秋の長雨の意味と期間。別名はあるの?英語で表現すると?
秋の長雨の意味をご存知ですか?
梅雨とは季節や期間が違うのでしょうか。
今回は、秋の長雨の時期や期間、別名などをご紹介します。
秋の長雨は時に大きな被害がでることもありますから、どういう時に気をつければいいのかこの機会にちょっと知識を得ておきましょう。
・秋の長雨の意味は?時期はいつ頃?
・秋の長雨の期間や特徴は?大雨になることもあるの?
・秋の長雨の別名は?梅雨入り宣言みたいな発表はあるの?
・秋の長雨を英語で表現すると?
秋の長雨の意味は?時期はいつ頃?
秋の長雨ってどんな雨?
秋の長雨は、夏が終わる9月頃に現れます。
この違う性質の2つの空気がぶつかると大気が不安定になって、秋雨前線が発生します。
この前線が雨をもたらすのです。
秋の長雨の時期は?
まず、「長雨」と「秋の長雨」の意味は違います。
『長雨』は普通、梅雨のことを指します。
花はいろいろあるけれど、和歌などの世界では「 花 = 桜 」という決まりがあるように、「 長雨 = 梅雨 」なんですね。
ですから、時候のあいさつで、“長雨の候”という言葉がありますが、長雨は長雨でもこれは秋の長雨ではなく、梅雨時(6月)の長雨の時期にしか使わないので注意しましょう。
『秋の長雨』は、夏の終わりと秋の訪れを知らせる雨です。
9月頃の長雨に使う言葉と覚えておきましょう。
秋の長雨の期間や特徴は?大雨になることもあるの?
台風と秋雨前線により洪水になった様子です。
タイミング次第ではこのような状況にもなるので注意が必要ですね。
秋の長雨の期間は全国的にみると約1か月半程度ですから、梅雨と同じように結構長いと感じます。
でも、雨をもたらすのは前線付近だけ。
前線は北から南に移動するので、地域別にみると秋の長雨の期間はそれほど長くない場合が多いようです。
秋雨前線は北から南下してくるため、東日本ほど雨量が多くなります。
逆に、梅雨前線は南から北上するので、西日本の方が雨量は多くなります。
とはいえ、秋の長雨そのものは豪雨をもたらすほどの雨量はありません。
ただ9月や10月は時期的にも台風の季節ですよね?
これが、けっこう厄介なんです。
こちらは台風の影響で濁流となった吉野川の様子。
うねりや激しい水しぶきなど自然の猛威を感じますね。
秋雨前線と台風が一緒に訪れると、大雨や強風で甚大な被害をもたらします。
特に台風の通り道になることが多い九州や西日本は、この時期大雨や強風に対する対策が必要になります。
秋の長雨の別名は?梅雨入り宣言みたいな発表はあるの?
秋の長雨の別名はこちら。
・ 秋霖(しゅうりん)
・ 秋雨(あきさめ)
・ すすき梅雨
・ 秋湿(あきじめ)り
・ 秋入梅(秋黴雨)(あきついり)
梅雨入り宣言のように、はっきりと気象庁が発表することはありません。
梅雨は昔から田植えとかの農作業と深い関連があったので、梅雨入り宣言や梅雨明け宣言があります。
でも、秋雨の頃にはもうイネもかなり育っているので、あまり関係ないんですね。
それに、秋雨前線は梅雨前線に比べて秋雨前線は規模が小さく、勢いも小さいので「宣言」をだす必要性がないからでしょう。
天気予報の予報文でも「曇りや雨の日が多い」というあいまいな表現がされる程度です。
天気予報の解説では『秋雨』という言葉が使われるようですね。
秋の長雨を英語で表現すると?
長雨は、そのまま「long rain」で大丈夫。
でも、long rainだけだと、ただ雨の日が続いているだけという意味にもなってしまいます。
『 in Japan, a long rainy period in autumn 』と表現すると、秋特有の長雨であることを表現できますよ。
秋の長雨は、台風に注意
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秋の長雨の意味や期間、別名や英語表現などをお送りしました。
長雨と名がつくと何となく憂鬱になりますが、夏の終わりを告げるのが秋の長雨です。
この雨が終わったら、気持ちのいい秋がやってきます。
そう考えると、雨も喜ばしいような気がしてきませんか?
ただ、記事にもあるように、秋の長雨が台風と重なるととても大きな被害がでることがありますから、秋雨の季節には、台風の動きに気をつけてくださいね!