歯ぎしりの原因。睡眠中の子供・大人の歯ぎしりはストレス?
歯ぎしりは睡眠を妨げるだけじゃなく、周りの人にも迷惑をかけてしまいます。
実は睡眠中の歯ぎしりは日本人の15%が無意識にしているという調査結果があります。
そして姿勢の悪さやストレスにより増加している傾向があります。
睡眠中の歯ぎしりは知らない間にやっているものなので、自分がまさか歯ぎしりをしているとは気づきません。
そのため、結婚してから指摘されることや、友達との旅行や会社の旅行、修学旅行などで指摘されることもあります。
でも、止めようと思っても、寝ている自分がしているものだからそう簡単に止められませんよね。
そこで今回は、歯ぎしりの原因や対処方法についてご紹介します。
自分にあった対処法を試して、「脱歯ぎしり」目指してがんばりましょう!
今、歯ぎしりをしていない方も今後のために読んでおくと役に立ちますよ。
また身近に歯ぎしりをする人がいれば対処方法を教えてあげてくださいね。
・睡眠中の大人の歯ぎしりの原因は?
・歯ぎしりの治し方は?
・睡眠中の歯ぎしりの悪影響は?
睡眠中の子供(5歳未満)の歯ぎしりの原因は?
こどもの歯ぎしりってなんだか気になりますよね。
子供の歯ぎしりに悩むママやパパも多いでしょう。
でも、必要以上に心配することはありません。
ちゃんと、なぜ歯ぎしりをしているかを理解しておくことで、余計な不安を解消していきましょう!
5歳以下の歯ぎしりは成長のため
乳幼児は特にそうですが、5歳以下のお子さんの歯ぎしりは成長するために必要なことなんです。
歯が生え変わっているときに歯ぎしりをすることで、噛みあわせを調整したりして、うまく生えてくるように調整しているんです。
体が順応しようとしている証拠です。
自分にとってどのポジションが良いのかを探っているために起きる現象なので子供の場合にはほとんどが心配いりません。
心配するべき歯ぎしりとは?
でも、この世の中のお子さんの全ての歯ぎしりが成長のために必要だから、一切気にしなくていいよ〜というわけでもありません。
ほとんどの場合は問題ないですが、中にはストレスを感じて歯ぎしりをしている場合もあります。
特に全て歯が生え変わった後にも、睡眠中の歯ぎしりが続くようであれば一度小児科に行くなどして専門家の話を聞いてあげましょう。
睡眠中の大人の歯ぎしりの原因は?
大人はもうすでに歯は生え変わっているので、歯ぎしりをしてもあまり良いことがありません。
それでも、歯ぎしりをしているのであれば、何か心理的要因などの原因があるはずと疑ってみましょう。
ストレスが原因
「歯を食いしばる」という言葉をご存知でしょうか?
これは苦痛や悔しさを抑えるための生理現象ですが、結構歯に負担をかけているんです。
しかも実はこれ、眠っているときにも無意識にしてしまうことがわかっています。
何も悔しいことがあるからというわけではなく、嫌な夢を見たり、眠りが浅かったりすることで、睡眠中に「ストレス」を感じて歯を食いしばってしまうんです。
性格的にとてもせっかちで常に精力的に心も体も活動している挑戦的な人は要注意です。
歯ぎしりが激しい人は、まず自分が「ストレス」を感じていないかを疑ってみましょう。
歯並びが悪いのが原因
歯を矯正している人に向かって「そんなにお金かけてよく歯並びを良くしたいよね」なんて思ったことはありませんか?
実は歯並びが悪いと歯ぎしりの原因にもなっちゃうんです。
歯並びが悪いと噛みあわせのバランスが崩れて、人間の本能が睡眠中に歯ぎしりを起こさせることになるんです。
歯ぎしりの治し方は?
