【退職の挨拶状】はがきの文例や添え書きは?お客様へ送る内容は?
退職の挨拶状は、退職の事実を告げるためだけのものでありません。
これまでお世話になったことのお礼を改めて伝えるものです。
退職するときには、社内外のお世話になった方へ出しましょう。
退職の挨拶状は封書が正式ではありますが、はがきでもかまいません。
今回は、退職の挨拶状の文例をご紹介します。
・退職の挨拶状はがきの文例。添え書きは?
・お客様に挨拶状を送る場合の内容や文例は?
退職の挨拶状を送る時期は?
退職後すぐに送る
退職を一切知らせないというのは、常識はずれです。
何らかの問題を起こして退社したのでは?、と勘繰られることにもなりかねません。
今後どのような場所で関係があるかわかりませんから、失礼のないように挨拶状を送りましょう。
退職の挨拶状は、正式には退職後できるだけ早く、できれば一か月以内に送るものとされています。
遅くとも3ケ月以内には出しましょう。
退職前に送る
退職前に送るという方も増えました。
特にメールで挨拶状を出すという方は、ほとんど退職前に送るようです。
これは、事前に退職を知らせることによって、引継ぎ漏れがないようにということのようです。
社内に送る事前の退職挨拶は、直接最後の挨拶ができない代わりのものです。
ですから、最終出勤日に送ります。
時間は、夕刻以降をおすすめします。
あまり早い時間だと、忙しく働いている相手の邪魔になる可能性があるからです。
退職の挨拶状はがきの文例。添え書きは?
挨拶状に必ず盛り込むことは次の4つです。
1. 退職した月日
2. お世話になったお礼
3. 変わらぬおつき合いのお願い
4. 住所、氏名
これに加えて、これからの生活についてさらっと触れても良いでしょう。
また、主語は「私こと」や「私儀」を用います。
書く場所も行末に置いて、自分を下げて相手を立てる表現にしましょう。
印刷で挨拶状を用意した場合、添え書きをするかどうか悩むところですが、基本的には添え書きはしません。
どうしても一言添えたい場合も、ひかえめにしましょう。
挨拶状の文例
拝啓
○○の候 ますますご健勝のことと心よりお慶び申し上げます。
さて、私こと
去る◯月◯日をもちまして○○株式会社を定年退職いたしました。
○○年の長きにわたり大過なく勤めさせていただくことができましたのも ひとえに皆様のご厚情のおかげと深く感謝致しております。
今後とも変わらぬご交誼をお願い申し上げます。
まずは 略儀ながら書中をもって御礼かたがたご挨拶申し上げます。
敬 具
令和◯◯年◯◯月◯◯日
署名
お客様に挨拶状を送る場合の内容や文例は?
お客様に退職の挨拶状を送る場合でも、盛り込む内容は同じです。
退職後、同業他社に転職する場合や、自分で事業を営む予定の場合、宣伝を兼ねた挨拶状を送りたくなってしまうかもしれません。
しかし、あくまでも退職の挨拶状ですから、主旨を誤らないようにしましょう。
新たな仕事については、ここではさらりと触れる程度にして、別の機会を設けてお知らせしましょう。
特に、社内メールを使って再就職先のことを宣伝するのはご法度です。
挨拶状の文例
拝啓
○○の候 皆様におかれましてはますますご健勝のことと心よりお慶び申し上げます。
さて、私こと
このたび一身上の都合により○○株式会社を退職いたしました。
公私にわたり格別のご懇情を賜り 誠にありがとうございました。
まずは 略儀ながら書中を持ちましてお礼かたがたご挨拶申し上げます。
なお○月からは○○○○○○に勤務することになりました。
今後とも従来同様のご厚誼を賜りますようお願い申し上げます。
末筆ではございますが、貴社のご発展と皆様のご健勝をお祈り申し上げます。
敬 具
令和◯◯年◯◯月◯◯日
署名
挨拶状には退職日を忘れずに
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退職の挨拶状の書き方や文例をお送りしました。
挨拶状に盛り込むのは、退職日とお礼、今後のお付き合いをお願いする言葉などです。
このうち退職日は、忘れがちですが大事な情報ですので漏れのないようにしましょう。