1分で分かる!グリンピースとえんどう豆の違い。栄養や育て方は?
グリンピースとえんどう豆は「どちらも緑色のお豆だから同じものではないの?」と思っていても、スーパーに行くとグリンピースは缶詰売り場、えんどう豆は野菜売り場と違います。
そもそもグリンピースとえんどう豆は同じものなのでしょうか、違うものなのでしょうか。
その疑問をすっきりと解決してみませんか?
今回はグリーンピースとえんどう豆の、栄養や食べ方など、さまざまな違いについてご紹介していきます。
・グリンピースとえんどう豆の栄養の違いは?
・グリンピースとえんどう豆の食べ方の違いは?
グリンピースとえんどう豆の違いは?育て方も違う?
グリンピースとえんどう豆の違いは?
厳密にいうとグリンピースとえんどう豆はイコールではありません。おおよそ同じものなのです。ちょっとした違いなのです。
簡単に言うと若い豆が「グリンピース」で成熟した豆が「えんどう豆」なのです。
これから少し生物学的な説明をさせていただきます。
えんどう豆はマメ目マメ科エンドウ属に属しています。さらに硬莢種(こうきょうしゅ)と軟莢種(なんきょうしゅ)の2種類に分類されます。
・硬莢種(こうきょうしゅ)
主に実を食べるものです。成熟前のグリンピースや成熟したえんどう豆はこちらに属するわけです。
・軟莢種(なんきょうしゅ)
漢字からもわかる通りこちらは「さや」が柔らかいのです。ですから「さや」そのままで食べることができます。絹さやえんどうやスナップえんどうもこちらに属します。
これらのことからもわかりますように、もともとえんどう豆があってその系統にグリンピース、絹さやえんどう、スナップえんどうがあるわけですね。
「きぬさや」や「さやえんどう」は?
ちょうど絹さやえんどうの話が出ましたので考えてみましょう。
「きぬさや」と「さやえんどう」どう違うのでしょうか?答えは同じものです。
正式名称が「絹さやえんどう」というわけです。
この名前のちがいは地方によっての呼び方が違うということです。ちなみに「きぬさや」は関東、「さやえんどう」は関西のほうで使われているようです。
育て方も違う?
育て方というより収穫時期が違いますね。
グリンピースは主にアメリカでつくられることが多くて、ほぼすべてが「食用」として用いられています。
えんどう豆は「食用」もあります、が栽培を目的としたり学術的に使用したりと使用目的が幅広いようです。
グリンピースとえんどう豆の栄養の違いは?
えんどう豆の栄養について調べてみましょう。
βカロテン
見て分かりますが緑色、緑黄色にはβカロテンが多く含まれています。
βカロテンは体を守るために必要な皮膚を作るもとになったり、粘膜を強くする働きがあります。また腸に入るとビタミンAに変わるという性質を持っているので抗酸化力も強いものがあります。
ビタミンB群
特にビタミンB1,ビタミンB2がたくさん含まれています。
ビタミンB1は炭水化物からエネルギーを作り出す手助けをする役割を持っていて、ビタミンB2は細胞の新陳代謝をスムーズに行えるようにする役割を持っています。
ミネラル
人間にとって不可欠なミネラル、特にカリウム、カルシウム、マグネシウム、リンが多く含まれることによって疲労の回復や高血圧を予防してくれる働きなどがあります。
その他にもまだいろいろな栄養が含まれていますが、グリンピースとなるとまだ成熟しきらない時に取りますが、若い段階で収穫することによってβカロテンがより多く含まれているといわれているようです。
グリンピースとえんどう豆の食べ方の違いは?
グリンピースは常に食用として加工されていますので、一番皆さんが親しんでいるのは「炊き込みご飯」でしょう。その他にもチャーハンやシュウマイなど、色どりが良いためいろいろな料理で使われます。
えんどう豆は和菓子の豆大福、あんみつの豆として、またうぐいす餡としての材料に使われているようです。
百聞は一見に如かず
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えんどう豆とグリンピースの違いお分かりいただけたでしょうか。
何気なく食べていた豆ですが、ここが違うということまではあまり意識してこなかったところも多いでしょう。
日常的にはグリンピースを使っていることが多いですが、えんどう豆としてはいろいろな形で食していることがあったのですね。
スーパーに行ったときに実際に比べてみる機会がありましたら、ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。