【偏頭痛の原因と治し方】吐き気・めまい・歯痛などの対策方法は?
ズキン!忘れたころにやってくる『もしかして偏頭痛?』
前兆がある方もいらっしゃるようですが、多くの場合は突然ズキン!から始まります。
偏頭痛のやっかいなところは痛みが強いこと。偏頭痛を経験された方であればお分かりかと思います。あの痛み尋常ではありません。
できれば薬に頼りたくない、でも痛みは辛い。
1番の望みは、偏頭痛の不安から解放された生活ですよね。偏頭痛に最も効果的なものは何なのでしょうか。
今回は、偏頭痛の原因と症状別の治し方や対策についてご紹介します。偏頭痛に悩んでいる方は参考にしてみてくださいね。
偏頭痛の原因は?
ひどい場合は動けないほどの痛みになってしまう偏頭痛。仕事にもプライベートにも支障を及ぼしてしまう場合もありますよね。
偏頭痛が起こる原因はすべて解明されてはいません。『脳の血管が広がることで起こる』という血管説が主な原因とされてきました。
しかし、さまざまな要因が重なった結果として偏頭痛の症状が起こるのではないか、とも考えられています。では、さまざまな要因とはいったいなんなのでしょうか。
精神的な要因
① ストレスによるものが最も多いとされています。緊張や焦り、悩み等の精神的なものから、疲労などの肉体的なものまで含まれます。
② 睡眠不足
③ 男性より女性に起こりやすく、その原因としてホルモンバランスの変化、また、人の目を気にする傾向があるためといわれています。
たとえ悩みが解決してストレスの原因から解放されても、また、睡眠不足だったから休日たっぷり睡眠をとろう!と思って寝ても、偏頭痛になることはあります。
締め過ぎず緩め過ぎずが大切になってきますね。
環境的な要因
・ 温度変化
低気圧(台風など)が近づくと、血管が膨張しやすいので起こるといわれています。
食べ物の要因
〈アルコール〉
特に赤ワインに含まれるポリフェノールが原因となりやすいといわれています。
〈チラミンを含む食材〉
チーズやチョコレート、ワインに含まれる『チラミン』は、交感神経を刺激する作用がある物質です。
〈グルタミン酸ナトリウムを含む食材〉
料理をする際に使うこともある『うま味調味料』の成分です。カップ麺やスナック菓子に多く含まれています。
これらを食べると必ず偏頭痛の症状が起こるということではありませんし、食べてはいけないということではありません。
なりそうなものがあるのであれば、少し控えてみてはいかがでしょうか、というご提案です。
偏頭痛の症状は?
偏頭痛の症状は、頭の片側(側頭部)が脈に合わせてズキンズキンと脈打つ痛みです。
人によっては後頭部の方にまで痛みが広がり、頭全体がキューっと締め付けられているように感じます。
頭の片側に発生することが多いので『片頭痛』と呼ばれるようになりました。『偏頭痛』と『片頭痛』は表記の違いで意味は同じです。
この偏頭痛の症状による痛みですが、早ければ3~4時間ほどで治まります。長いときには3日ほど症状が続くこともあります。
吐き気を伴うこともありますし、光や音、頭を動かすことさえ辛いと感じます。
音のない真っ暗な場所で微動だにせず、痛みが治まるのをじっと待ちたいと思いますが、なかなかそうはできませんよね。
何か簡単にできることがあればいいのですが、対策はあるのでしょうか。
急な偏頭痛の治し方は?
ツボ押し(万能のツボ「合谷」)
偏頭痛を少しでも和らげたいというときには、ツボ押しも試してみてください。ただ、頭や足の裏にもあるのですが、押せない状況の時もありますよね。
そんな時には、手の親指と人差し指の間に、『合谷(ごうこく)』という万能のツボがあります。
合谷は手の甲、手の親指と人差し指の骨の分かれ目から少しだけ人差し指側にあります。
その場所を、息を吐きながら、ちょっと痛いけど気持ちいいくらいの強さでギュッと押してみてくださいね。
この合谷は偏頭痛だけでなく肩凝りやストレス、歯痛などいろいろな痛みを和らげる方法に使えます。物もいらないし場所も取らないので簡単にできます。
痛気持ちいいくらいの強さで揉んでみてくださいね。くるかも!と思ったときにも効果はありますよ。
冷やして和らげる!
