加湿器の種類と効果。喉や美肌に効く?置き方や使い方。
秋から冬にかけて、寒い時期は乾燥が気になりますよね。
お部屋の空気が乾燥していると、お肌がカサついてしまう…喉を痛めてしまう…など、身体に悪い影響がでてしまうので、困ってしまいます。
そんな乾燥を解消するために活躍してくれる強い味方が。
そう、加湿器。
今やもう暖房と並んで寒い時期の必需品といっても過言ではないですよね。
市場には様々な種類やデザインの加湿器が出回っています。
そんな大人気の加湿器ですが、意外と「ただ置いてスイッチをONにしているだけ」という方が多いかもしれません。
実は効果的な使い方というものがちゃんとあるんですよ。
せっかく加湿器を使うのであれば、効果的な使い方をマスターして、しっかり効果を実感しちゃいましょう。
今回は、加湿器の種類と効果的な使い方をご紹介します。
ぜひ参考にしてくださいね。
・加湿器の種類はどういうものがあるの?
・加湿器は喉や美肌に効果ある?風邪やインフルエンザは?
・加湿器の効果的な置き方や置き場所は?
・加湿器の効果的な使い方は?
加湿器の種類はどういうものがあるの?
ひとことで「加湿器」といっても、いくつか種類がありますよね。
まずは、加湿器の種類についておさらいしてみましょう。
スチーム式
もくもくと湯気が出てくる加湿器。
これはスチーム式という種類の加湿器です。
加湿器と聞いて多くの方がイメージするのが、このスチーム式だと思います。
・仕組み
水を沸かしてお湯にし、湯気を出す。
・メリット
加湿能力が高い。衛生的。
・デメリット
ぐつぐつと水が沸騰する音が出る。
他の種類と比べると電気代がかかる。
出てくる湯気が高温なので危ない。
超音波式
霧が上に向かって細長く吹き出す加湿器。
これは超音波式という種類の加湿器です。
スタイリッシュなものや可愛いものなどデザインが豊富で、置いておくだけでもオシャレに見えるものが多いのも特徴です。
・仕組み
超音波振動で水を細かく破砕し、ファンで吹き出す。
・メリット
価格が安い。
比較的小型のものが多い。
加湿能力が高い。
・デメリット
不衛生。
気化式
蒸気や霧が発生しないので、ただおいてあるだけに見えるかもしれませんが、きちんと加湿能力がある加湿器。
これは気化式という種類の加湿器です。
・仕組み
水を含んだフィルターに風を送り、風に含まれた水分を空気に溶かす。
・メリット
安全性が高い。
他の種類と比べると電気代が安い。
蒸気や霧が発生しないので家具等が濡れない。
・デメリット
加湿能力が低い。
ファンの音が大きい。
こまめな掃除が必要。
ハイブリッド式
気化式と加熱式を組み合わせた加湿器。
これはハイブリッド式という種類の加湿器です。
蒸しタオルを干すのと同じ原理なのが特徴ですね。
・仕組み
水を含んだフィルターにヒーターで温めた風を送り風に含まれた水分を空気に溶かす。
・メリット
気化式より加湿能力が高い。
安全性が高い。
蒸気や霧が発生しないので家具等が濡れない。
・デメリット
価格が高め。
加湿能力が低い。
ファンの音が大きい。
こまめな掃除が必要 。
加湿器の選び方についてはこちらの動画も参考になりますよ。
https://youtu.be/4RPCingtsBQ
加湿器は喉や美肌に効果ある?風邪やインフルエンザは?
加湿器の種類がわかったところで、次は加湿器による効果についてです。
よく、乾燥すると「お肌がカサつく」「喉を痛める」などと耳にしたことがありませんか。
また、「風邪対策」「インフルエンザ対策」が目的で加湿器を置いているという方もいらっしゃるかもしれません。
では、実際に加湿器による効果とはどんなものがあるのでしょうか。
加湿すると喉に良い?
先に結論をいうと「イエス」です。
空気が乾燥していると粘膜の機能が弱ってしまうため、のどの痛みを感じることがあります。
また粘膜の機能が弱まるということは、風邪やインフルエンザなどのウイルスにも感染しやすくなってしまいます。
乾燥した空気を加湿することは、喉のためであることはもちろん、風邪やインフルエンザなどの感染予防にもつながるのです。
ちなみに、風邪やインフルエンザの原因であるウイルスは「低温・低湿」になると活発に空気中で動き回るそうです。
なので、お部屋の温度と湿度をあげることは、ウイルスの動き自体を弱める効果もあるんですよ。
加湿すると肌に良い?
