って賑やかに過ごせば、おじいちゃんもおばあちゃんも喜んでくれるはずですよ。
どのように祝えばいい?
おじいちゃん、おばあちゃんに感謝する日といっても、どう祝えばよいのかわからない方もいることでしょう。
一般的にはプレゼントを渡したり、家族みんなで集まって食事をするという方が多いです。
しかし、おじいちゃん、おばあちゃんへのプレゼントは何を渡したら喜んでくれるのかとても悩みますよね。
プレゼントを選ぶ時は、相手のことをきちんと知ることが大切です。
何が好きなのか、どんなことにはまっているのかなど事前に調査してみましょう。
お酒好きのおじいちゃんにはお酒、お花が好きなおばあちゃんならお花をプレゼントに選べば喜んでもらえること間違いなしですね。
品物をあげるのもよいですが、手紙のプレゼントだって喜んでもらえるはずです。
手紙なら小さな子供でも用意することができますよね。
もちろんプレゼントは嬉しいものです。
しかし、おじいちゃん、おばあちゃんはみんなが元気で過ごしているだけでうれしい気持ちになるものです。
何か特別なものを用意しなくても、顔を見せて「いつもありがとう」の一言を伝えるだけでも十分喜んでもらえるかもしれません。
敬老の日の由来は?
敬老の日は、1947年(昭和22年)9月15日に、兵庫県多可郡(たかぐん)野間谷村(のまだにむら)が主催した「敬老会」が由来とされています。
2回目の敬老会では、9月15日を「としよりの日」として村独自の祝日にすることを提唱しました。
その後、としよりの日が全国に広まり、1963年(昭和38年)には老人福祉法で9月15日が老人の日に制定され、1965年(昭和39年)には国民の祝日として9月15日が「敬老の日」として制定されています。
2001年(平歳13年)には祝日法が改正されハッピーマンデー制度が実施されることになったため、2003年(平成15年)からは「9月の第3月曜日」が敬老の日として定められました。
上記が敬老の日の由来です。
敬老の日は知っていても、由来までは知らなかったという方も多いのではないでしょうか。
名称も変更
このように日にちの変更があった敬老の日ですが、前述のように名称も変更されてきました。
もともとは「としよりの日」と呼ばれていたのですが、この名称を良く思わない方が多かったこともあり「老人の日」に変更されました。
しかし、こちらの名称も不評だったこともあり、今の『敬老の日』となったのです。
名称の変遷はこのようになります。
『 敬老会 』→『 としよりの日 』→『 老人の日 』→『 敬老の日 』
敬老の日が国民の休日になるまでの経緯をもう少し具体的に説明しますね。
兵庫県の野間谷村の村長が、「としよりを大切にして、としよりの知恵を借りて村づくりをしよう」と〈としよりの日〉という敬老会を開いていました。
年に一回行われるとしよりの日は、気候も良く農閑期でもある9月15日に行われていました。
野間谷村ではじまったこの敬老会は兵庫県全体に広がり、だんだんと全国に広がっていきました。
1951年には中央社会審議会で9月15日を『としよりの日』としました。
しかし、としよりという表現が良くないという意見が出たことで、1963年には『老人の日』と名称が変わりました。
すると、野間谷村では「こどもの日や成人の日があるのに、なぜ敬老の日がないのか」という声が上がったのです。
政府への働きかけもあり、老人の日は2003年には『敬老の日』として国民の休日となり、現在に至っています。
年齢を経ても元気な方も多く、また平均寿命も上がっている現在、そのうち『老』の文字もなくなるかもしれませんね。
ちなみに、老人福祉法により9月15日は「老人の日」となっており、9月21日までの1週間は『老人週間』となっています。
高齢者の健康促進などのさまざまな活動が行われているとのことです。
敬老の日の起源は?
