新盆・初盆の服装【女性、男性のマナー!】喪服以外でもいいの?
新盆(地域によっては初盆といいます)は故人が亡くなって初めてのお盆です。
新盆は、普通のお盆と違ってお坊さんを呼んでの弔いになります。
その時に気になることのひとつが服装。
お葬式なら喪服を着るものと決まっていますが、新盆の服装は悩む方が多いのではないでしょうか?
今回は、新盆の時の服装マナーについてご紹介します。
男性・女性・子どもの服装について詳しくご紹介しますので、今年新盆(にいぼん・しんぼん・あらぼん)を迎える方はぜひ参考にしてみてくださいね。
・新盆(初盆)は喪服がベスト?
・女性の平服はスカート?ストッキングは黒?
・アクセサリーや化粧はどの程度?
・男性の服装はジーパンやノーネクタイでも大丈夫?
・子供の服装は?
新盆(初盆)は喪服がベスト?
迎える側
まずは、施主や遺族など迎える側の服装です。
正式には正喪服(※)を着用します。
ただ、新盆で正喪服を着るというのは少ないようです。
お寺さんに聞いてみても、「喪服でみえる方は少ないです」という答えが返ってきます。
暑い時期ですし、迎える側が正喪服を着てしまうと、招かれた方もそれに準じる服装にしなければなりませんから、お相手の負担を減らす意味でも、簡略化する方が多いのでしょう。
正喪服とは?
男性はブラックスーツに黒のネクタイ、靴下も靴も黒にします。
女性は着物なら夏用喪服。
洋装なら黒無地のアンサンブルで膝や肘の見えないデザインのもの。
アクセサリー類はパールの一連ネックレス。
ストッキングは黒、靴も黒で、妊娠中などの特別の理由がないかぎりヒールのあるものを履きます。
招かれた側
まず、案内状を確認します。
略喪服(※)・平服などの記載があればそれにしたがいます。
なにも記載がない場合は、服装を確認してもかまいません。
施主より格上の服装にならないようにするのがマナーだからです。
略喪服とは?
男性はダークスーツ。
女性は、黒、紺、グレーなど暗い色のシンプルなワンピースかスーツが無難です。
黒でも光る素材や派手なもの、肌の露出が多いものは避けてください。
靴は光沢のない黒。
ヒールでなくてはダメということはありません。
ストッキングは黒か肌色にします。
着物の場合は、なるべく色の濃い寒色系(濃紺・紫・グレーなど)の絽の紋付き色無地に絽の喪服用帯と小物は黒で。
(※着物の場合は正喪服を着るのは故人との関係が三親等までなので、略喪服の指定がなくても喪服は着ません)
小物など
招く側、招かれる側、喪服・平服に関わらず、派手なものを避けるのがマナーです。
・ 金の時計やネックレスのような光るものは避けます。
・ アニマル柄は殺生をイメージさせるので、仏事では着用してはいけないことになっています。
・ エナメルなど光沢のあるものやヒールの高過ぎる靴、サンダルやミュールなどつま先が出るものなどはNG。
・ バッグは金具がついているものは避け、派手な装飾も控えます。
女性の平服はスカート?ストッキングは黒?
平服は普段着とは違いますから、あまりカジュアル過ぎるのはいけません。
迷ったら黒やグレーなどのワンピースやスーツなどが無難です。
平服指定の場合はパンツスタイルでも大丈夫。
スーツの中にシャツを着る場合は、白の無地で装飾がなく派手でないものにしておきましょう。
それから、お盆は夏の暑い時期ですがジャケットは持参します。
「どうぞ上着を脱いで楽になさってください」などの言葉があるまでは、着用しておくのがマナーです。
肌の露出はNG
もちろん胸元が開いているものやミニスカートなど、肌の露出が多い服装はNG!
ストッキングは黒か肌色のものにしましょう。
ご遺族のご自宅やお寺に上がることもあるのですから、素足だけは絶対にダメですよ。
靴や帽子も派手なものは避ける
靴は足先が見えない黒の光沢のないパンプスを。
サンダルはカジュアル過ぎます。
女性の場合、夏は帽子や日傘を使う方も多いかと思いますが、これも派手なものは避けます。
墓前では帽子をとって、日傘もたたみましょうね。
女性はエプロンやハンカチがあると便利
それから女性がぜひ持参したいもの。
それはエプロンとハンカチです。
お茶出しなどを手伝うことがあるかもしれませんから、白か黒の無地のエプロンを持っていきましょう。
ハンカチは、汗や手を拭くためのものとは別に、白や黒の無地のハンカチを。
スカートで正座をするときの膝隠しになります。
アクセサリーや化粧はどの程度?
アクセサリーは、パールの一連ネックレス・パールのイヤリング・ピアス・結婚指輪などをつけます。
持っていなければ、ほかのアクセサリーは付けない方がいいでしょう。
お化粧も控え目に。
真っ赤な口紅を避けるのはもちろん、全体的に色味を抑えましょう。
指先もチェック
意外と忘れがちなのが、手元。
凝ったネイルデザインもありますが、オフするか、派手なデザインは避けてナチュラルなデザインに。
男性の服装はジーパンやノーネクタイでも大丈夫?
平服は普段着とは違いますから、ジーパンやスニーカーは避けましょう。
黒やグレー、紺などの色味の落ち着いたスーツに白の無地シャツ、地味なネクタイが基本です。
靴と靴下は、黒一色で。
サンダルや素足は当然NGなので絶対に避けましょう。
ごくごく内輪の場合は、「ノーネクタイ」の指示がある場合がありますが、その場合も、ボタンダウンシャツに黒やグレー・紺のズボンで。
Tシャツはちょっと砕けすぎです。
子供の服装は?
学校の制服があるなら、それが正解です!
制服がない場合は、白いシャツにボトムも黒・紺・グレーのものを選びます。
小学生の女の子に流行のアイドル歌手のような「制服風」の服は派手なものが多いので、法事に相応しいか親が冷静な目で判断しましょうね。
暑い時期ですから、子どもの場合は無理にジャケットまでは着用しなくてもOK。
乳幼児の場合は、よほど派手なものでないかぎりは目くじらをたてる人はいないとは思いますが、キャラクターの着ぐるみデザインのものや、原色のものは避けたほうが良いでしょう。
新盆は法事なので派手ではない服装で
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新盆(初盆)の服装マナーについてお送りしました。
男性も女性も、施主や遺族よりも格上にならないように気をつけて、派手な服装を避けることが基本です。
記事を参考に、ご遺族に失礼のない服装でおまいりしましょうね。