目薬の正しい差し方。コツはあるの?正面や横から差す方法。
私たちは『見る』ことでたくさんの情報を知ることができたり、様々な感情を経験したりすることができます。
その役割を担ってくれているのが『目』です。
目がお疲れのときや乾いているときに差す『目薬』正しく使えていますか?
誤った使い方をすると目のトラブルの原因になってしまいます。
今一度『目薬』正しい使い方を知り、スッキリした『目』でたくさんのものを見て経験して過ごしていきましょう。
・下まぶたや目頭でもOK!目薬の差し方のコツ。
・目をパチパチはNG?目薬が喉に入って苦い理由と対処方法。
・一度に1滴で十分!目薬を差す量と回数は?
・目薬の差し方の注意点や保管の仕方は?
まぶたは清潔に!目薬を差す前にすることは?
手や指を石鹸できれいに洗いましょう。
容器の先端に指が触れると薬液に菌が入って汚染されてしまいます。
清潔な指で先端に触れないようにキャップを外します。
キャップからの汚染を防ぐために、外したキャップは清潔な場所に置きます。
アイメイクをしたまま目薬を差すと、メイクの成分が薬液と一緒に目に入ってしまうことがあります。
目薬の効果が発揮されないだけではなく、目のトラブルの原因になることもあるので、アイメイクを落としてから差すようにしてくださいね。
下まぶたや目頭でもO.K!目薬の差し方のコツ。
目薬を持っていない方の手の人差し指と親指を使って目を広げ、薬液を1滴垂らすという方法が一般的です。
しかし、点眼容器の先端が迫ってくる恐怖で目が開けていられない。
また、小さなお子さんに目薬を差すのに苦労されているお母様も多いのではないでしょうか?
そんな方達のためにお役立ち情報です。
あっかんべーのポーズ
あっかんべーをするように下まぶたを軽く引くとポケットができるので、そこに点眼してください。
舌を出すと目も開きますよ。
また、目尻が上を向くように顔を傾けて、目薬の先端が皮膚に触れないように目尻に添えて差す方法もあります。
真上から黒目に差さなくても、下まぶたや目尻から差しても薬の効果は発揮されますよ。
小さなお子さんにおすすめ
身体を寝かせた状態にして目を閉じてもらいます。
上下まぶたの境目に薬液を1滴垂らし、その後目を開けてもらうと薬液は目の中に入ります。
この方法を行うときの注意点としては、皮膚に付いている菌が目の中に薬液と一緒に入るのを防ぐために、目の周りを拭いて清潔な状態にしてから行います。
また、差し終わった後は、薬液で皮膚にトラブルが起きないようにきれいに拭き取ってあげてくださいね。
目をパチパチはNG?目薬が喉に入って苦い理由と対処法。
目薬を点眼したあと目をパチパチしていませんか?
パチパチした方が目全体に薬が行き渡りそうな気がしますが、実は逆効果なのです。
なぜか…?
その前に『涙』のお話を少ししますね。
涙は目の表面を潤し目に入ったゴミを洗い流す働きを絶えず行っています。
そして、涙はまばたきすることによって目頭に集まり、鼻涙管(鼻や喉への通り道)を通って喉の方へ流れていきます。
そうです!
目薬を差したあと目をパチパチまばたきさせると涙と一緒に喉の方へ流れていってしまうのです。
流れてしまっては薬の効果を得ることはできません。
ですから、目薬を差したあとは目頭を1分程度軽く押さえておくか、しばらくの間目を閉じて薬をなじませてあげることが大切になってきます。
目薬を差したあとになぜか苦い味の理由は、薬液が目に留まらず喉に流れてしまったことが原因だったのですね。
一度に1滴で十分!目薬を差す量と回数は?
目の中には薬をためるポケットがあります。
そこに保持できる量は大人で0.03㎖といわれています。
点眼薬1滴の量は約0.05㎖なので1滴で十分な量といえます。
それ以上差しても溢れてしまうか喉の方へ流れていくだけです。
目が疲れたときや乾いたとき何度も差したくなりますが、1日に5~6回までにしてください。
差し過ぎると、薬液によって涙の成分が洗い流されたり、薬液に含まれている防腐剤が目に残ったりして角膜が傷付くこともあります。
病院で処方されたものは、医師の指示に従ってください。
また、2種類以上の目薬を差す場合は、先に差した目薬を押し出して流し出してしまわないために、5分程度の間隔を空けて差してください。
目薬の差し方の注意点や保管の仕方は?
注意点
・目薬の先端がまぶたやまつげに触れないようにして差しましょう。
・菌やウィルスが原因で目にトラブルが起こることもあるので、他人の目薬を使ったり貸したりしないようにしましょう。
・目薬が合わないと感じたときには、自己判断しないで医師または薬剤師に相談してくださいね。
保管の仕方
・未開封の目薬は、高温や直射日光を避けて常温で保存できます。
使用期限は外箱に記載してあるので必ず確認してください。
救急箱に保存しておくと、湿布薬などの香りが移ることもあるので注意しましょう。
・開封した目薬は、キャップを固く閉めて涼しい場所に保管し早めに使用してください。
病院で処方された目薬であれば長くて1か月程、短ければ1週間程です。
市販の目薬は開封から3か月を過ぎたものは処分した方がよいでしょう。
時間が経つと薬液が変質するので、そういったものを差すと目の表面に傷を付けてしまうこともあります。
・容器に白い浮遊物を見付けたときには、その目薬は使用しないでください。
目にお疲れ様の目薬を
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パソコンやスマートフォンが生活に欠かせないものになってから、目の疲れや乾きといった症状に悩まされている方は多いのではないのでしょうか?
そんなとき大切な役割を果たしてくれる目薬ですが、目の疲れは目だけでなく、肩こりや頭痛の原因になったりします。
時々は目薬に頼らず画面ではなく、木々の緑や空の青を眺めて目を休ませてあげましょうね。
ちなみに目薬…目の疲れや乾きの症状を緩和する以外に『泣いているフリをする』ために使われることもありますよ(笑)