【エアコンが冷えない原因】風が冷たくないのは室外機の故障?
暑い夏の日々。
とても暑い時に我慢できずエアコンをつけたのに、全然部屋が冷えないのはつらいですよね。
扇風機だけでは乗り切れないような暑い日は、熱中症という症状もあるので我慢は禁物です。
エアコンをつけても冷えないという悪夢のような状況に陥った時は、一体どうすればよいのでしょうか。
とりあえず業者さんを呼びたくなるところですが、ちょっとお財布が心配ですよね。
実はエアコンの故障は、自分で対処できる場合もあったりします。
冷えないエアコンを自分で修復できれば、夏の暑い時期も楽になりますし大いに節約にもなります。
今回は、エアコンが冷えないなど、さまざまな故障の原因と対処法をご紹介しますのでぜひ参考にしてみてくださいね。
エアコンが冷えないおもな原因は?
エアコンが冷えない原因はさまざまなものがありますが、代表的なのは室外機やフィルターに関することです。
ここではそれぞれの原因についてお伝えします。
『室外機』が原因の場合
意外と多いのが、室外機のトラブルでエアコンが冷えなくなるパターンです。
室外機は常にエアコンから発生した熱を排出する機能があります。
この室外機が正しく機能していないと、エアコンが冷えなくなってしまいます。
たとえば室外機の周りに自転車や植木鉢などが置いてあり、排気口が塞がっている状態になっているだけでエアコンが冷えない原因になります。
また、直射日光が当たり続けるなど室外機の温度が急上昇して、機能停止してしまうこともあります。
室外機は意外とデリケートな機械です。
中にゴミや異物が入ってファンが回らなくなるだけでもエアコンの作動に影響するので、常にチェックしておくことをおすすめします。
『フィルター』が原因の場合
放ったらかしにするとフィルターのホコリが風に混じって、部屋の中にばら撒かれてしまいます。
エアコンの掃除は普段なかなかやりませんので、たまにチェックしてみることをおすすめします。
なんとなくエアコンのフィルターをチェックみると、ホコリが溜まってすさまじい状態になっているかもしれませんよ。
『ガス漏れ』が原因の場合
エアコンにはフロンガスと呼ばれる冷媒ガスが使われており、これが冷気を作ってくれています。
このガスが何らかの要因で漏れていると、部屋が冷えなくなってしまいます。
ガス漏れはエアコンの取り付けが悪かったり、配管が腐蝕(ふしょく)していたり、エアコン本体や室外機が故障していると発生します。
エアコンをつけた時に、エアコンの熱交換器や室外機のパイプに霜がついていたら、ガス漏れが発生している証拠です。
また、室外機の吸い込み口と排気口の温度差が10℃以下の場合も、ガス漏れしている証拠になります。
そのほかの理由
エアコンが冷えない原因が上記3つに当てはまらない場合も、さまざまな理由が考えられます。
その最たる理由として挙げられるのは「エアコンの能力が足りていない」です。
エアコンも千差万別であり、広い部屋だと冷やすだけの能力を持っていないエアコンもあります。
安いエアコンや古いエアコンだとしばしば発生します。
購入の際には部屋の広さにあったエアコンを選びましょう。
冷えないエアコンを自分で直す方法は?
ここではエアコンを直す方法を動画付きでお伝えします。
意外と簡単にできる場合もあるので、チェックしてみてくださいね。
室外機を直す方法
ここでは室外機に異物が入った場合や、直射日光で機能不全を起こしている場合の直し方をお伝えします。
まず室外機の排気口を塞いでいるものをどかしましょう。
室外機の周りには何も置いていない状態が理想です。
これで騒音を防ぐこともできます。
直射日光で室外機が機能不全を起こしている時は、上から水をかけてあげましょう。
室外機の温度が上がっているなら、これだけで温度を下げることはできます。
しかしファンに直接かけると悪影響をおよぼすため、横から水をかけないようにしてくださいね。
また、室外機そのものを簾(すだれ)などで覆ってあげると、直射日光を防ぐことができます。
もし室外機の中に異物が入り込んでしまい、外から取り出すのがむずかしい場合は一度室外機を分解する必要があるので、この時は業者さんにお願いしましょう。
フィルターを直す場合
フィルターにつまったゴミやホコリをきれいにしたい時はやり方があります。
このやり方には参考動画があるので参照にしてみてください。
大事なのはフィルターを掃除するときは優しく、丁寧にやることです。
あまり力を入れて掃除すると、フィルターを傷つけてしまうおそれがあるので気を付けてくださいね。
動画では歯ブラシを使っていますが、スポンジなどで代用してもOKですよ。
フィルターの掃除は、意外と楽にできます。
ただ汚れがあまりにひどいとげんなりしますので、こまめにやっておくことをおすすめします。
ガス漏れを直す場合
ガス漏れも自分で直すことは可能です。
こちらでも一度動画をご覧になってみてください。
見ての通り複雑でわかりにくいですよね。
ポンプダウンと呼ばれるガス抜きをやったり、配線部分を外したりとかなり手間がかかりますので気を付けてください。
また、室外機を一度開ける必要もでてくるので、よほど腕に自信がないかぎりは業者さんにお願いした方がよいでしょう。
しかし、動画中に出てくる温度をチェックするやり方はぜひ覚えておいてください。
ガス漏れをチェックする際に役立ちますので、すぐ対処することができます。
動画に出てくるような本格的な温度計でなくても大丈夫ですので、ぜひやってみてくださいね。
エアコンや室外機の修理費用はいくら?
エアコンや室外機の修理を業者さんに依頼する場合、どれくらいかかるのでしょうか。
業者さんにもよりますのであくまで概算ですが、基本的には出張+点検費で最低でも5,000円程+修理したり交換した部品の代金が加えられます。
厄介なのはこの部品の代金です。
部品ごとによって代金が異なるため、交換箇所が多いと数万円単位で増えていく場合があります。
以前のエアコンであれば寿命は7~10年程と言われており、寿命がきているエアコンや室外機は修理しても何度も故障する恐れがあります。
最近のエアコンは値段も以前に比べ下がり、その割にかなりの高性能です。
そう考えると、修理するよりは買い替えた方が安く済む場合もあるので、思いきって買い替えを検討してみるのもありですね。
エアコンが冷えない理由はさまざま!
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エアコンが冷えない原因についてお送りしました。
エアコンが冷えなくなる理由はいろいろあり、自分でどうにかできるものから業者の力を借りなければ直せないものまで幅広くあります。
エアコンも意外と繊細な機械ですので、定期的に掃除してあげればトラブルを防げます。
とりわけフィルターや室外機はゴミや直射日光で機能不全を起こすので、念入りにきれいにしてあげましょうね。
今年の夏も暑くなることが予想されます。
最初涼しくても「やっぱり夏だった!」と思えるような猛暑になったりするので、油断は禁物ですよ。
エアコンの力を借りて、しっかり乗り切りましょう!