【入社式の挨拶例文(社長・管理職・先輩・新入社員)】ポイントや時間は?
4月になると多くの会社で、真新しいスーツに身を包んだ社会人一年生が誕生します。
新入社員を迎えての初めての入社式は、新入社員にとってももちろんですが、迎える側としても緊張の式となります。
この入社式では社長を始めとして、上司や新入社員が挨拶をしますが、限られた時間の中で伝えたいことを上手に伝えなければなりません。
そこで今回、入社式において、それぞれの立場からの挨拶の仕方のポイントや例文をご紹介します。
この記事の目次
入社式の挨拶の時間は?上手なスピーチのポイントや注意点は?
入社式の挨拶の時間は?
入社式は限られた時間の中で行われます。
そこで最初に社長の挨拶があります。
会社の経営理念や社会情勢なども含めますと、10分はかかると思います。
その後、上司や先輩社員、新入社員の挨拶などがあります。
上司の挨拶の時間は5~10分以内にしたいものです。
また先輩社員や新入社員は、5分ほどで終わらせると良いかと思います。
上手なスピーチのポイントや注意点は?
それではどのような点に注意しながら挨拶をすると良いのでしょうか。
①【 最初に構成を作ります。】
下書きをしないでお話をすると、どうしても同じことを繰り返して話すということが出てきます。
それを避けるためには、まずしっかりと話す内容の構成を考えます。
まず基本的に話をしなければならないことを書き出します。
それを中心に少しずつ肉付けをしていきます。
②【 練習をしっかりと行いましょう。】
挨拶をする時に、メモばかりを見ながらの挨拶はできれば避けたいところです。
下を向くと声も大きく出ませんし、口調もはっきりとしないために相手に気持ちが伝わらなくなります。
そこでできるだけ、メモを見なくてもしっかりと挨拶ができるように練習をしましょう。
③【 お話をしているときに手振りを交える。】
外国人の方のように手振りを交えるということは、目を引きそこから話の内容にと引き込まれやすいと言われています。
日本人は苦手な分野かと思いますが、少しでも良いので取り入れてみてはいかがでしょうか。
社長・管理職の挨拶例文。伝えるべきポイントは?
社長の挨拶と伝えるべきポイントは?
じかに社長から挨拶というのは、大企業になるほど、せいぜい入社式と新年の挨拶のときというくらいに機会がない場合もあります。
それだけに新入社員にとっての入社式の挨拶は、会社の方向性やあり方などについて聞く最初の機会となります。
ここではしっかりと会社の役割、業界においての立ち位置など専門的なお話も多くなると思います。
その中の戦力となるべく成長をしていってほしい、という期待を込めたお話をしてはいかがでしょうか。
社長の挨拶例文
新入社員の皆さん、入社おめでとうございます。
社長の○○です。
本日はやる気に満ち溢れた新しい仲間を迎えることができました。
いまの社会情勢などは大変厳しいものになっております。
その中で我が社では○○年創業として‥(ここで会社理念や会社の歴史についてお話します。)
皆さんはこれからそれぞれの部署に配属されます。
そこで考えていただきたい。
まず自分ができることが何かということです。
もちろん最初はわからないのが当たり前です。
でもいつまでも当たり前ではなく、自分ができることを探し求めていってほしいのです。
まず自分の身の回りの人達に対してできること、部署内にてできること、そこからさらに発展してお客様に対してできること、会社に対してできること。
これらを常に追求していってほしいのです。
その道程にはたくさんの壁があるでしょう。
投げ出したくなることももちろんあると思います。
そこは壁が壊れる一歩手前なのです。
そこで投げ出さずに追求していくと、壁が壊れた景色が見えてくるはずです。
その景色はあなたにとっての財産です。
どうかその壁が壊れた景色を見て下さい。
そしてその手助けは努力しているあなたのすぐ側にいます。
そんな皆さんを心から応援しております。
皆さんの入社を心から歓迎し挨拶とさせていただきます。
管理職の挨拶と伝えるべきポイントは?
