【しゃっくりの簡単な止め方】止まらない原因は?病気の可能性や予防方法は?
忘れた頃にやってくる「しゃっくり」。
どうしてよりにもよって今なのかと困ってしまい、さまざまな止め方を試し続けたという経験がある方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、しゃっくりが止まらなくなる原因や、放っておいても治らない時の止め方をご紹介します。
しゃっくりに潜む病気の可能性や、しゃっくりを予防する方法もご紹介しますので、しゃっくりに悩まされている方や、今後のしゃっくりに備えておきたいという方はぜひ参考にしてみてくださいね。
この記事の目次
しゃっくりとは?
呼吸を促してくれる横隔膜が何らかの影響でけいれんを起こし急激に収縮すると、空気を一気に吸い込むことになります。
その際、声帯の筋肉も収縮して息の通り道が狭くなり、「ヒック!」という音とともに、胸の奥が縮むような感覚となるしゃっくりが出るのです。
しゃっくりはどんな時にでるの?原因は?
しゃっくりが出る原因は明らかになっていませんが、横隔膜を司る神経や脳が何らかの刺激を受けることでしゃっくりが出ると考えられています。
たとえば、しゃっくりが出るケースで多いのは、飲食時です。
早食いをしたり、熱い食べ物や辛い食べ物、炭酸飲料やアルコールなど刺激物を摂取したりすると、刺激が加わりしゃっくりが誘発される可能性があります。
ほかには、寒い場所から暖かい場所へ、もしくは暖かい場所から寒い場所へと吸い込む空気に寒暖差が生じるとしゃっくりが起きやすくなったり、笑いすぎや精神的ストレスを感じたりしてもしゃっくりの原因になることがありますよ。
しゃっくりは放っておいても治る?
しゃっくりは止め方を知らなくても、病気の可能性がなければ放っておくとそのうち治ります。
しかし止まるまでは案外辛いものですし、仕事中やおでかけ中にはできるだけ早く止めたいので、緊急時に備え止め方を知っておくと安心ですよね。
そこでおすすめしたい止め方が、コップで水を飲む止め方です。
もちろん普通に飲むのではなく、少し変わった飲み方をします。
コップの向こう側に口を当てて水を飲む
まず、コップの反対型の飲み口にくちびるを当て、そのまま体を前に傾けていきます。
前に屈みきったら、その体勢のまま水を吸い込むように飲めば終了。
コップの向こう側に口を当てて水を飲もうとすると、水をこぼさないように、顔を奥側に深く倒すようにして飲むことになります。
こうすることで横隔膜の痙攣をとめる効果が出ます。
放っておいても治らないしゃっくりに悩まされている方は、ぜひこの止め方を試してみてくださいね。
しゃっくりの止め方!簡単に止める方法は?
突然のしゃっくり‥びっくりしますし長引くと意外に辛いものですね。
電車内や授業中、会議中にしゃっくりがでると恥ずかしい思いもします。
しゃっくりが止まらないときは、どうしていますでしょうか。
息がしづらいし、集中力は落ちるし、早く止めたいですよね。
しゃっくりの止め方はいろいろありますが、簡単なしゃっくりの止め方をご紹介します。
その時の状況によってできるものとできないものがある可能性があるので、いくつか覚えておくと役に立ちますよ。
しゃっくりを30秒で止める止め方
こちらの方法は呼吸により横隔膜の痙攣を止める方法です。
下腹部を膨らませるようにして鼻から10秒かけて息を吸います。
そのまま10秒キープ!
10秒かけて鼻から息を吐きます。
その後は自然に呼吸をします。
流れを覚えてしまえば簡単にできる、しゃっくりの止め方ですね。
科学的にしゃっくりを止める方法
科学的にしゃっくりの止める方法があります。
まずは、血中の二酸化炭素量を増やすだけでしゃっくりは止まるとのこと。
息を止めるだけで二酸化炭素の排出を止めることができ、しゃっくりが止まります。
両耳に人差し指を突っ込み約30秒~1分ほど内側に強く押し込みます。
そうすることで内側の神経を刺激し、しゃっくりが止まる確率が上がるということですね。
どちらも簡単にできる、しゃっくりの止め方なので、思わず出てしまった時にはすぐに活用できますね。
真上を向くだけ!しゃっくりの止め方
しゃっくりを止める方法の中でもこれはとくに簡単ですよ。
しゃっくりが起きたらすぐに上を向きます。
これだけです!
