ひな祭り（初節句）のお祝いプレゼント！相場は？料理やお返しは？
3月3日といえば女の子のお祭りの日、ひな祭りですね。
この1年で生まれた女の子にとっては大切な初節句。子供の健やかな成長を祈願し、両親が祖父母や近しい親戚をお招きしてお祝いします。
でも、初節句をどのように迎えたらいいのか、どのようにお祝いしたらいいのかわからない方も多いと思います。
今回は、女の子の初節句のお祝いの仕方、プレゼントやのし、料理やお返しなどについてご紹介します。
この記事の目次
初節句とは？
ひな祭りは知っていても、初節句という単語はあまり耳慣れないものです。
ひな祭りはご存知の方も多く、ひな人形を飾り、3月3日の桃の節句、もしくは前日の宵節句（よいぜっく）に、両親が祖父母や親戚などを招いて、子どもの健やかな成長と厄除けを願い、食事をしながらお祝いするものですね。
女の子ですので、被布を着るととてもかわいらしく、特別なお祝いという雰囲気もでます。
そして節句とは季節の節目の呼び名で、「初節句」とは、子どもが誕生してから初めて迎える節句のこと。
女の子は3月3日「桃の節句」、男の子は5月5日「端午の節句」を指します。女の子が生まれて始めて迎えるひな祭りということですね。
ただし子どもの誕生後21日以内に節句が来る場合には、翌年に持ち越します。（誕生して一か月経っていない・お宮参りや百日が近い、という場合は、翌年を初節句とする方が多いようです。）
初節句には、女の子には雛人形、男の子には兜飾りや武者人形を飾る習慣があります。
雛人形や兜飾りは、子どもにこれから振りかかろうとする災難を代わりに引き受ける、厄除けの守り神のような役割をしますよ。
初節句のお祝いの準備は？
初節句には何をすればいいでしょうか？
いざその日が近づいてくると、何を用意してどうすればいいのか、よくわからなくなってしまいますよね。
そこで、やっておくべき準備をいくつかおおまかにご紹介していきたいと思います。具体的な内容はそれぞれ後述していきますので、まずは流れを把握しておきましょう。
お祝い会場となる場所の準備
お祝いをするとなると必要なのが、ひな祭りを祝う場所です。
多くの場合、家族や親族とともにお祝いをするため、祖父母の家や自宅を会場にするようですね。
お天気が良い場合にはお花見がてら、公園でお祝いをすることもあるようですよ。
地域によっては神社へ行き、お参りをすることもあります。初穂料として、3,000円から5,000円を目安として納めるとよいでしょう。
事前にどこでお祝いをするか、しっかりと決めておくのがポイントですね。
事前にお雛様を出しておく
お雛様を3月3日の前日にあわてて出すのは縁起の悪い行為と言われています。
一夜飾りと言われ、せっかくのお祝いの席にはふさわしくありません。
遅くとも一週間前くらいから出しておくのが良いでしょう。
お祝い料理の準備
ひな祭りのお祝いをするために必要なのが料理です。
ちらし寿司や海苔巻きなどがよく食べられるようですね。ひなあられなども目に鮮やかで、ひな祭りにぴったりのお菓子になります。
赤、白、緑のカラーがひな祭りのカラーですから、この色を意識して料理を用意すると桃の節句といった感じがでるでしょう。
祝われる側も何かとすることがあるのは大変ではありますが、お祭りだと思うと準備も楽しくなりますよ。かわいい我が子のためにがんばりましょう(*^^*)
ひな人形を飾る時期は？しまうタイミングは？
飾る時期は？
ひな人形は、節分の翌日（立春2月4日）から雨水の日（2月18日から20日あたり）までに飾るとよいでしょう。
雨水の日とは、雪が雨に変わり春が訪れる時期で、縁起がよいとされています。
ひな祭りの前日に慌てて飾ることを「一夜飾り」といい、こちらは反対に縁起が悪いとされています。
由来は諸説ありますが、一例として「お葬式は一夜で終わる」ので、同じように一夜で終わらせることは縁起が悪いという考えがあります。
しまう時期は？
ひな人形は「早く飾って早くしまうのがよい」とされていますので、しまう日も注意が必要です。
啓蟄の日（3月6日）頃がよいとされています。啓蟄とは、虫が冬眠から覚めて出てくるという、春が訪れるという意味を持ちます。
