地鎮祭【お酒銘柄とのしの書き方】本数や値段相場は?お酒の意味は?
家を建てるときに、初めにするのが地鎮祭ですね。
土地の神様に工事の報告と許可を求める儀式です。
地鎮祭で必要になるのがお供え用のお酒『奉献酒(ほうけんしゅ)』です。
今回は、地鎮祭で必要になるお酒の意味や本数、銘柄や相場などについてご紹介します。
・地鎮祭のお酒の本数は?1本でもいいの?
・地鎮祭のお酒の銘柄や種類は?
・地鎮祭のお酒の値段相場は?
・地鎮祭お酒の熨斗紙の種類や書き方は?
地鎮祭のお酒の意味は?
地鎮祭では、必ず神様にお酒をお供えします。
お酒は神様のための神聖な飲み物です。
神様にお供えした奉献酒やその他のお供え物は、地鎮祭のあとで参加者に振舞います。
これを直会(なおらい)といいます。
お供物を食べることは、神人供食の考えから儀式の一つです。
ただ、今は省略されることも増えたようです。
地鎮祭のお酒の本数は?1本でもいいの?
地鎮祭でそなえるお酒は通常清酒の1升瓶2本とされています。
これは、地鎮祭が執り行われた後に、1本を神主さんに渡し、もう1本はお下がりとして飲むからです。
2本セットのほうが、お供えした時の見栄えもいいという理由もあります。
ただ、1本ではダメというわけではありません。
家族だけなく、参加者が多い場合はお祝いにお酒をもって来られる方もいますし、施工業者からお酒が贈られることもあります。
本数については2本を基準に考え、場合によっては1本でもいいでしょう。
地鎮祭のお酒の銘柄や種類は?
お酒の種類は?
まず、お酒は清酒(日本酒)を用意しましょう。
地鎮祭に呼ばれてお祝いとして持参する場合は、ワインでもビールでもノンアルコール飲料でもかまいません。
でも、奉献酒は日本酒です。
おすすめ銘柄は?
銘柄には決まりはありません。
もし拘(こだわ)るのであれば縁起のいい名前のお酒を選びましょう。
有名なお酒では、「松竹梅」です。
ほかにも「白鶴」「福寿」なども縁起がいいですね。
もちろん、自分が好きなお酒を選ぶというのもアリですよ。
土地の神様へお供えという点では、地元で造られている地酒を使うのがベストですね。
地鎮祭のお酒の値段相場は?
お酒は高い方がいいとか、安いお酒はダメということはないです。
普段日本酒を飲まなくてよく分からないという場合は、酒屋に行って地鎮祭で使う奉献酒を見繕ってもらうといいでしょう。
お酒の値段はピンキリですから、はっきり予算を伝えてもいいでしょう。
地鎮祭お酒の熨斗紙の種類や書き方は?
熨斗紙のかけ方
地鎮祭のお酒を2本お供えする場合は、2本セットにして縄で縛ることが多いです。
酒屋で「奉献酒用に2本くくりにしてほしい」と言えばやってくれます。
たまに2本くくりができないお店がありますが、その場合は化粧箱に入れてもらうといいでしょう。
縄や化粧箱でお酒を2本セットにまとめたところで熨斗紙をかけます。
のしの上部には『奉献』と書き、下に施工主の名前を書きましょう。
奉献酒の水引
水引の種類は悩ましいところです。
何度あっても良いおめでたいことは『蝶結び』、一度きりでいいことは『結び切り』ですね。
・ 家は何度も建てられるのはお金があっていいことという考え方で「蝶結び」。
・ 地鎮祭を何度もするのは、建て直しをするということで縁起が悪いから「結びきり」。
実は両方の考え方があるんです。
では、どうしたらいいのか‥?
一番いいのは、両端を引くと一層強く結ばれることから「末永く付き合う」という願いが込められている『あわじ結び』が一番しっくりくるのではないでしょうか?
赤白や金銀といった慶事を表す2色のあわじ結びを用いましょう。
あわじ結びの変形「めがね結び(めがねあわじ結び)」も華やかで好まれます。
蝶結びに見えて、引っ張ってもの解けない 「叶結び」を使う方もいます。
日本酒を一升瓶で用意しよう。
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地鎮祭のお酒の意味や本数、銘柄や相場、のし紙の書き方などをお送りしました。
日本酒を一升瓶で用意して、きちんと熨斗紙もかけてくださいね。
直会をするなら、枡(ます)なども用意しておくと雰囲気が出ますよ。