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【どんど焼きの意味と歴史】名前の由来は?地域別の呼び名は?


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正月で使った門松やしめ縄などのお正月飾り

そのままゴミ箱に捨てている方はいらっしゃいませんか。

 

門松やしめ縄は、お正月が終わったらどんど焼きに持っていって焚き上げてもらうのが習わしなんですよ。

 

今回はそんな、どんど焼きの意味や由来についてご紹介します。

 

・どんど焼きとは?どんな意味があるの?
・団子やお餅を焼いて食べる意味は?
・どんど焼きの歴史は?はじまりはいつ?
・どんど焼きの名前の由来は?地域ごとに違うの?
・どんど焼きが行われる時期は?

 

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どんど焼きとは?どんな意味があるの?

どんど焼き

 

どんど焼きは、竹や藁、茅や杉の葉などで作ったやぐらや小屋(どんど)を組んで、正月飾りや書き初めなどを燃やす行事です。

 

手順としては、

1. 田んぼや空き地にどんどを組む

 

2. 正月飾りや書初めで飾り付ける

 

3. 火をつける

 

4. 残り火でお団子やお餅を焼いて食べる

というのが一般的です。

 

『どんど焼き』

 

無病息災や五穀豊穣を願って行われる風習ですが、なぜ、どんど焼きという形になったのでしょうか。

 

由来は、お正月に天から下りてきた歳神様は、どんど焼きの煙に乗って天に帰るとされているからです。

 

そのほかにも、

・ 火は穢(けが)れを浄め、新しい命を生み出す。

 

・ 竹の爆(は)ぜる音は災いを退ける。

 

・ 正月に浮かれた人々を現実世界に戻す。

 

・ 燃やした書き初めの紙が空に高く舞い上がると、習字が上手になり、勉強ができるようになる。

 

・ 火は穢れを浄め、新しい命を生み出すと考えることから、若返りの効果がある。

などといった意味もあるとされています。

 


団子やお餅を焼いて食べる意味は?

どんど焼きの炎でお餅を焼く

 

どんど焼きは無病息災と五穀豊穣を願う行事だからでしょうか。

 

どんどの火に当たったり、どんどの火で焼いたお餅や団子を食べると、その1年間を健康に過ごせるという由来があります。

 

ちょうどお正月なのでお餅があるというのも理由なのかもしれませんね。

 

お餅を焼いて食べる以外にも、焼いて残った灰を家の周辺にまくと無病息災になるという言い伝えもありますよ。

 

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どんど焼きの歴史は?はじまりはいつ?

冬のどんど焼き

 

どんど焼きの由来の歴史は平安時代に遡ります。

 

平安時代、貴族の間でホッケーに似た遊びがありました。

 

この遊びで、「毬杖(ぎっちょう)」という杖が使われていたのですが、正月の15日に、この毬杖を使った三毬杖(さぎちょう)』という占いが宮中で行われたのです。

 

どういう占いかというと、杖を3本束ねて扇子や短冊などを添え、陰陽師が歌いはやしながら焼くことで吉凶を占うのです。

 

この行事が民間に伝わって、徐々に今のどんど焼きの形になったと言われています。

 

民間に伝わってからのどんど焼きは、子どものお祭りとされてきました。

昔は、材料調達から組み立て、飾り付けまでを、子ども達だけで行っていたようですよ。

 

しかし、子どもの数が少なくなり、場所の確保も難しくなったため、やり方は徐々に変わっていきました。

 

作業のほとんどを大人が担当したり、残念ながらどんど焼きの行事そのものがなくなったりする地区もあります。

 

東京をはじめとする人口が多い都市部では、火災の危険性などからだんだんと廃(すた)れ、神社などでしか行われなくなってしまいました。

 

どんど焼きの名前の由来は?地域ごとに違うの?

もうもうと煙を上げるどんど焼き

 

どんど焼きという名前の由来については諸説あるのですが、

「尊(とうと)や尊(とうと)」と囃(はや)しながら櫓(やぐら)で火を燃やしたのが、後に訛(なま)って『どんど』に変わったという説

 

そして、

 

どんどんと燃え上がる様子から名付けられたという説

 

この二つが有力な由来です。

どんど焼きの呼び方ですが、これは地域によって違います。

代表的なものをご紹介しますね。

東北、四国や九州の西日本の幅広い地域では「どんど焼き」「とんど焼き」、おもに京都や北陸、中部などでは「左義長」と呼ぶことが多いようです。

 

山形や神奈川では「道祖土焼(さいとやき)」、長野では道祖神を統括した神主の名前から「三九郎(さんくろう)」と呼ばれています。

これらはほんの一例で、同じ県の中であっても名称が違うこともあります。

 

どんど焼きが行われる時期は?

赤々と燃え上がるどんど焼き

 

どんど焼きは、正月(こしょうがつ)、つまり1月14日~16日の間に行われるのが古くからの習わしです。

 

なぜ小正月に行われるのかというと、旧暦においては、1年の最初の満月に当たる日が小正月なのです。

 

満月はめでたい日であり、お祝い事や催しをするのに相応しい日とされてきました。

そういうわけで、どんどは小正月(特に1月14日)に行うところが多かったようです。

 

ところが近年になり、1月15日が成人の日に制定されると、祝日の方が人が集いやすいからと、1月15日に行われるところが多くなります。

 

そして成人の日が、1月の第二月曜日に変更されたことによって、どんど焼きが行われる日はさらに曖昧になってしまいました。

 

一番多いのは、15日前後の土日のようです。

 

どんど焼きで、お焚き上げしていいものと悪いもの

門松としめ縄

 

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どんど焼きの意味や名前の由来、地域別の呼び名などをお送りしました。

 

どんど焼きに持っていくものは、しめ縄や門松などのお正月飾りや書き初めです。

 

お守りやお札はどうなのでしょうか。

お守りはいただいた神社にお返しするのが一般的です。

 

でもどんど焼きの火に関しては、神様を天にお返しするための行事であるため、お守りや古いお札を一緒に火にくべて焼いてもよいという場合がほとんどのようです。

 

ただし神社によっては、お正月飾り以外はどんど焼きに持ち込み禁止となっている場合もありますから、事前に問合せをしてみたほうが良いですね。

 

お正月飾りも燃えない飾りや、飾りを留めているワイヤーなどは、取り外さなければならない場合も多いので気をつけてくださいね。

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