法要お供え物・供花の金額相場!のし紙の種類や書き方は?お返しは?
亡くなってから7日目の初七日に始まり、四十九日法要、一回忌、2年目に三回忌。
その後は七回忌、十三回忌、十七回忌、二十三回忌、二十七回忌、三十三回忌‥と続き、一般的には三十三回忌の法要が最後とされていますが、五十回忌まで行う場合もあります。
今回は法要を執り行うにあたり、遺族、参列者共に知っておくべきことのひとつである、お供え物と供花についてのまとめです。
・法要のお供え物や供花でおすすめは?
・お供え物ののし紙の種類や書き方は?
・お供え物のお返し相場や品物は?のし紙の種類や書き方は?
法要のお供え物や供花は必要?金額相場は?
法要は亡くなった人を弔う仏教では大切な儀式ですが、三回忌、七回忌となると遺族、親族だけに限ったりと規模を縮小する傾向にあります。
お供え物や供花は法要には不必要なのでは?と考える方もいらっしゃるでしょう。
基本的にはどちらも用意するのが一般的です。
地域によっては、お供え物を参列した方で分け合うために必ず持ち寄るという場合もありますので年長者や葬儀社の方などに確認してみると良いですね。
価格は3~5千円が相場です。
法要のお供え物や供花でおすすめは?
では、どのような物を持参するのが好ましいのでしょうか。
お供え物は日持ちのする菓子、果物や缶詰などが好まれます。
少し日持ちのする物や参列者で最後に分けられるように小分けにできる物が好まれるようです。
ただ、現代ではあまり常識にとらわれ過ぎずに、故人の好きだったお酒やケーキなどを持参するのも良しとされています。
供花の場合は、そのまま仏壇に飾ることができるアレンジメントや花束が喜ばれます。
法要でお供えする花は白が基本と考えましょう。
花の種類は百合、菊などが多いようですが、そこに差し色として淡い色味を基調に紫、青、黄色などを配します。
棘のあるバラ、毒を持つと言われる彼岸花などは敬遠される傾向にあります。
ただし、三回忌、七回忌ともなればお供え物と同じように故人が好きだったという理由で明るい色の花を持参しても良いでしょう。
ただ、鉢花は供花にはタブーとされています。
仏教では肥料は不浄なものであり、土を使う鉢花は避けたほうが良いでしょう。
法要はあくまでも亡くなった人を弔う儀式ですので、関係する皆が故人を思い出し、敬う気持ちを持って選びましょう。
お供え物ののし紙の種類や書き方は?
お供えものには、四十九日までは「御霊前」、四十九日以後は「御仏前」とするのが一般的です。
亡くなってから旅を始め、49日目に極楽浄土へ到着し、仏になるという教えがあります。
四十九日法要はこの日に当たりますので、この日から「御仏前」とします。
のしは四十九日までは白と黒、四十九日以降は双銀と呼ばれるシルバーのものを使用します。
地域によっては黄色と白のものを使用するところもありますので、年長者などに事前に確認すると良いですね。
お供え物のお返し相場や品物は?のし紙の種類や書き方は?
お供え物は身近な人からお供えされる場合が多いですが、知人や会社関係から用意される場合があります。
参列された方が持参された場合には、終了後に集まった皆で分け合うのが習わしになっている地域もありますので、その場合はそれで結構です。
参列されずにお供え物だけ届いた場合には、お礼状を用意し後日お送りします。
お礼状は直筆で用意すれば一番良いですが、インターネットでも雛形と共に印刷できるサービスがたくさんありますので利用すると良いですね。
ただし特に高額なものを頂戴してしまった場合には、お返しをする必要があります。
その場合は相場としていただいた金額(想定される金額)の3分の1から半額程度の品物を用意し、お礼状を添えて先方にお持ちするか配送してもらいます。
品物はお茶や海苔、日持ちのするお菓子などを選ぶ方が多いようですが、デパートやギフトショップなどで扱っているカタログギフトも、受け取った方が自身の好きな物を選べるということで、根強い人気です。
タオルやシーツなどの日用品、洗剤など消耗品も選ばれているようです。
お返しする先が会社関係であったり、数名で連名でお贈りいただいている場合には小分けできるお菓子を用意するなど、先方の状況によって検討すると良いでしょう。
お返しに使うのしは宗派や宗教を問わず「志」を使用します。
一周忌以降は「粗供養」を使用する場合もありますが、「志」は一周忌以降もどの宗派、宗教でも使用できます。
水引は四十九日までは白黒、その後は双銀を使用します。
地域によっては黄白の場合もあります。
ギフトショップや百貨店のギフトフロアでは、プロの方が教えてくれますのでわからない事は聞いてみると良いですね。
お気持ちに対する御礼ですので、相手先が恐縮してしまう程のお返しは避けましょう。
必要最低限のマナーで十分
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法要の際のお供え物、供花について、贈る方、贈られる方両方の立場よりまとめてみました。
仏教上の大切な行事ですので、故人や先祖を敬う気持ちを持って場を設(しつら)えると良いでしょう。
法要の行う場所は、寺院やセレモニーホールを利用されるご家族も増えています。
自宅で行われるとは限りませんので、お供え物や供花をお贈りする場合にはよく確認しておくようにしましょう。
故人の享年やお仕事によっては、思いがけずたくさんのお供え物や供花をいただくことも多いです。
そんな時に最低限のマナーを知っていることが必要ですね。