「生かすも殺すも」の意味や類語。四字熟語や英語で表現すると?
「生かすも殺すも」という言葉はよく小説の中で出てくる言葉ですね。
字を見るとなんとも怖い意味合いのような気がします。
もちろん怖い場面、命のやり取りのようなシーンでも使われますが、日常の中でも何気なく使われているような気がしませんか?
ではこの「生かすも殺すも」とはどのような意味なのでしょうか。またどんな場面で使う言葉なのでしょうか。
類語や英語で表現した場合なども含めて考えてみたいと思います。
・『生かすも殺すも』の意味は?「活かすも殺すも」とは違う?
・『生かすも殺すも』を四字熟語にすると?類義語はある?
・『生かすも殺すも自分次第』の意味とは?英語で表現すると?
『生かすも殺すも』の意味は?「活かすも殺すも」とは違う?
“生かすも殺すも”の意味は?
辞書で調べると「どのように扱おうと思いのまま」という意味で書いてあります。
確かに「生かす」と「殺す」は対の言葉になっています。
それで、どちらになっても思いのままだというところからの意味だとも考えられます。
ただこの殺伐とした言葉ですが、辞書の例文を見ていくと、ただ「生死を握る」ということだけではないようです。
この言葉は日常で使うというよりも、社会人の方が仕事上で使う機会が多いのではないでしょうか。
「このプロジェクトで街を生かすも殺すも~」とか、リストラのときのように「生かすも殺すも社長次第」とかある小説にでも出てきそうな言葉で使いますよね。
“活かすも殺すも”とは違う?
こちらも同じように「いかすもころすも」と読みます。
この「いかすもころすも」とパソコンで打ち込むと「生かすも殺すも」と「活かすも殺すも」の二通りに変換が出てきます。
では「活かすも殺すも」はどのような意味なのでしょうか。
「活かすも殺すも」は良いところを活かしていくかダメにするのかという意味です。
ここで「生かす」と「活かす」について少し調べてみました。
「生かす」には死なないようにするというものもあります。
また「活かす」とは長所を伸ばす、効果的に使う、活用するとの意味で使い方としては経験を活かすというような使い方をします。
例えば「この状況でそれらの案を活かすも殺すも~」という感じでしょうか。
ただ常用漢字に「活かす」という表記がなく、公用文では「生かす」という表記もしくは「いかす」となるようです。
「生かすも殺すも」に続く言葉がポイント
この「生かすも殺すも」の後には必ず言葉が続くのです。
例えば「~自分次第」「~あなた次第」「思いのまま」などです。
この後に続く言葉によって誰が主役での言葉なのか変わってくるのです。
こういう言葉も珍しいのではないでしょうか。
『生かすも殺すも』を四字熟語にすると?類義語はある?
四字熟語にすると?
生殺与奪(せいさつよだつ)
生死または生死も一存で決められる程の権力
活殺自在(かっさつじざい)
生かすも殺すも思いのまま。相手を思うままに扱うこと。
類義語は?
生殺(せいさつ)
四字熟語、類義語ともにやはり生死に関わりのある言葉となってしまいますね。
『生かすも殺すも自分次第』の意味とは?英語で表現すると?
『生かすも殺すも自分次第』の意味とは?
この言葉のほうが皆さんは使う機会があるのではないでしょうか。
受け取り方によっては「自分自身の気持ちをキチンと持って頑張るぞ!」と思いませんか?
「生かすも殺すも」という殺伐としたイメージがあまり感じられないのではないでしょうか。
『生かすも殺すも自分次第』を英語で表現すると?
『It’s all up to you whether you make or break this chance.』
(この機会を生かすも殺すもアナタ次第です。)
『Though murder you though keep it alive; on oneself』
(生きることを考えるのも殺すことを考えるのも自分自身。)
「生かすも殺すも」あなた次第。
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『生かすも殺すも』の意味や類語、使い方などをお送りしました。
日常会話での「生かすも殺すも」は、何気なく使われているところが多そうですね。
意味を考えると、どうしても殺伐としたイメージから抜けでることはできないようです。
しかし使い方次第では、自分自身を奮い立たせてみたり、相手に頑張ってほしいときにも使えそうな感じがしますね。
まさにこの言葉を生かすも殺すも自分次第ですね。