四十九日法要のお布施金額相場。封筒や書き方は?タイミングは?
四十九日というのは、亡くなられて49日目に行われる法事です。
それまで7日ごとに法要をするのを追善法要といって、これ以降は100日目を除くと、年ごとの年忌法要と呼ばれるようになります。
よく聞く三途の川というのは、あの世とこの世の境目にあたる最初の7日目に着くところで、船の渡し賃の6文銭を持っていれば船に乗れますが、持っていないと役人の懸衣翁と奪衣婆に衣服をはぎ取られるというのが有名ですね。
しかし初期にはこのふたりに服を脱がされて生前の罪の重さを計られて、善い人は金銀七宝の橋を渡って、軽い罪の人は浅瀬を歩いて渡って、重い罪の人は流れの速い難所を渡るといわれていました。
そういう関所の7日目ごとに追善法要を行って無事に通過できるように祈って、無事に閻魔大王のところに着くのが49日目。
そこは審判を受ける日なのですね。
そこで成仏できますようにと祈る法要なのですよ。
そこで、お坊さんにお布施をする金額はいくらしたらいいのだろう?という心配がありますよね。
みんなどのくらいするのか?
思っている金額が多いのか少ないのか?
考えたらわけがわからなくなりますよね。
そこで一般的な基準と思われる金額を調べてみました。
しかし地域性や宗派によって多少の違いがありますので、そこのところはご容赦してくださいね。
今回は四十九日法要のお布施金額相場や封筒の書き方などをお伝えしていきます。
・四十九日法要と納骨式を同時に行う場合のお布施金額は?
・四十九日法要のお布施の封筒の種類や書き方は?
・お布施の包み方は?新札にした方が良い?
・お布施の渡すタイミングや渡し方は?
四十九日法要のお布施金額相場は?
四十九法要をどこでするか考えましょう。
自宅や会館でする場合
お布施の他に、お車料とお膳料を別に包むことが多いです。
簡単にいえばお車料は交通費、お膳料は食事代です。
一緒に食事をする場合はお膳料はいりません。
お寺でする場合
お布施の他はお寺でするのでお車料はいりません。
しかしお膳料は上記と同じですね。
四十九日法要のお布施の金額は?
お布施
だいたい「3万円から5万円」が平均的な相場ですね。
それでも心配ならば直接お聞きするのも良いでしょう。
お車料
「5000円から1万円」が多いですね。
やはり遠くから来ていただく時は、それ相応の金額となります。
たとえば遠方から新幹線とかになると、それくらいの金額を包みましょう。
お膳料
「5000円から2万円」と、えらく幅がありますが、四十九日の法事の規模によって決めてくださいね。
別の封筒に入れずに、お布施の袋に一緒にお車料とお膳料を連書する人もいるようです。
四十九日法要と納骨式を同時に行う場合のお布施金額は?
昔から四十九日に納骨することが普通でしたが、今ではお墓のない家や、まだお墓に入れてしまうのは寂しいから嫌だといわれる方も多いですね。
いつまでも遺骨を家に置いておくのはダメだという言伝えが薄れてきているのかもしれません。
さて、納骨式を一緒にする場合のお布施ですね。
お寺や宗派によっては、お塔婆が必要なこともありますので、それを最初に確認してくださいね。
これはお布施と別料金となりますよ。
だいたい「3000円」が多いですね。
お寺がいわなくてもして欲しい時はお願いすることはできます。
ただし宗派によってはお塔婆の習慣がないところもありますよ。
四十九日法要と納骨式を一緒にする場合のお布施金額は?
お寺で法要してお寺の墓地に納骨する場合
四十九日法要のお布施と納骨式をあわせて「3万円」からが多いですが、お寺によっては納骨料が別途決められていることもありますので、確認してくださいね。
四十九日法要と納骨する場所が違う場合
お寺から墓地への移動とか、会館から墓地への移動する場合がありますよね。
その場合は「5万円から」が多いです。
お車料とお膳料は、お布施のところに書いたのを参考にしてくださいね。
四十九日法要のお布施の封筒の種類や書き方は?
四十九日法要のお布施の封筒は?
郵便番号の印刷されていない封筒
普通の封筒でもいいようですが、さすがに郵便番号の印刷しているのはやめたほうがいいですね。
不祝儀袋
白黒の水引きが関東では多く、関西では白黄色の水引きのものが多いです。
100均のものでも大丈夫ですよ。
お車料とお膳料は、白い郵便番号が書いていない封筒に入れます。
四十九日法要のお布施の表書きは?
お布施・読経お礼・御回向料など色々あるようですが、お布施と書くのが無難です。
市販のものでは印刷されているものも多いです。
下に自分の名前を書くのを忘れないでくださいね。
古くから薄墨で書かれる人もいますが、薄墨ではなく普通の濃さでいいでしょう。
書道セットや筆ペンなどがない場合は、水性とかのマジックなどでも大丈夫ですよ。
かえってその方が上手に書けるかもしれません。
裏書きは住所を書くといいでしょうね。
時々お寺の檀家さんで同じ名字の人がいますので、表書きに名字だけ書くと困ることもあるので注意しましょう。
裏書きに住所と一緒に金額も書きます。
金伍阡圓也(5000円) 金壱萬圓也(1万円) 金参萬圓也(3万円) 金伍萬圓也(5万円)というように旧字で書きましょう。
お寺さんが事務処理する時に喜ばれますよ。
お布施の包み方は?新札にした方が良い?
封筒の種類を上に書きましたが、一番丁寧な包み方は、お札を半紙で包んで、奉書という厚手の和紙で包みます。
この場合は水引きはいりません。
内袋に住所氏名金額を書く時は、内袋の表側向きにお札の肖像画を向けて入れて、その表側を表書きの方向に入れて包みます。
新札でも旧札でもかまわないですが、さすがにシワクチャや汚れのあるお札は、常識的にやめてほうがいいでしょう。
お布施の渡すタイミングや渡し方は?
お布施を渡すタイミングはいつ?
終わってから渡される人がほとんどのようですが、本来はお坊さんに対してのお礼という意味もありますが仏様にお供えするものですから、始まる前にお渡しするのが本当ですよ。
お布施の渡し方はどうしたらいいの?
手渡しや床や畳に直接置くのはマナー違反です。
けっこう手渡ししてしまう人が多いので気をつけましょう。
袱紗や扇や切手盆に乗せて渡しましょう。
菓子折の上に乗せるというのもありですね。
お経をあげてもらう代金ではないので、前もってお渡ししても大丈夫です。
四十九日法要のお布施の相場はあってないようなものですね。
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お寺さんに聞いても「お気持で」と言われることが多いです。
しかし「お気持」と言われると本当にどうしたらいいのか?と戸惑うことが多いため、「だいたいこのくらい」という相場を教えてくださるお寺さんも増えてきています。
家庭の経済状態も考えてくださるので相談されるのもいいと思いますが、困窮していないのに値切る人もいるようで、そこのところは少し考えものではあります。
お布施の話になると「お坊さんは1時間のことで儲けている」「お寺は税金を払わなくていいね」と言う人もいますが、お布施はお寺の会計に入って、たとえ住職でもそこからお給金をもらって税金を払ってます。
営業マンが営業で得たお金をそのままもらわないのと同じですから、くれぐれも勘違いしないでくださいね。