敬老の日の由来には2つの説があるといわれています。
1つ目の説は聖徳太子説と呼ばれるものです。
聖徳太子説
聖徳太子が四天王寺を建立したときに、四箇院(しかいん)という施設を造ったと伝えられています。
その四箇院は寺院の敬田(きょうでん)院、薬を施す施薬(せやく)院、病院の療病(りょうびょう)院、社会福祉施設の悲田(ひでん)院の4つの施設からなります。
その中の悲田院は、今でいう孤児院や老人ホームのような施設です。
その悲田院が作られたのが9月15日だったといわれていることで、敬老の日を9月15日に設定したといわれています。
2つ目の説は養老の滝説です。
養老の滝説
昔、美濃国というところに年老いた父と息子がいました。
父親はとてもお酒が好きでした。
しかし、息子の収入では父親が満足するほどのお酒を買うことができませんでした。
ある日、息子が山で仕事をしている時、足を滑らせ谷間に転がり落ちてしまいました。
転がり落ちた先では、どこからともなくお酒の匂いがします。
よく見ると、石の間から水が流れ出ていました。
少し汲んで飲んでみると、この水はとても美味しいお酒の味がします。
息子はこの水を持ち帰り、父親に飲ませてあげ、父親は大変喜びました。
この話が天皇に伝わると、自らこの場所を尋ね、ご覧になりました。
天皇は「これは、息子のこのうえない孝行を天地の神がお褒めになったものであろう」と感じ、この息子に美濃守という役職を与えたそうです。
この天皇がこの場所を訪ねて行った時期が9月下旬のため、9月15日を敬老の日にしたのではないかといわれています。
このような説がありますが、これらの説が正しいものなのかはわからないとのことです。
敬老の日を子供に説明する方法は?
敬老の日には、保育園や幼稚園でもおじいちゃん、おばあちゃんにありがとうの気持ちを込めて手紙を書いたり、絵を描いてプレゼントしているのではないでしょうか。
しかし、敬老の日の意味まで知っている子供はあまりいないのかもしれませんね。
では、どのように説明すれば理解してもらえるのでしょうか。
敬老の日の由来を話しても、子供にはなかなかむずかしいですよね。
敬老の日を子供に説明する場合のポイントは、『日頃の感謝』と『長生きを願う気持ち』です。
ただ、お年寄りに感謝する日だよといっても、「なんで感謝するの?」「何をする日なの?」といった答えが返ってきそうですよね。
まずは、「おじいちゃんやおばあちゃんのどんなところが好き?」「おじいちゃんやおばあちゃんと一緒に何をするのが楽しい?」などと子供に質問をしてみるのがおすすめです。
その上で、「今日は『敬老の日』という日で、大好きなおじいちゃんとおばあちゃんに『いつもありがとう』って伝える日なんだよ。それから、これからも一緒に楽しいことができるように、『これからも元気でいてね』ってお願いをする日なんだよ。」というように説明すると良いでしょう。
たとえば、
「今度の月曜日は敬老の日って言うんだけど、どんな日か知ってる?
敬老の日っていうのは、今まで頑張って働いてくれたおじいちゃん、おばあちゃんにありがとうを伝える日なんだよ。
おじいちゃん、おばあちゃんのどんなところが好き?
優しいところが好きなら、いつも優しくしてくれてありがとうって伝えようね」
と言ってもよいですね。
敬老の日の意味を説明して、具体的に何に感謝すればいいのかを伝えてあげると、子供でも理解してくれますよ。
由来を聞かれた場合には、上記の敬老の日の由来を参考にして説明してあげてくださいね。
たとえば、
「日本の小さな村でお年寄りを大切にする『敬老会』が始まって、それが日本中に広まったんだよ。
それを日本の代表の人たちが『敬老の日』という名前をつけたんだって。」
というような由来の説明の仕方もあります。
敬老の日があるのは日本だけ?