手をおでこに置いて上を向いた方が止まる確率が上がるようですよ。
ツボを押してしゃっくりを止める
[翳風(えいふう)]
耳たぶの付け根にあるくぼみが翳風です。
翳風は顔のむくみや首コリ、耳鳴り改善にも効果がありますよ。
しゃっくりが起きた時に左右の翳風を3秒から5秒押します。
それでも止まらない時には10秒ほど押し続けます。
ツボを使ったしゃっくりの止め方も簡単なのでおすすめですよ。
[天突(てんとつ)]
天突は左右の鎖骨の真ん中のくぼんでいる場所です。
ここを人差し指で下方向に強すぎない力で押していきます。
ポイントは、下へ向けて押すことです。
[気舎(きしゃ)]
気舎は、左右の鎖骨の先頭の上側にあります。
指先で両方のツボを弱めの力で同時に押します。
[巨闕(こけつ)]
みぞおちから指2本分下の場所にあります。
4本の指を使って広くゆっくりと押し込みます。
みぞおちの近くですから、あまり強く押さないように注意しましょう。
[隔(かく)]
耳の穴のすぐ上の部分にあります。
耳の真ん中にある細長い横向きの出っ張りがありますね。
そこから少しだけ後ろへ指をずらすとくぼんだ部分があります。
ここが隔というツボです。
押し方は、親指を耳の後ろに当てて、人差しと親指で挟むようにして、強めの力で30秒ほど両耳同時に押します。
子供でも簡単にしゃっくりを止められる方法
子供でも簡単にできる方法はこちら。
上を向いて口いっぱいに水を含んで飲み込むだけです。
水があればできるので、急なしゃっくりにも対応できますね。
手ぶらでできる、しゃっくりの止め方
出先や水がない時にもできる、手ぶらで行えるしゃっくりの止め方です。
まずは立ち、そのまま両手を広げます。
そのまま、息を吸って止め、しゃがんで丸まります。
お尻は地面につけないでくださいね。
こちらも簡単ですが、かなりの確率でしゃっくりが止まるそうですよ。
人前でやるのには恥ずかしいので、トイレなど人に見られない場所がおすすめですね。
確実にしゃっくりを止めたい方におすすめ!
こちらは水を使う方法です。
限界まで息を止めて水を飲む!
かなりの確率でしゃっくりが止まるようですよ。
飲み物があれば良いので、会社や学校の教室、電車の中などでも実践できそうですね。
息を止める時にあまり暴れると注目されるので注意です。
砂糖を喉に放り込む
ティースプーン1杯の砂糖を、喉の奥の方に放り込んで食べる方法です。
ゆっくり舐めたりするのではなく、勢いよく喉のあたりに砂糖をかけるのがポイントです。
コップ1杯の冷たい砂糖水を一気に飲み干す
冷たい水が入ったコップになるべくたくさんの砂糖を入れて、一気に飲み干します。
突然の質問やなぞなぞを出す
これは、「びっくりするとしゃっくりが止まる」という方法の変形バージョンです。
ですから、突然なぞなぞや質問を出さないと意味がありません。
そのため、自分以外に協力者がいる場合に限ります。
もし、頻繁にしゃっくりが出る体質であれば、しゃっくりが出始めた時になぞなぞや質問をしてくれるように、周りの方にお願いしておくと良いでしょう。
「昨日の夜何食べた?」といった、一瞬「ん?」と考え込むような簡単なものでOKですよ。
しゃっくりが出やすい、止まらない原因は?病気の可能性は?
しゃっくり状態は通常は数分で収まりますが、健康な方でも1日以上止まらないことは稀にあります。
48時間以内に収まるのであれば健康上の問題はないと考えておいて良いでしょう。
ただし、しゃっくりの止め方を試してみても2日以上しゃっくりが続くようであれば、何らかの病気が潜んでいる可能性がありますので、病院の受診が必要です。
しゃっくりが症状として現れる病気には、脳梗塞や脳腫瘍、脳底部や頸部、リンパ節の腫瘤、肺炎や肺がん、気管支ぜんそく、胃潰瘍や胃がん、胃腸炎や腸閉塞などさまざまあります。
そのため、長期間続くしゃっくりが原因で受診する場合には、いち早く原因を特定するためにも総合病院がおすすめですよ。
しゃっくりに効果的な薬や漢方はある?
しゃっくりが頻繁に起こる方は、常備薬として漢方を用意しておくこともおすすめです。
ドラッグストアでも手に入りますので、しゃっくりの止め方の一つとして上手に活用しましょう。
しゃっくりが出にくくなる予防方法は?
しゃっくりが起きる原因として、早食いや刺激物の摂取、寒暖差、感情の変化などをご紹介しましたが、これらのことに気をつけて過ごせばしゃっくりを予防することができますよ。
特に、上記の原因に共通する特徴は、「急激な変化」です。
笑ったりストレスを感じたりといった感情の変化はなかなかコントロールが困難ですが、そのほかの原因は意識することが可能です。
食事をするときはゆっくりと食べるようにしたり、刺激物を食べる時は少しずつ、少量を目安にしたりすることができますね。
夏場の冷房のかけすぎや冬場の暖房のかけすぎを避けたり、お風呂上りに急に寒い部屋に出ることがないように、洗面所を適度に暖めておいたりすることもおすすめですよ。
赤ちゃんのしゃっくりの止め方は?
赤ちゃんは横隔膜が発達していないため、しゃっくりが起こりやすいと言われています。
たとえば、体温が下がったときや、母乳やミルクを飲むときに空気を一緒に吸い込んでしまったときなどです。
自然現象なので、そのうち治まりますから心配はいりません。
・ オムツが濡れると体温が下がるので交換してあげる
・ 飲み込んだ空気を、ゲップで出してあげる
などをして様子を見ましょう。
正しい知識でしゃっくりから解放!
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しゃっくりが止まらなくなる原因や、放っておいても治らない時の止め方をお送りしました。
しゃっくりは横隔膜のけいれんが原因だということが分かりましたね。
何日もしゃっくりが止まらない場合、あまりにもしょっちゅう出る場合は、何らかの病気が隠れている場合もあります。
受診する場合は、内科か呼吸器科になりますから、気になるようであれば一度診てもらいましょう。
記事の方法を試して止まらない場合でも、しばらくすると治るものですから、あまり気にしない方が早く止まりますよ。