春分（3月20日・21日頃）までを啓蟄と呼びますので、遅くてもその日までにはしまいましょう。
初節句のお祝いプレゼントは？
ひな祭りを迎えるという知らせを受けた時、祖父母や親戚がお祝いとして現金や品物を贈ることがあります。贈り物は初節句のときのみです。
お孫さんがいる方はもちろん、お子様や姪っ子ちゃん、友人の娘さんなどが頭に思い浮かびますが、どんなお祝いプレゼントを贈ればよいのでしょうか。
お祝いの品として一般的なものは、女の子のために使える商品券や衣類・おもちゃ等になります。また桃の節句に合わせた桃の花束などを贈ることもあります。
お祝いの品を贈る場合には、あまり変ったものではなく、誰でも使えるような一般的なものを贈るのがおすすめですよ。
送る側の立場ごとに具体的にご紹介しますので、こちらもご参照ください。
祖父母からお祝いプレゼントする場合
自分たちの孫が初節句を迎えるとは、なんておめでたいことなのでしょうか！
さて、この場合、最も悩むのが雛人形を送るかどうかでしょう。
一般的には、母方の祖父母が雛人形を購入するといわれていましたが、住宅事情や夫婦間の考えなどもありますから、送る前に少し聞いてみるといいでしょう。
今では、両家の祖父母が折半をして贈ることも多いようですよ。
お雛様は一生ものになる重要なプレゼントですから、どんなタイプのものが良いのか、飾れるスペースはどれくらいかなど、条件なども考慮に入れたいところですね。
また、贈る時期は、雛人形を飾る時間も考慮した上での配慮が必要です。
1月から2月に贈るとよいでしょう。遅くてもお祝いの一週間前までには贈るようにしましょう。飾る時期を事前に確認しておけば確実ですね。
姉妹、兄弟からお祝いプレゼントする場合
姪っ子ちゃんのひな祭りには何かプレゼントを贈りたいですよね。とはいっても何がいいのでしょうか。
世間では、おもちゃや洋服、食べ物が一般的なプレゼントとして贈られているようです。
この場合注意していただきたいのが、おもちゃや洋服は両親の好みがあるかもしれないという点です。
また、食べ物の場合は、アレルギーに注意しましょう。
友人としてお祝いプレゼントする場合
ご友人の娘さんのひな祭り、何か贈ってあげたいけど何を贈ればいいのだろうと迷うでしょう。友人間である場合、ちょっとした物をあげるということが多いようです。
あまりに高価なものをプレゼントしてしまうと、逆に相手が困ってしまうこともあるので、大切なのはほどよいプレゼントというわけですね。
ハンカチやお菓子などが定番の贈り物のようですので、参考にしてみてくださいね。
現金やプレゼントの相場は？
初節句のひな祭りはめでたいイベントですから、お金を包んでお渡しするということももちろんありです。
立場別の相場についてご紹介します。これはあくまでも一般的なものなので、それぞれの状況などで変更しても大丈夫です。
祖父母の相場
5千円～3万円程度が一般的と言われています。とはいえ、雛人形などを送っていた場合はお金は包まないという方も多いようです。
両方渡すという方ももちろんいますので、どちらにするかはよく考えてみるといいでしょう。
姉妹、兄弟の相場
3千円～1万円が一般的ですね。贈る側の年齢も金額に関わってきます。大切なのはお祝いの気持ちですから、自分の収入を考えることが重要です。
ちょっとしたプレゼントと一緒に少額を包んで渡すというのが、最も一般的な贈り方のようですよ。
友人の相場
3千円～5千円程度というのがよく耳にする相場です。
友人間の場合、遠方に住んでいるという場合にはお金を贈るという方が多く、近くに住んでいるという場合にはプレゼントを包むという方が多くいる印象ですね。
その時の自分の気持ちでどちらにするか、または両方贈るかを決めるといいでしょう。
注意点は？
お祝いを現金で送る場合、「4」や「9」などの死や苦を連想させるような数字は避けなければなりません。
また、お祝いで用意するお札は、折り目やしわのついていない新札を用意するようにしましょう。
ルールに則（のっと）って、失礼のない、喜んでもらえるようなお祝いの品を贈りたいですね。
現金の御祝いの渡し方は？
初節句のお祝いへと足を運んだのはいいですが、どのようにお金を渡すのがマナーなのでしょうか。
