土用の丑の日2019はいつ?うなぎを食べる理由や由来は?
土用の丑の日と聞いて、まず思い浮かぶのは「ウナギ」でしょうか。
でも、よく考えると、なぜウナギを食べるのか不思議ですよね。
今回は、そんな土用の丑の日とウナギの関係についてです。
土の丑の日とは何か?ウナギを食べる理由は?他に食べた方がいいものは?など詳しくご紹介していきます。
・土用の由来と意味は?丑(うし)とは?
・土用の丑の日2019はいつ?二の丑もある?
・土用の丑の日にうなぎを食べるのはなぜ?効果はあるの?
・土用の丑の日でうなぎ以外におすすめの食べ物は?
土用の由来と意味は?丑(うし)とは?
土用とは?
土用というのは、“五行”で定められた暦です。
五行は、
木行:春
火行:夏
土行:季節の変わり目
金行:秋
水行:冬
の五つで成り立っています。
ここで、他の四行はともかく、土用の“季節の変わり目っていつ?と思った人も多いと思います。
【春土用】立夏の前 約18日間:4月17日~5月4日頃
【夏土用】立秋の前 約18日間:7月20日~8月6日頃
【秋土用】立冬の前 約18日間:10月20日~11月6日頃
【冬土用】立春の前 約18日間:1月17日~2月3日頃
このうち、一般的に言われる土用は、“夏土用”です。
丑の日とは?
丑というのは、十二支(干支)の子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥、この中の「丑(うし)」のことです。
干支は「今年の干支」として、年まわりを表す時にしかあまり使われなくなりました。
でも、干支は、方角や日にちを数えるのにも使われているんです。
日にちを数える時には、十二支なので12日周期で丑の日がやってきます。
神社などで、子の日だけ、寅の日だけの縁日があったりするように、昔から暦として使われてきたんですよ。
土用の丑の日2019はいつ?二の丑もある?
年によっては、土用の丑の日は1回だけのこともありますし、2回のときもあります。
2回ある場合、1回目を一の丑、2回目を二の丑といいます。
土用の丑の日にうなぎを食べるのはなぜ?効果はあるの?
夏の土用(7月20日頃から8月6日頃)は、二十四節気の大暑に重なります。
特に暑い時期なので、体に良いものを食べる「食い養生」の風習がうまれました。
丑の日にちなんで、「う」のつく食べ物を食べるというものです。
では、「う」が付く食べ物の中でも、ウナギを食べるのはなぜなのでしょうか?
本来ウナギの旬は冬です。
現在は、養殖ウナギがありますから、夏でも美味しいウナギが食べられますが、昔は、夏のウナギは痩せていて売れませんでした。
江戸時代、ウナギ屋が、なんとか夏にウナギを売るために、“本日丑の日”という張り紙を店に貼ったのです。
これは、平賀源内の発案と言われています。
効果という面では、実際、ウナギは夏バテ予防にいい食べ物です。
ウナギには、ビタミンA・B1・D・EやDHA・EPAや 鉄・亜鉛・カルシウムなどのミネラルが豊富です。
このうち、ビタミンAには疲労回復効果が期待されます。
土用の丑の日でうなぎ以外におすすめの食べ物は?
土用の食べ物
先ほど説明したように、土用の丑の日は、それぞれの季節の変わり目にあります。
春土用~冬土用まで、どの季節にも食べられる食べ物があります。
それが、土用餅、土用しじみ、土用卵です。
〈土用餅〉
土用の入りに食べれば「暑気中り(しょきあたり)」をしないといわれるお菓子。
〈土用しじみ〉
栄養価が高く、肝臓の働きを助けることから「土用しじみは腹薬」と呼ばれています。
〈土用卵〉
栄養価が高いため、精がつく食べ物とされ、土用に卵を食べるようになりました。
また、春夏秋冬それぞれの土用の日に食べると良いとされる食べ物もあります。
イワシ、芋など。
うなぎ、うめぼしなど。
ダイコン、サンマなど。
ひらめ、トマトなど。
ですから、夏土用に食べるのは、ウナギ以外にも『ウ』のつく食べ物なら、何でもいいことになりますね。
うどん、梅、ういろう、牛(牛肉)、馬(馬肉)、瓜、うに‥などなど。
この中でも、夏土用の時期におすすめなのはクエン酸が豊富で、夏バテ予防に効果的な「梅」です。
梅干しは、昔から「番茶梅干し医者いらず」「梅はその日の難逃れ」などと言われますよね。
それだけ、体に良い食べ物なんですよ。
土用の丑の日は食い養生の日。
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今回は、土用の丑の日についてでした。
土用の丑の日にウナギを食べる習慣は、食い養生の考え方に由来していること、土用の日は、春夏秋冬の季節ごとにあるということが分かりましたね。
夏の土用の時期は、夏バテに気をつけなければならない時期です。
ウナギに限らず、土用卵や土用しじみ、梅干しなど、ぜひ“食い養生”をおすすめします。