こちらも先に結論をいうと「イエス」です。
お肌に関しては、湿度が上がると体感温度も上がるので、代謝機能が良くなるという効果があります。
代謝機能が良くなると肌のターンオーバーが正常にはたらくので、お肌のバリア機能がグーンとアップします。
また、お肌の水分の蒸発も防ぐことができるので、美肌効果が期待できるのです。
ちなみに、お肌のバリア機能がアップするということは、外部からの刺激を感じにくくなるので痒みも軽減するそうです。
「乾燥するとお肌が痒くなる」という方にも嬉しい効果ですね。
加湿器の効果的な置き方や置き場所は?
加湿器による嬉しい効果がわかったところで、実際に加湿器を使うとしたらお部屋のどこに置きますか?
実はお部屋の中でもここは避けたいという箇所が3つあります。
部屋の隅
部屋の隅は湿度が安定しないうえ、加湿してもなかなかお部屋全体に行き渡りません。
また、加湿器から出る水分が壁や家具、カーテンなどに当たり続けると結露やカビの原因となってしまいます。
床に近い低いところ
冷たい空気は重いので床付近に停滞します。
そのため床付近の湿度は低くなります。
ここに加湿器を置くと、加湿器が必要以上に加湿してしまうことになります。
加湿器に余計な負担をかけてしまうことにもなりますね。
加湿器自体に高さがある場合は良いですが、コンパクトなものや背丈が低いものは床に直置きせず、棚や物を使って少し高さを出して置きましょう。
目安としては70cm~100cmの高さが最適です。
エアコンの風があたるところ
エアコンの暖かい風が直接加湿器に当たり続けると、加湿機本体が温まりすぎてセンサー類に狂いが生じ、誤作動してしまう原因になります。
結果的に加湿能力に悪い影響が出てしまったり、故障の原因にもなりますので注意しましょう。
また、余談ですが、テレビやパソコンなどの電化製品は湿気に弱いという特徴があります。
これらの近くに置くことも避けたほうが無難です。
念のため参考までに。
上記3つの箇所は避けましょう。
加湿器の効果が十分に発揮されません。
では、どこに置いたら良いのでしょうか?
一番効果的なのはお部屋の中央です。
ど真ん中なんて無理無理!
という場合は、できるだけ中心に近いところへ置いて、サーキュレーターなどで空気を循環させてあげるといいですね。
人に近く、お部屋全体に行き渡る場所が加湿器の効果的な置き場所ということになります。
加湿器の効果的な使い方は?
加湿器の効果的な置き場所と合わせて知っていただきたいのが、加湿器の効果的な使い方。
重要なのは次の2点です。
給水タンクの水は水道水を使用し、1日1回換えること
給水タンクに長期間水を貯めていると、水が古くなるにつれて雑菌が繁殖し、汚染されたまま加湿器から放出されてしまうので、身体に悪い影響を与える恐れがあります。
給水タンクの水は1日1回は換えるようにしましょう。
継ぎ足しも避けたほうが良いでしょう。
また、塩素は除菌効果があります。
除菌効果があるということは雑菌の繁殖を防ぐ効果があるということです。
くれぐれも塩素が含まれていないミネラルウォーターや浄水器の水は使用せず、必ず水道水を使用しましょう。
フィルターなどの掃除を定期的に行うこと
説明書にも記載があると思いますが、加湿器はメンテナンスが重要です。
水を使うということもあり、雑菌やカビなどが発生しやすい環境でもあるため、衛生的に保たなければなりません。
健康に害が出ないよう、フィルターや給水部分などは定期的に掃除しましょう。
加湿器は置き方を工夫して正しく効果的に使おう!
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秋冬に大活躍の加湿器ですが、使い方や置き方に気を付けるだけで、しっかり効果を実感できるということが分かりましたね。
むずかしい内容ではないので、すぐに実践できそうです。
加湿器は用途や目的に合った種類を選んで、効果的に使っていきたいですね。