変な渡し方をして、せっかくのお祝いの席を台無しにはしたくないですよね。
この渡し方は、冠婚葬祭どの場合にも活用できるので、しっかり覚えておくと役に立ちますよ(^-^)b
袱紗（ふくさ）に熨斗を包む
ふくさといえば、結婚式にお葬式にと役立つ重要アイテムです。まず渡す前にこの袱紗に熨斗を包んでください。
袱紗がどうしてもないという場合は、明るい色のハンカチや風呂敷などで代用してもかまいません。
この場合にかぎらず、こういったお祝いの席で渡すお金は、きちんとした包みにいれて渡すもの。
お金を直接渡すのはマナー違反にあたりますので、よほどフランクな間柄でないかぎりはしないようにしましょう。
相手に挨拶をした後に袱紗をとりだし、中から熨斗をとりだす
まずは赤ちゃんのご両親に一礼をします。
初節句のお祝いですから、主役の赤ちゃんにもきちんと挨拶をしましょう。
それから袱紗をとりだし、熨斗をとりだします。
相手にお祝いの字が読めるように両手で手渡す
熨斗に書かれている字が相手から読めるような向きにして、両手でしっかりと手渡してください。
以上が正しい渡し方です。これはどんな冠婚葬祭の場合でも変わりなく行われるマナーの一つです。
結婚式などの場合は、受付の方に一礼をして袱紗から熨斗をとりだすのが一般的ですね。
包んだお金を渡すことは人生で何度もあることですから、しっかりと覚えておいて損はないですよ！
初節句のお祝い料理は？
女の子の初節句の祝い膳では、おもに下記のようなものが用意されます。
・ ちらし寿司
・ 蛤のお吸い物
・ 白酒（甘酒）
・ ひし餅やひなあられ
ちらし寿司
女の子の初節句、ひな祭りといえばちらし寿司ですね。
ちらし寿司は、寿司自体、「寿」という字が含まれていて縁起の良いもので、昔からお祝いの席ではなじみの深いものです。
そしておせち同様に具材にも、エビは長生き、レンコンは見通しがよい、といった意味があります。
ちらしずしとは言ってもなかなか作る機会もなく、どうやって作ったらいいの？と思う方もいるかと思います。
ちらし寿司の作り方を紹介する動画があるので、参考にしてみてくださいね☆
蛤（ハマグリ）
続いて蛤のお吸い物。蛤の貝殻は、セットになっている二枚でなければぴったりと重なることがないとされています。
そのことから、一生一人の人と過ごすようにという仲の良い夫婦を表しています。
白酒
もともと桃花酒というというお酒が飲まれていて、邪気を払い気力・体力の充実をもたらす薬種でした。
江戸時代からはそれにかわる白酒が定着しました。
菱餅・ひなあられ
菱餅やひなあられに用いられる三色、白・赤・緑にはそれぞれ意味があり、雪解け頃桃の花が咲く春の季節を表しています。
ご自宅でお祝いをするならば、これらがそろえば初節句のお祝い膳が整います。
初節句のお返し（内祝い）やお礼は？
お祝いの席に招待した方は、そのお祝い自体がお返しとなりますので、それ以上のお返しは必要ありません。
欠席された方や、お祝いの席を設けなかった場合のみお返しします。
相場は、いただいた現金や品物の3分の1から半額程度が目安です。
お祝いの席を設けた日から1週間以内に「内祝い」として行いましょう。
品物は？
品物ですが、万人受けするタオルやキッチングッズ、日持ちのする食べ物がよいでしょう。
名入れができるせんべい・カステラ・ジュースなどといった商品もたくさんでています。
電話でお礼を言うことも多いですが、お礼状を書くとより丁寧ですね。その際に、子供の写真を添付すると喜ばれるかもしれません。
初めての晴れ舞台は笑顔あふれるお祝いを
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女の子の初節句のお祝いプレゼントや相場、お返しなどをお送りしました。
女の子に生まれてきて初めての晴れ舞台となる、3月3日の初節句には、さまざまな決まり事があるのがわかりましたね。
豪華なひな人形を飾り、高級な料理を食べることが目的ではありません。これから健康にすくすく育ってくれるようにと、心を込めたお祝いができることが最大の目的ですよね。
両親・祖父母・親族みなさんで笑顔あふれるお祝いにしてくださいね。心やさしい女の子になりますように。