【お正月の神棚】飾り方や期間は?お供え物やしめ縄はいつまで?
神棚がある家では、お正月を迎える前に神棚を飾らなければなりませんね。
正月飾りは、神様を迎えるための大切な準備ですから、気持ちを込めて用意したいものです。
特に神棚のしめ飾りは正月飾りの中でも、神様のお住まいであるお社を神聖に保つために欠かせないものです。
でも、いざお正月の準備を始めると、神棚の掃除の仕方やお供え物の扱いに戸惑う方も多いのではないでしょうか?
地域の年長者に教えてもらえれば良いのですが、そういうご近所付き合いも減ってしまいましたよね。
それでも神棚をきちんと飾れるように、今回は、お正月の神棚の飾り方についてご紹介します。
・正月の神棚の飾り方やマナーは?
・正月の神棚にお供えするものは?
・神棚にしめ縄は必要?飾り方は?
・飾る期間はいつからいつまで?一年中飾ってもいいの?
正月の神棚の飾り方やマナーは?
まずは、実際に神棚の飾り方を見ていきましょう。
1. まずはお掃除をします。
神棚の掃除は12月13日にする習慣がある地域と、お正月の設え(しつらえ・準備)をする時に合わせて掃除する地域があるようです。
2. 神様にご挨拶(お祈り)をしてから、神棚にお供えしているものを一度除けておきます。
3. 事前に神社でお受けしておいたお札を納めます。
この時、扉が一つの社の場合は迷わないと思いますが、扉が三つある三つ扉の社もあります。
この場合は、どこにお札を納めればいいのか迷いますよね。
[天照大神のお札] 中央の扉
[氏神様のお札] 向かって右の扉
[そのほかの神社のお札] 向かって左の扉
というふうに納める決まりです。
ちなみに、左側のそのほかの神社のお札は何枚重ねてもかまいません。
ひとつにしぼらなくても良いということですね。
4. しめ縄は神棚の最上部にかざります。
5. 改めてお供えをして、神様にご挨拶します。
6. 新しいお札に交換した場合、古いお札は、神社でお焚き上げしてもらいます。
『神棚「お札」の並べ方(飾り方)』
神棚を飾る上でのマナーは?
神棚の掃除や正月飾りをする時のマナーについても触れておきましょう。
まず、なによりもお札や神棚を丁寧に扱うことです。
特にお札を触る時には、手を洗って清めてから。
神様に、息がかからないように、口に紙を咥えて(息をかけないために)作業します。
そして本来、神棚に関することは一家の主人が行います。
今はあまり煩(うるさ)くいわれることは減りましたが、できれば主が神棚のお世話をしましょう。
正月の神棚にお供えするものは?
普段の神棚のお供え
・ 中央に「お米」
・ 向かって右に「お塩」
・ 向かって左に「お水」
晴れの日のお供え
毎月1日と15日、お祭やお祝い事の時には、お酒やお魚果物などもお供えします。
お正月もこの時のお供えの仕方と同じです。
・ 向かって左手前にお米
・ 右にお塩
・ 中央にお水
・ 一番奥左右にお酒
神饌(しんせん・神様に献上するお食事のこと)は、三方(さんぼう・木製造りの台)や折敷(おしき)に乗せてからお供えするとより丁寧です。
飾り方は、三方や折敷の縁にとじ目がある方を手前にして、お供えするとよいとされています。
お正月ですから、鏡餅も飾ります。
お米の替わりに鏡餅をお供えしてもいいですし、神饌として飾っても良いとされています。
神棚が狭くて飾りきれない場合は、床の間などの別の場所にお供えをしてもかまいません。
神棚にしめ縄は必要?飾り方は?
しめ縄は必要?
しめ縄には、神聖な場所と下界とを区切る結界という意味があります。
ですから、神様の家である神棚にしめ縄がないと失礼だというのが基本的な考え方です。
ただ、神道というのはわりとおおらかな宗教です。
神棚が設けられない時に白い紙を社の下にひくことで、神棚のかわりにする方法もあるくらいです。
ですので、どうしてもしめ縄を飾ることができない場合は、なくてもいいのではないかと思います。
心配であれば、地域の神社に相談するとよいですね。
しめ縄の飾り方
しめ縄はさまざまな種類があり、張り方も全国によって違いがあります。
通常、左が神聖、右が俗となっているので、神様から見て太い方が左になるように飾ります。
ただし、これも地方によって異なる場合がありますので注意してくださいね。
飾る期間はいつからいつまで?一年中飾ってもいいの?
門松や玄関のしめ縄飾りなどのお正月飾りを飾り始める日は、12月13日から12月28日までに飾ります。
というのは、29日は9が苦を連想させるため縁起が悪いとされているので避けます。
そして31日も『一夜飾り』といって歳神様に失礼に当たると言われています。
神棚のお正月飾りもこれと同じ考え方で大丈夫です。
ただ、神棚の前のしめ縄はほかの正月飾りと違って、紙垂をつけたまま一年を通して張っておくのが一般的です。
ただし、一年中飾っておくのがいいといっても、しめ縄を交換せずに何年も同じものを使うのは良くはありません。
時期に決まりはありませんが、一般的には毎年年末に新しいものに交換をします。
神棚は『神様の家』
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お正月の神棚の飾り方についてお送りしました。
神棚は、家の中にある小さな神社です。
神様の家ですから、ただ設置すればいいものではなく、心をこめてお世話させていただきましょうね。