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RSウイルス感染症の赤ちゃんや子供の症状は?治療方法は?


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冬になると毎年流行する感染症のひとつ、RSウイルス

 

生後1歳までに半数以上が、2歳までにほぼ100%の児がRSウイルスに少なくとも1度は感染するといわれています。

大人がRSウイルスに感染した場合は、軽い鼻かぜ程度でおさまることがほとんどです。

 

でも、赤ちゃんや子どもが感染した場合は、高熱が出て、場合によっては入院なんてことにもなりかねません。

 

今回は、そんなRSウイルスに赤ちゃんや小さな子どもが感染した時の症状についてです。

 

・RSウイルス感染症の赤ちゃんや子供の症状は?
・RSウイルス感染症の検査や治療の費用は?
・RSウイルス感染症の予防接種費用は?副作用はある?
・登園や登校はいつから大丈夫?
・赤ちゃんや子供のRSウイルス感染症対策は?

 

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RSウイルス感染症の赤ちゃんや子供の症状は?

赤ちゃん 泣く
RSウイルスは、ウイルスが原因の感染症です。
赤ちゃんや子どもが感染した場合は、38度以上の高熱が出ることが多いです。

 

とはいっても、熱が高いだけで、その他は、鼻水、せきなど普通のかぜの症状なので、基本的には心配ありません。
通常、8~15日くらいで自然に治ります。

 

しかし、症状が悪化すると危険です。
重症化すると、細気管支炎や肺炎を引き起こすこともあります。

 

重症化のサインとしては、喘鳴(ゼイゼイ、ヒューヒューとした呼吸)、呼吸が速くなるなどの症状があります。

 

はじめてRSウイルスに感染した場合は重症化しやすい傾向にありますから注意が必要です。

 

乳幼児の25~40%に細気管支炎・肺炎の兆候が見られ、0.5~2%の乳幼児が呼吸困難などによって入院するというデータもあるほどです。

 

RSウイルスでの受診の目安になるチェック表がありますから、参考にしてください。

 

RSウイルス感染チェック表
1.38度以上の熱がある
2.呼吸が浅く、呼吸数が1分間に60回近くになる
3.ゼイゼイするせきが続く
4.たんが詰まる
5.発症後、数時間で急激にぐったりする

 

以上の項目に1つでも当てはまったら、早めに医療機関を受診しましょう。

 


RSウイルス感染症の検査や治療の費用は?

赤ちゃん 抱っこ

 

RSウイルス感染症の検査

RSウイルス感染症の簡易検査キットがあり、外来でも検査が可能です。
インフルエンザと同じように、綿棒を鼻腔に入れて粘膜を擦り取って検査するものです。

 

以前は、入院中の子どもしか、保険適応で検査できなかったのですが、保険適応範囲が拡大されて、外来でも保険適用されることになりました。

 

ただし、対象年齢は1歳未満の乳児に限られているのが現状です。

 

なぜかというと、簡易キットでの検査では、ウイルスが粘膜に付いているかどうかしか分からず、感染しているかどうかまでは診断がつかないからです。

 

簡易キットでの検査と併せて血液検査をして、ようやくRSウイルスに感染しているかどうかの診断が付きます。

 

RSウイルス感染症の治療

RSウイルスには、特別な治療法や特効薬がありません。
熱を下げる解熱剤を飲むなど、症状を抑える対症療法しかできません。

 

基本的には、他の「かぜ」と同じく、水分補給・睡眠・栄養・保温をして安静にして自然に治るのを待ちます。

 

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RSウイルス感染症の予防接種費用は?副作用はある?

赤ちゃん 母 父

 

RSウイルス感染症の予防接種費用

RSウイルスに効くワクチンはありますが、予防できるものではなく、症状を緩和させるものです。

 

シナジス(薬品名パリビズマブ)というワクチンで、RSウイルスが流行している時期(冬季の半年間)に、月に一度筋肉注射を続けていく必要があります。

 

しかも、このシナジスは、非常に高いワクチンで、体重3キロの赤ちゃんに対して1回あたり8万円ぐらいかかってしまいます。

 

8万円×6カ月=48万円と、非常にお金がかかる予防接種です。

しかも、この予防接種は、保険適用外です。

 

ただし、乳幼児の中でも、次のような子どもは重症化しやすい傾向にあるために、保険が適用されます。

・在胎期間28週以下の早産で、12カ月齢以下の新生児及び乳児
・在胎期間29~35週の早産で、6カ月齢以下の新生児及び乳児
・過去6カ月以内に気管支肺異形成症の治療を受けた24カ月齢以下の新生児、乳児及び幼児
・24カ月齢以下の血行動態に異常のある先天性心疾患の新生児、乳児及び幼児
・24ヵ月齢以下の免疫不全を伴う新生児,乳児および幼児
・24ヵ月齢以下のダウン症候群の新生児,乳児および幼児

月齢やRSウイルス感染症の流行時期もかかわってくるため、投与の必要があるかどうか詳しくはお医者さんに相談しましょう。

 

RSウイルス感染症ワクチンの副作用

RSウイルスワクチンの副作用で一番怖いのがアナフィラキシーショックです。

アナフィラキシーショックという言葉は、アレルギーなどの反応でよく耳にすると思います。

 

アナフィラキシーショックを起こすと、呼吸困難になったり、血圧が低下したりなどの症状が出ることがあります。

 

ただし、RSウイルスワクチンを投与してアナフィラキシーショックを起こしたことがあるのは、世界でも数例ほどです。

 

登園や登校はいつから大丈夫?

赤ちゃん 母乳
RSウイルスは、登校(登園)停止の日数が法律で決められていません。
通っている学校や保育園で、ガイドラインがない場合は、自主判断になります。

 

熱が下がって、食欲があり、咳がひどくなければ、登校(登園)してもいいのではないでしょうか。
もちろん、お子さんの様子がいつもと違うなど、心配なら様子をみてくださいね。

 

赤ちゃんや子供のRSウイルス感染症対策は?

赤ちゃん 診察
RSウイルスへの感染経路は飛沫感染接触感染です。

飛沫感染・・・感染した人の咳やくしゃみで飛散したウイルスを吸い込むことで感染する。
接触感染・・・皮膚や衣服などについたRSウイルスが眼瞼や鼻咽頭の粘膜と接触することで感染する。

RSウイルスに感染しない為には、しっかりと手洗いをする、マスクやメガネで自衛するのが予防法です。

 

でも、赤ちゃんや子どもは、何でも口にしてしまいますし、マスクも嫌がってしまいますよね。

 

ですから、残念ながら、人が多いところには行かないなどの対策しか出来ないのが現実だと思います。

 

RSウイルスかなと思ったら、早めに受診を。

赤ちゃん ハート

 

【関連記事】

RSウィルスの予防接種はいつから?費用や副作用は?

 

RSウイルスに赤ちゃんや小さな子どもが感染した時の症状についてでした。
RSウイルスは、初めて罹患した時に、重症化しやすいことが分かりましたね。

 

記事にあるRSウイルス感染チェック表を参考にして、早めに受診するようにしましょう。

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