たかが歯ぎしりだからといって、放っておくと歯茎後退の原因になったり、健康状態に影響が出てきます。
歯にダメージが出てしまうのでストレスや極度の緊張を感じる方は自分なりのストレス発散方法を探しましょう
実は歯医者さんに行くだけが治療法じゃないって知っていましたか。
今回はそんな歯ぎしりの対処法をいくつかご紹介します。
マウスピースで治そう
マウスピースはオーソドックスな対処法ですが、オーソドックスなだけに効果が期待できます。
マウスピースというクッションを歯と歯の間に置くことで、顎の関節にかかる力も軽くなり、顎関節症を防ぐ大きな手立てになります。
マウスピースは万能で、歯がすり減るのを防いだり、肩こりや顎の筋肉の痛みを和らげる効果もあります。
歯医者さんで作ると保険も適用され、値段も数千円程度と高くないので気軽にやってみてはどうでしょうか。
ナイトガード
自分で歯ぎしりを改善する場合にはナイトガードもおすすめです。
ナイトガードは歯科医院でも作ることが出来ますし、ネットなどで購入することも可能です。
歯科医に行かなくても自分の歯の型を取れるのでとっても便利です。
金額も歯科医に比べると安いので、まずは試してみたい方にはおすすめですね。
ツボを押して治そう
実はツボが歯ぎしりに効果があることがあるって知っていましたか。
ツボの刺激によりストレスを軽減してリラックスできますよ。
・内関(ないかん)
「天突(テントツ)」と呼ばれるツボで、左右の鎖骨の間のくぼみにあります。
天突は咳や喉の痛みにも効くツボです。
しゃっくりやくしゃみを止めるのにも効果的です。
ツボは場所が分からずに押せない方も多いですが、動画を見ると分かりやすいので歯ぎしりを改善したい方は試してみましょう。
天突の場所は比較的分かりやすいので歯ぎしりを何とかしたい方は試して下さいね。
また、左右の腕の内側にあるツボで「内関(ナイカン)」というのも、歯ぎしりのツボとして有名です。
内関は二日酔いや車酔いに効くツボです。
妊娠中のつわりにも効果がありますよ。
内関は腕にあるツボですが、場所が分かりにくいです。
動画では内関を探す方法も紹介されているので分かりやすいですよ!
なかなか自分でやるというのが難しいという方は、鍼灸整骨院などに行ってみてツボの名前を伝えて施術してもらうのもいいかもしれません。
自己暗示で治そう
自己暗示法って怪しいものではありません(笑)。
これは歯ぎしりを治すための意外に知られた方法で、「歯ぎしりをしたら目を覚ます」という自己暗示を寝る前にかけることで、症状を改善するという方法です。
実は人間の意志は意外と睡眠中も働くもので、例えば明日は早く起きなきゃいけないと思って5時に目覚ましをセットすると5分前に目を覚ますということがあると思います。
あれは「5時に起きなきゃ」という意志が、自分に自己暗示をかけている結果なのですね。
そのため、「歯ぎしりをしたら起きる」と暗示をかけることが結構意味のあることで、歯医者さんもこの治療方法を推奨していたりします。
睡眠中の歯ぎしりの悪影響は?
長い間、まあいいかと思ってそのままにしておくと身体的に悪影響が出てきます。
大人の睡眠中の歯ぎしりは、歯が削れる、折れる、歯痛、頭痛、下顎の筋肉痛、顎関節痛など様々な良くない影響がでます。
増えているのは顎関節症です。
代表的な原因をいくつかみていきましょう。
歯が削れる
歯って実は自然界で1、2を争うほどの硬さなんです。
そんな歯同士がものすごい力でぶつかり合うことで、歯がすり減ったり、破損したり、酷いときにはパッキリと割れたりしてしまいます。
歯並びが悪くなる
歯ぎしりによって、歯がかけたりすると噛みあわせが変わり、それを調整しようとしてまた歯ぎしりをすることでどんどん歯並びが悪くなってしまいます。
気がついたときには外から見てもわかるくらいに見た目に影響することもあります。
顎がずれる
歯の力は物凄く、場合によっては100キロ以上の負荷が顎にかかっていると言われています。
そんな負荷がかかったら顎も悲鳴をあげますよね。
場合によっては筋肉を痛めるだけではなく、顎が外れたりする危険もあります。
肩こりがひどくなる
肩から首筋の筋肉は顎そのものにつながっています。
そのため、顎に強い負担がかかるということは同時に肩に負担がかかるということにもなります。
場合によっては肩だけでなく腰を痛めることも。
「歯ぎしりの原因」を知ることが大切
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子供の場合には成長とともに無くなることも多いですが、大人の場合にはストレスなどの原因があります。
放っておくと悪影響があるので自覚症状がある方は原因を取り除きましょう。
歯ぎしりをすること自体が悪いということはありません。
大事なのは、なぜ自分が歯ぎしりをしているかの明確な原因を探ることです。
そうすることで、歯医者に行けばいいのか、睡眠不足を解消すればいいのか、などの対処法が見えてきます。
適切な対処をすれば、歯ぎしりによる健康被害を最小限にとどめつつ、改善することもできます。
ぜひ、歯ぎしりのない睡眠を目指していきましょう!