敬老の日ができた説や歴史からみても、日本独自の祝日のようですが、外国にも同じような日はあるのでしょうか。
アメリカ
1978年から9月の第2日曜日が「 National Grandparents’ Day(祖父母の日)」という日になっています。
日本の敬老の日のように「年長者を敬う」「孫が祖父母への感謝を伝える」という意味の日がこめられています。
そして孫から祖父母へ送られるグリーティングカードには、勿忘草(わすれなぐさ)が添えられるという風習があります。
しかし、この祖父母の日は歴史が浅いこともあり、残念ながらあまり定着していないようですね。
イタリア
2005年に10月2日が祖父母の日と制定されました。
イタリアではこの日だけでなく、カトリック教会ではキリストの祖母である聖アンナの日である7月26日も祖父母を敬う日となっています。
アメリカと同じように、祖父母の日には勿忘草をプレゼントする風習もあります。
しかし、アメリカとイタリアどちらが先に始めた風習なのかはわかっていません。
イギリス
敬老の日のような日はありません。
しかし、100歳、105歳の誕生日以降には、毎年女王陛下から祝電が届くそうです。
イギリスは個人主義の国といわれていて、親は親、子は子といったように必要以上に干渉しないというのが当たり前のようです。
もちろん年長者をないがしろにしているわけではありませんが、お国柄というのもあってこういう日は存在しないのでしょう。
ポーランド
ポーランドには「祖母の日」と「祖父の日」が別々にあります。
1月21日が「祖母の日」、1月22日が「祖父の日」とされていて、どちらも祝日ですが休日ではありません。
国民全体にもよく知られた日で、手作りメッセージカードを渡したり、お食事会が行われます。
中国
年長者を敬う「重陽節」(旧暦9月9日)という日がありますが、こちらも休日ではありません。
中国は祝日が少なく、7つしかないんですよ。
そのため、重陽節が祝日の仲間入りをするのは少し難しいことなのかもしれませんね。
韓国
韓国にも老人の日があるようですが、知名度が低くあまり知られていないようです。
ところが、韓国人からすると「年長者を敬うのは当たり前のこと。気持ちの上では、毎日が敬老の日のようなもの」という考えのようです。
祝日として指定されているのは日本のみですが、世界にも日本の敬老の日と同じような日がある国はあるんですね。
敬老の日を英語で説明するには?
敬老の日を英語にすると、『 Respect-for-the-Aged Day 』となります。
“Respect-for-the-Aged-Day”を英語で説明すると、下記のような言い方になります。
“ Keirounohi ” means “ Respect-for-the-Aged Day ”.
( 敬老の日は、 “Respect-for-the-Aged Day”という意味です。)
Respect for the Aged Day is a Japanese public holiday celebrated annually to honor the aged, and it is celebrated on the third Monday of September every year.
( 敬老の日はお年寄りを敬う日本の国民の祝日で、毎年9月の第3月曜日に行われます。)
On this holiday, we visit our grandparents and enjoy a meal together or give them some presents.
( 敬老の日には、祖父母を訪ねて一緒に食事を楽しんだり、プレゼントを渡したりします。)
敬老の日に行われるイベントは?
敬老の日より2、3日前から、敬老の日に関わるイベントが行われることが多いです。
たとえば下記のようなイベントがあります。
・ おじいちゃんとおばあちゃんと一緒に似顔絵を描いてもらえるイベント
・ おじいちゃんとおばあちゃんと一緒にはごいたやめんこなど昔の遊びを体験できるイベント
・ おじいちゃんとおばあちゃんにプレゼントできる寄せ植え作ることができるイベント
・ 敬老の日にちなんだおひるねアートや手形足形アートができるイベント
ぜひ、お近くの敬老の日のイベントを見つけて、参加してみてくださいね。
敬老の日に贈るプレゼントで定番の品や花は?
敬老の日に贈る定番のプレゼントは、お花です。
おじいちゃんもおばあちゃんの両方が喜んでくれること間違いなしのプレゼントですよ。
母の日や父の日のように決まったお花の種類はありませんが、敬老の日には「りんどう」が人気です。
りんどうの根が効き目の高い薬として使われていたことや、日本では昔から紫や青を位の高い人がまとう色とされてきたため、敬老の日にぴったりの花なのです。
そのほかで人気のプレゼントは、お酒やお菓子、洋服なども人気です。
洋服の場合はパジャマやハンカチなど、趣味と合わなかった場合でも使いやすいものがおすすめですよ。
また、名入れやメッセージ入りのプレゼント、お孫さんの写真入りのプレゼントなども人気があります。
年に一度の大切な日
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敬老の日の時期や由来、子供への説明の仕方などをお送りしました。
日頃から感謝の気持ちを持っていても、なかなか機会がなくて伝えられていないことも多いですよね。
いつも優しく見守ってくれていることはとてもありがたいことです。
普段なら恥ずかしくて言えない「ありがとう」の言葉も、敬老の日だからこそ伝えてみましょう。
感謝を伝える年に一度の良い機会となりますよ。
おじいちゃん、おばあちゃんと毎日顔を合わせる方も、そうでない方も、敬老の日には少しゆっくり話す時間を作ってみてはいかかでしょうか。