加湿器のカビ対策と掃除方法。カビ臭さを除去して防止しよう!
空気が乾燥する季節になると使わずにいられない加湿器。
乾燥した空気を加湿することでウイルスからの感染を防げたり、お肌の乾燥を防げたりと、美容面や健康面の対策としても注目されているので、とても人気がありますよね。
最近では、実用的ながらお洒落なデザインの物も多く、インテリアとしても取り入れやすいので、日常的に使用しているという方も多いのではないでしょうか。
そんな乾燥の季節には欠かすことのできない加湿器ですが、買った当初は快適に使えるものの、ある程度使用しているとイヤ~な臭いを放ち出し、慌てて掃除をした…。
という経験はありませんか?
水分によってカビが発生しやすい環境なので、日頃のメンテナンスが必要になりますよね。
しかし、実際のところどうやって臭いやカビの対策をしたら良いのでしょうか。
今回は、加湿器の掃除方法とカビ対策についてまとめてみました。
より長く加湿器を快適に使用するためにも、ぜひ参考にしてみてくださいね。
・加湿器にカビが生える原因は?
・カビが生えたまま加湿器を使う健康被害は?
・加湿器のカビの掃除方法は?
・加湿器のカビ臭さを除去するには?
・加湿器のカビを防止する対策方法は?
加湿器にカビが生える原因は?
そもそもなぜ加湿器にカビが生えてしまうのでしょうか。
カビが生える原因を調べてみました。
カビが生える原因
カビは水の中にいる雑菌が、時間が経つにつれて増殖することで発生します。
常に水が溜まっている場所こそ要注意です。
・給水タンクの水はこまめに換えましょう
加湿する際、水分を供給するため必要な給水タンクですが、水を換えずにいるとタンクの中で雑菌が増殖していき、カビが発生します。
水はこまめに取り換えるようにしましょう。
目安としては、一日一回は必ず換えるようにしたいですね。
水の継ぎ足しも古い水が残ることになるので避けましょう。
・見逃しやすい給水皿や給水タンクのキャップなどもお手入れしましょう
水が経由する給水皿や給水タンクのキャップも、しっかり水を捨て、お手入れするようにしましょう。
見落としやすい場所なので、古い水が残りやすい部分です。
忘れないよう気を付けましょう。
こちらも一日一回のお手入れが目安です。
・水道水を使いましょう
水道水には僅かに塩素がふくまれています。
この塩素には、カビや雑菌の増殖を抑える効果があります。
ミネラルウォーターや浄水器の水には、塩素が含まれていないのでカビが発生しやすくなってしまいます。
加湿器の給水タンクに入れる水は、水道水を使うようにしましょう。
カビが生えたまま加湿器を使う健康被害は?
「加湿器病」という病気をご存知でしょうか。
この「加湿器病」とは、医学的に「過敏性肺臓炎」と呼ばれている、アレルギー性の肺の病気です。
カビが生えた状態で加湿器を使用することによって起こりやすくなる疾患ですが、どのような病気なのでしょうか?
加湿器病の原因とは?
加湿器の給水タンクやユニットの中で発生したカビなどの雑菌が、加湿器から出る蒸気とともに放出され部屋中に広がることが、加湿器病の原因といわれています。
加湿器から放出される蒸気は霧状で、口や鼻から吸い込みやすくなっています。
しかも肺や気管支の奥まで達するので、雑菌が混ざった蒸気を吸い込むということは、その雑菌が直接肺や気管支に届くことになります。
加湿器病の症状は?
加湿器病は、カビなどの雑菌を吸い込んだときに起こる強いアレルギー反応のことを指します。
主な症状として軽度の場合、咳・発熱・悪寒・全身の倦怠感などがあげられます。
また重度の場合、咳が止まらない・呼吸困難など危険な状態となることもあります。
加湿器のカビの掃除方法は?
「加湿器病」という病気を知ったことで、カビなどの雑菌が体に良くないということは分かりました。
でも「もしかしたら今使っている加湿器には、もう既にカビが生えているかもしれない…どうしよう。」と心配になった方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな方のために、加湿器のカビを除去するための対策としてお手入れ方法をご紹介しますね。
カビの除去対策にはクエン酸とエタノールが効果的!
クエン酸とエタノールを使って加湿器を掃除し、加湿器のカビを除去しましょう。
パーツ別に掃除の仕方をまとめてみましたので参考にしてくださいね。
・クエン酸水の作り方
まずは掃除の際に必要なクエン酸水の作り方ですが、とても簡単です。
水2リットルに対して大さじ1杯のクエン酸を加えて混ぜるだけ。
濃度は約0.5%~1.0%程度です。
・給水タンクの掃除方法
1.口の部分を流水でよく洗う
2.クエン酸水をタンク内に入れて振り洗いする
3.流水で十分にすすぐ
※これでも残るガンコなカビが生えていた場合は、薄めのキッチン用塩素系漂白剤に漬けておくと除去できます。
しかしクエン酸と漂白剤が混ざると、塩素ガスが発生してしまう恐れがあります。
クエン酸をしっかり洗い流してから漂白剤を使いましょう。
・加湿器トレーの掃除方法
1.軽く水洗いする
2.クエン酸水に30分~2時間ほど浸す
3.流水で十分に洗い流す
・フィルターの掃除方法
1.掃除機で埃を吸い取る
2.軽く水洗いする
3.クエン酸水に30分~2時間ほど浸す
4.流水で十分に洗い流す
5.水気をよく切って乾燥させる(丸一日ほど乾かす)
・加湿機本体の掃除方法
1.水が溜まっている部分は、水を取り除く
2.エタノールで濡らしたきれいな布で全体を拭く
お掃除の際の注意事項
クエン酸とエタノールによる、素材や塗装の剥げが心配な方は一度目立たない場所で試してから掃除を行うことをおすすめします。
また、クエン酸は洗い残しがあると加湿器の故障につながる可能性があるので、しっかり洗い流すようにしましょう。
加湿器のカビ臭さを除去するには?
基本的には先ほどご紹介した方法で掃除をすれば、カビなどの雑菌はもちろん、くさい臭いも取れます。
しかし
「掃除したのになんとなくまだ臭う…」
「1週間くらい経つと再び臭いが発生してしまう…」
といった場合は、消耗品やパーツの交換をすることで改善されることが多いようです。
ただ、気を付けたいのが型番が古かったりするとパーツ自体が製造終了になってしまっていたり、交換するパーツが多い場合は新品に買い替えたほうが結果的に安く済む場合があるということです。
使用年数なども考慮して対策するようにしたいですね。
加湿器のカビを防止する対策方法は?
加湿器のカビを取り除くには、掃除をすることが重要だということが分かりました。
しかし、そうはいっても加湿器の掃除はなかなか大変ですよね。
一度きれいに掃除をしたら、できればその後はカビの発生を防止したくありませんか?
・加湿器を使わないときは給水タンクを空にしておく
・給水タンクの水は一日一回すべて取り換える
・水道水以外は使用しない
・定期的に掃除する
お手入れを楽にするためにも、上記の点に気を付けてカビの発生を防ぎましょう。
加湿器は正しく効果的に使用しましょう!
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いかがでしたでしょうか?
美容や健康に良いとされている加湿器ですが、メンテナンスを怠るとカビなどの雑菌によって、逆に体に悪い影響を与えてしまうということが分かりました。
加湿器病にならないためにも、日頃から正しいメンテナンスやカビの対策や予防をしっかり行って、加湿器の本来の加湿機能を最大限に活用していきましょう!