元日(元旦)に掃除や洗濯をするのはだめな理由は?お風呂やトイレは?
良い年か悪い年かは、元日(元旦)で決まるといっても過言ではありません。
元日にしてはいけないことがあるのは知っていますでしょうか?
「知っているけど意味までは知らない」
「あまり考えたことない」
という方は、ぜひ読んでみてください。
良い年にするかしないかは、元日の過ごし方次第なんです。
元日に掃除や洗濯をしてはいけない意味を知ると、元日の過ごし方や考え方も変わりますよ。
そして、ひとつひとつに意味があり、納得するはずです。
そこで今回は、元日(元旦)になぜ掃除や洗濯などをしない方が良いのかについてご紹介します。
・元日に掃除や洗濯がだめと言われる理由は?トイレ掃除もNG?
・元日はお風呂も入らないほうが良い?手洗いや洗顔は?
・掃除や洗濯をしても運勢には影響ない?
・掃除や洗濯のほかに元日に避けたほうが良いことは?
元日に掃除や洗濯がだめと言われる理由は?トイレ掃除もNG?
ダメな理由と歳神様の関係
元日(元旦)とは、新しい年を迎えるために歳神様を迎えるイベントなんです。
先祖の魂が、歳神様となって元日に帰ってきてくれます。
そして、子孫の繁栄や農作を見守ったりしてくれます。
年末に掃除したりしめ縄をするのは、歳神様をお迎えする準備ということなんですね。
想像してみてください。
誰かの部屋にお邪魔した時に汚かったら、ちょっといやですよね。
なるべく早く帰りたいですよね。
これは歳神様も同じです。
せっかく来ていただいた歳神様がすぐに帰ってしまわないように、綺麗な状態で歳神様をお迎えしてくださいね。
なぜ掃除や洗濯がだめなのか?トイレ掃除も?
歳神様を迎えるためだけではなく、ほかにも掃除や洗濯がダメな理由があるんですよ。
事前に綺麗にしているので掃除や洗濯をしないのも理由の一つなのですが、ほかにも理由があるんです。
掃除に関しては、お迎えした歳神様を掃き出すことになるのです。
せっかく来てもらったのに、「帰ってください」と言っているようなものなんです。
迎えたのにすぐ帰らせるなんてコントみたいですよね。
もちろん、トイレ掃除も帰らせてしまうことになるので注意が必要です。
洗濯をするのがなぜダメなのかというと、「服(福)を洗い流す」ことになるからです。
一年が始まる一番めでたい時に福がなくなると、先行きが心配ですよね。
そんなことにならないように、洗濯は違う日に回すようにしてくださいね。
元日はお風呂も入らないほうがいい?手洗いや洗顔は?
「元日のお風呂はどうするの?不潔になるから絶対入りたい!」と思いますよね。
しかし、元日にお風呂に入ることはタブーとされているんです。
お風呂に入ると運が水と一緒に流れてしまいます。
元日は、水に触ること自体良くないとされているのですよ。
もちろん手洗いや洗顔も良くありません。
でも、そんなこといわれても生活してる以上無理ですよね。
なので、たっぷりの水を使わないなら大丈夫です。
歳神様も大目に見てくれるでしょう(^^)
掃除や洗濯をしても運勢には影響ない?
そんなことありません。
運勢に凄く影響出ますよ。
掃除や洗濯は歳神様を追い出す行為と説明しましたが、歳神様と一緒に良い運も連れて帰っちゃいます。
なので、少しの間は掃除や洗濯を我慢してくださいね。
運を掴みたいなら、歳神様を家にご招待し、ゆっくりしていってもらいましょう。
掃除や洗濯のほかに元日に避けたほうが良いことは?
元日に避けた方が良いことがまだあるんです。
「そんなにあるの?」と驚かれるかもしれませんが、分かりやすくまとめてみたので、これを機に覚えてみてはいかがでしょうか。
牛肉や豚肉を食べること
もともと、お供えとしてお節料理は作られていました。
お節に肉類を入れることを禁止していたそうです。
なぜかというと、天武天皇が僧侶の肉食禁止令を出してからお供え物に肉を出さなくなったのが元だといわれています。
この場合の肉というのは、四つ足の動物を指しています。
鶏肉などは大丈夫ですが、牛肉、豚肉は駄目ということですね。
というわけで、現在でも牛肉や豚肉は食べない習慣が根付いているんですよ。
火を使ってはいけない
平安時代から「火の神様を怒らせないように」ということで、火は使ってはいけないという風習がありました。
元日は人間だけでなく神様も休みたいんですね。
火を全く使わないのはむずかしいと思いますが、毎日頑張ってくれている火の神様に感謝しつつ、強火の料理など火をたくさん使うことはできるだけ避けましょう。
刃物を使うこと
刃物は「縁を切る」に関連します。
また、ケガなく一生暮らすという意味でも、刃物の使用は避けた方が良いとされてきました。
元日からケガをしちゃったらいやですし、なんだか不吉ですよね。
元日は危ないものにはなるべく近づかないようにしましょう。
買い物をする
買い物って凄く楽しいですよね。
買い物依存症の方は、元日に我慢すると効くかもしれません。
昔から「一生の計は元旦(元日)にあり」と言い伝えられています。
元日の出来事は、一年の成り行きを表していると考えられていました。
そのため、元日に爆買いは控えましょうね。
もし元日に買い物三昧すると、その年はお金を使いすぎる年になるかもしれませんので気を付けてくださいね。
またお賽銭は神様への願い事や感謝でもあるので、お賽銭のお金は別だと考えましょう。
日本人ならではのユニークな理由
【関連記事】
元日に掃除や洗濯をしない方が良い理由についてお送りしました。
理由の中に「なるほど」と感じるものもありましたが、ダジャレのようなユニークなものもあり、とても面白いですよね。
また、ほとんどが「歳神様や運を逃がさないように」という理由でしたが、『主婦が元日まで働かなくても良いように』という優しさも含まれているんですよ。
元日は、家族みんなでゆっくりと過ごせるよう配慮されているんですね。
昔の女性は「休む間もなく家事ばかりで大変だったんだな」と思っていましたが、このような優しい思いが込められていたと思うと、心暖かくなりますよね。