管理職の皆さんの立ち位置は大変むずかしいところにいます。
あまり打ち解けすぎることができず、でも上司はいざという時、守ってくれるという立場であることを、何気なく伝えることができると良いと思います。
管理職の挨拶例文
新入社員の皆さん、入社おめでとうございます。
今日から社会人として活躍していく皆さんは、いろいろな決意を持ってこの入社式に望んでいることでしょう。
これからそれぞれの部署で仕事を覚えていくうちに、いつの間にか忘れてしまいがちなのが、今皆さんが持っている決意なのです。
それは「慣れ」というものからきます。
この「慣れ」というものは、油断をすると日常の中で当たり前のように存在することになり、油断ができ大きな判断ができなくなることがあります。
今まっさらな状態での決意は紛れもなく純粋に社会人としての決意表明です。
いつまでもそれを持って仕事に望んで下さい。
その決意のもとで行われる仕事は、見ている人にはわかります。
そして周りの人も同じようにあなたの仕事を支えてくれます。
今皆さんの決意を表した顔を覚えておきましょう。
そして数年後、数十年後、同じ決意も持つ顔でいることを希望します。
皆さんの入社を心から歓迎し挨拶とさせていただきます。
先輩社員・新入社員の挨拶例文。伝えるべきポイントは?
先輩社員挨拶と伝えるべきポイントは?
先輩社員は一番新入社員との関わりが深いと思います。
ともに歩んでいこうという感じの立ち位置を、強調するような挨拶などはいかがでしょうか。
先輩社員の挨拶例文
新入社員の皆さん、入社おめでとうございます。
皆さんのお顔を拝見し、やる気と希望にみちあふれているのが嬉しく思います。
さて入社して右も左も分からない皆さんは、これから様々なことを経験します。
そこには日常的にする仕事、突発的な仕事などあります。
その時必ず気に留めておいてほしいことがあります。
それはわからないことは聞いてほしいということです。
一つ一つ行動することに、そこには皆さんの責任を持って行動しなければならないことがたくさん出てきます。
その時にわからないことが出てきて「こうかな?」と勝手な自己判断はいけません。
それは後々とんでもないトラブルへと発展する可能性も出てくるのです。
わからないことや、判断に自信がない時は必ず私たちに聞いて下さい。
それが私達先輩が教えるということなのです。
聞くことにためらっているよりも、一緒になって考え行動することでより良い道が開けます。
どんどん私達に聞きに来てください。
そして一日も早く、成長する皆さんの姿を拝見できる日を楽しみに待っています。
新入社員の挨拶と伝えるべきポイントは?
新入社員としてはやはり入社をした喜びと、仕事に対してのやる気や抱負を強調することでしょう。
仕事の内容もわからないところで、仕事云々を語るのは避けたほうがよいと思います。
新入社員の挨拶例文
本日は私達新入社員のために、このように盛大な入社式を催していただきましてありがとうございます。
私達は本日より○○会社の新入社員として、この場に参列できますことをとても光栄に思っております。
ここにおります新入社員一同やる気を十分にもち、仕事へと携わらせて頂きたいと思っております。
また先程社長より会社の歴史や社訓についてご教示頂きました。
諸先輩方が築き上げてきた努力の賜物と深く感銘を受けました。
その一員となるべく新入社員一同、日々研鑽(けんさん)していきたいと思います。
しかしまだ右も左もわからずにおりますので、何かとご迷惑をおかけすることとおもいます。
しかし一日も早く皆様とともに会社の戦力となれますよう、私達に厳しくご指導賜りたいと存じます。
以上簡単ではございますが、新入社員を代表としまして決意の言葉とさせていただきたいと思います。
ありがとうございました。
入社式の挨拶は心に残るものに!
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入社式の挨拶例文やポイントを立場別にお送りしました。
初めて社会人となって行なう入社式は、まるで別世界のように感じるものです。
そこで社長や管理職の方からの挨拶は、緊張の中で聞きながらも、これからの社会人生活の道標となるものです。
前向きな応援の言葉は、不安な新入社員の心にきっと残ることでしょう。
社会人の先輩として、素敵な言葉を送ってくださいね。
また新人であるならば、たとえ緊張しても、ひるまない意気込みで臨んでくださいね。
会社にとって、社員にとって、あなたにとって、素敵な入社式になることを願っております。