偏頭痛が起こったとき、血行が悪いせいかな、冷えたせいかな、と身体を温めている人はいませんか。
実はそれは逆効果。偏頭痛はさまざまな原因で頭の血管が膨張して起こるといわれています。
温めてしまうと血管がさらに広がってしまうのでNGなんです。
偏頭痛が起こったらまず、氷枕や保冷剤、熱さましシートなどで頭を冷やしてみてください。
また、できるだけ静かな場所でゆっくり横になると楽になりますよ。
偏頭痛を改善する食べ物や飲み物は?
偏頭痛を食べ物で和らげる方法はマグネシウムやビタミンB2がポイント
偏頭痛にはさまざまな原因があると考えられていますが、神経が強い刺激にさらされていることが原因のひとつとされています。
そこで偏頭痛を食べ物で和らげる方法として、積極的に取り入れたいのがマグネシウムを含む食べ物です。
マグネシウムには神経の働きを穏やかにする効果があります。また、ビタミンB2も臨床実験で偏頭痛に効果的という結果が出ました。
マグネシウムとビタミンB2は偏頭痛を和らげる方法にもなりますが、普段から食べていると予防することもできます。
【マグネシウムを多く含む食べ物】
大豆製品、ゴマ、クルミなどのナッツ類、ワカメなどの海藻類、緑黄色野菜
【ビタミンB2を多く含む食べ物】
納豆、レバー、ウナギ、牛乳・ヨーグルトなどの乳製品、ホウレンソウなどの葉菜類
偏頭痛を飲み物で和らげる方法は意外なアレ!
とにかくズキズキと頭の奥から絞られるような痛みになる偏頭痛。起こってからは何か食べるのも辛いということも多いですよね。
そんな時にはコーヒーや緑茶などカフェインを含む飲み物を飲んでみてください。偏頭痛が起こってすぐに飲むといっそう効果的。
カフェインには、血液収縮作用があります。偏頭痛の原因は血管の膨張によるものが多いので、コーヒーなどの飲み物を摂ると痛みが緩和されますよ。
ただし、毎日飲みすぎると逆にカフェインが原因の頭痛が起こることもあります。
偏頭痛を飲み物で和らげる方法のポイントは、偏頭痛の痛みが出てきたらすぐにカフェインを摂取して、何でもないときには逆に控えめにすること。
カフェインというと、体調の良くないときにはあまり摂らない方がいいとされているイメージですよね。でも偏頭痛を和らげる効果があるんですよ。
偏頭痛の予防方法は?
生活習慣を見直す
疲れやストレスが溜まってきたなと思ったときには、放置しないで解消する時間を持ってください。
寝不足も寝過ぎも偏頭痛の原因となるので、規則正しい生活が大切です。
それと、偏頭痛が起きているときには痛みが強くなる可能性が高いので、お風呂は避けた方が無難です。偏頭痛が起こる前にお風呂でリラックスして、ストレスをなくしておくといいですね。
食生活の改善
・ 神経の働きを安定させる働きを持っている『マグネシウム』を多く含む、『バナナやアーモンド、豆類』を食べる。
・ 血圧を下げ偏頭痛の痛みを緩和してくれる『ビタミンB₂』を多く含む、『ほうれん草やヨーグルト、牛乳』を摂り入れる。
・ 自律神経をコントロールする神経伝達物質の原料であるトリプトファンを多く含む、『バナナや大豆、牛肉』を食べる。
これらばかりを食べる必要はありませんが、日頃から意識して何か1食材献立に入れてみてくださいね。
バナナ、豆類、乳製品はとくに良さそうですね。納豆やお豆腐もおすすめです。
少しずつ少しずつの積み重ねが予防につながりますので、ぜひ普段の食生活に取り入れてみてくださいね。
無理せず自分を大切に!
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偏頭痛の原因や治し方、予防方法などをお送りしました。
頭痛で通院する人はあまり多くないように思います。偏頭痛は命にかかわるものではありませんが、脳腫瘍やくも膜下出血が原因の頭痛もあります。
なかなか改善しない場合はいつもの偏頭痛と簡単に考えず、一度きちんと病院で診察を受けてみることをおすすめします。
そして、偏頭痛に限ったことではありませんが、身体のどこかが不調と感じたときには、自分の身体を気にかけ労(いた)わってあげてくださいね。
仕事を休むわけにはいかない、そんな日もあるでしょう。そんな時には、身体に優しい食事を摂り、気持ちを鎮めてくれるような音楽を聴いてリラックスしてくださいね。
自分を大切に優しくすることで、偏頭痛もかなり緩和、もしくはいつのまにかなくなっているかもしれません。