どくだみ茶の効能。アトピーやダイエットにも効果的?副作用は?
日陰に白く可愛らしい花を咲かせるドクダミ。
『可愛い…』と近づくと『臭い!』と思わず言ってしまったことはありませんか?
『きれいな花にはトゲがある』ではありませんが『可愛い花には臭いがあった』ですね(笑)
しかしドクダミの臭いには、カビや細菌の増殖を防いでくれる抗カビ、抗細菌の働きがあります。
ドクダミは日陰に生息していることが多いので、自身の発する臭い成分でカビや細菌から身を守っているのです。
そして、その効果を人間も利用させてもらっているというわけです。
では、ドクダミは、私たちどのような恩恵を与えてくれているのでしょうか。
さっそく見ていきましょう。
・どくだみ茶とは?どんな効能があるの?
・どくだみ茶はアトピーやニキビに効果ある?
・どくだみ茶はダイエットや便秘改善にも効果あり?期間は?
・どくだみ茶の飲み過ぎはダメ?副作用は?
どくだみ茶とは?どんな効能があるの?
どくだみ茶とは
センブリ、ゲンノショウコと共に日本三大薬草として有名なドクダミ。
そのドクダミの乾燥葉を使ったお茶で、数多くある『健康茶』と呼ばれるもののなかのひとつが『どくだみ茶』です。
妊婦さんや授乳中の方、子供も安心して飲むことができるノンカフェイン飲料になります。
どんな効能があるの?
どくだみ茶に多く含まれているポリフェノールの一種『フラボノイド』には抗酸化作用があるので、血液や血管を酸化から守ってくれ、フラボノイドの仲間であるイソクエルシトリンには血液をサラサラにする効果があります。
ルチンやクエルシトリンには、血管の弾力を維持、回復、強化する働きや体内溜まった不要な物質を排出する働きがあり、ポリフェノールと一緒に働くことで血液循環をスムーズにしてくれます。
また豊富に含まれるカリウムの働きにより、余分なナトリウムや水分を体外へ排出し体内の水分代謝を整えてくれます。
このことから、高血圧や動脈硬化、心筋梗塞などの生活習慣病の予防に効果があるとされています。
クエルシトリンやケルセチンには、胃炎や胃潰瘍などの症状を鎮めてくれる効果もあります。
胃が荒れて傷付いてしまった粘膜の炎症を抑えて、早く治る方向へ促してくれるといわれています。
また、豊富に含まれるミネラルの働きによって血液の流れがよくなることから、新陳代謝が活発になり疲労回復にも効果があります。
どこでもあるどくだみを使って自前でお茶を作ってしまうのもおすすめですよ。
簡単に作れますので、この動画を参考にしてみてくださいね。
どくだみ茶はアトピーやニキビにも効果ある?
ドクダミの本名は『シブキ』。
シブキが『ドクダミ』と呼ばれるようになったのは江戸時代の頃です。
なぜそう呼ばれるようになったのか…
一説には、傷口にドクダミを塗ると膿を吸い出してくれることから、『毒を矯める(ためる)』薬草といわれるようになり、ドクダメがドクダミに変化したのではないか、と考えられています。
当時は、内服として使われるより外用薬として使われることが一般的だったようです。
どくだみ茶の最も大きな特徴は、過剰に摂取したために溜まってしまった糖質、タンパク質、脂質、添加物や化学物質などの体内に溜まっている『毒素』を体外へ排出してくれることです。
アトピーやニキビなど皮膚に出る症状は、体内に溜まった不要な物質が尿や便として体外へ排出されず行き場がなくなり、皮膚(毛穴)から不要な物質を排出しようとしているために起こります。
ですからデトックス効果の高いどくだみ茶は、体内から不要な物質を排出する際に力強い味方となってくれるのです。
ドクダミの茎と葉に含まれているフラボノイド系ポリフェノールの一種『クエルシトリン』には、毒素を排出するために必要な利尿作用、便秘改善の効果があります。
また毛細血管を強化する働きにより、栄養素や酸素を身体の隅々まで届けることができるので炎症により皮膚の再生を早めてくれます。
皮膚を再生するときの強い味方『クロロフィル(葉緑素)』も含まれています。
傷口から膿や毒素を速やかに吸い出して傷口を修復してくれます。
またドクダミの臭いの正体『デカノイルアセトアルデヒド』には殺菌作用があります。
食中毒や膿などの原因となる黄色ブドウ球菌の増殖を抑えてくれます。
このデカノイルアセトアルデヒドは揮発性成分なので、乾燥させてしまうと効果がなくなってしまいます。
使用するときは『生』で使ってくださいね。
ドクダミを青汁やどくだみ茶のように内服として体内に成分を取り入れることで、利尿作用や便の排出をスムーズにすることができます。
また生のドクダミを揉んだり、すりつぶしたりして直接患部に塗ったり貼ったりすることで得られる効果も大きいです。
その際は採取してきて直ぐの新鮮なドクダミを使うことをおすすめします。
アトピーやニキビだけでなく、水虫や虫刺されなどにも効果を発揮してくれるドクダミです。
どくだみ茶はダイエットや便秘改善にも効果あり?期間は?
どくだみ茶に含まれている『ケルセチン』『クエルシトリン』と呼ばれる成分には、便をスムーズに排出してくれる働きがあります。
クエルシトリは、体内に溜まった有害物質も一緒に排出してくれるのでデトックス効果は抜群です。
腸内環境が整うと代謝も高くなるので、ダイエット効果も期待できます。
また利尿作用の効果も高い成分なので余分な水分や溜まった水分を、豊富に含まれているカリウムの働きで余分な塩分を身体の外に排出してくれるので、身体の『むくみ』を解消してくれます。
血液中の悪玉コレステロールや活性酸素を除去することで血液をサラサラにする成分『イソクエルシトリン』も、むくみ解消の働きを助けてくれます。
これらの働きのおかげでむくみが解消されると、代謝が活発に行われ血液の流れもよくなるので老廃物などが溜まりにくい身体になりますよ。
『ケルセチン』には、脂肪が体内へ吸収されることを抑えてくれるだけではなく、脂肪を分解しやすくするための酵素の働きを促してくれるという嬉しい効果を持っています。
ですから、ダイエットを目的としたトクホ飲料に用いられている成分でもあります。
デトックス効果により体内の水分や血液の流れがよくなることで、ダイエット効果が期待できるどくだみ茶です。
ただし個人差はありますが、飲んで直ぐに効果が現れることはありません。
1日1ℓくらいの量をこまめに(3~4回に分けて)飲むと、1ヵ月でおよそ2~3㎏体重が減るのではないか、といわれています。
どくだみ茶の飲み過ぎはダメ?副作用は?
どんなに身体に良いといわれているものでも摂り過ぎは逆効果になってしまいますし、多量に摂取したからといって効果が倍増するものでもありませんよ。
便秘改善効果の高い成分クエルシトリを含んでいるので、摂り過ぎると下痢になってしまうこともあるので注意しましょう。
利尿作用の高いカリウムですが、摂り過ぎると血液中にカリウムが増えてしまい吐き気や嘔吐、しびれ、不整脈などの症状が現れる『高カリウム血症』を起こすことがあります。
腎機能が低下している人や高齢者、腎機能疾患によりカリウムが入った薬を飲んでいる人は、医師と相談の上利用してくださいね。
ノンカフェイン飲料なので妊婦さんにも安全なのですが、子宮を収縮させてしまうことがあります。
飲み過ぎなければ問題ありませんが、気になるようであれば飲むのを中止するか医師に相談の上指示に従ってくださいね。
いずれの場合も多量に摂取しなければ問題はありません。
白い追憶
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ドクダミは、日本全国どこにでも生息している多年草です。
ドクダミの花言葉は『白い追憶』。
どこにいても見かけたり、見付けたりすることができるので、どこにいても昔のことが思い出される…ことからそう名付けられたようです。
思い出は視覚だけではなく嗅覚からも呼び覚まされることがありますよね。
みなさんにはドクダミの思い出はありますか?
私は鼻風邪をひいたとき、祖母にドクダミの葉を鼻に詰められた思い出があります。
効果があったかどうかは忘れちゃいましたけど^^;