香典を郵送【手紙を添える時の例文】友人や親戚に送る場合は?
急なお悔やみごとで、通夜やお葬式に行けない時、どうしたらいいのでしょう。
遠方の親戚や友人の家族など、香典を送りたいけれど。
香典や手紙を送るのに、決まりごとはあるのでしょうか。手紙の文章は、どのようにして書けば 良いのでしょうか。
相手の家族に失礼のないよう気をつけたいけど‥なんて書けばいいの?など、いざとなると悩んでしまいますよね。
そこで今回は、香典を郵送するときの手紙の書き方や、マナーについてご紹介します。手紙の文例も参考にしてみてくださいね。
・香典の郵送方法は?
・香典を郵送する手紙や封筒のデザインは?
・香典を郵送するときの手紙の書き方例文。
・香典の手紙を書くとき注意することは?
・香典を郵送するタイミングは?
香典の郵送方法は?
香典は、現金書留を使います。
「現金書留専用封筒」に、香典袋と手紙を添えて入れます。
このときに、立派な香典袋にすると入らないかもしれないので、普通サイズを選びましょう。
「御香典」以外の書き方なら
宗教別の用途例です。下記を参考にしてみてくださいね。
現金書留専用封筒は、郵便局で21円で販売しています(※価格は状況により変動する可能性もあります)。
香典の金額によって、書留料金も異なるので、窓口で確かめましょう。
香典を郵送する手紙や封筒のデザインは?
お悔やみ事の場合、シンプルで落ち着いたデザインの便せんや封筒を使いましょう。
基本的には便せんは、白無地のものでが良いのでしょう。
色のついた封筒を使うなら、明るい色は避け、グレー・すみれ色・深緑色などにしてくださいね。
文房具の専門店に行くと、不祝儀用の送り状や、手紙セットの種類が豊富にあるので、香典袋を用意するときに一緒に購入しておくのもいいですね。
ペンで書いてもいい?
普段慣れていないと、墨で書くのは難しいですよね。
筆でなくても、万年筆や黒のボールペンでも大丈夫です。
親しい間柄でも、カラーペンや色鉛筆を使うのはやめておきましょう。
手書きがいいの?
字を書くのが苦手な人もいるかと思います。
下手だと思っていても、やっぱり手書きの方が相手の家族への伝わり方が違いますよね。
縦書きの便せんに、お悔やみの言葉を手書きで書きましょう。
不幸が重ならないよう、手紙は一枚で収まるようにしてくださいね。
ハガキは?
基本的に、ハガキは親しい間柄で他の人に見られてもいい内容の時に使います。
会社や目上の人に送るときは、きちんと封筒に入れてくださいね。
正式な手紙や、相手が非公開にしたい内容などは、封をするのがマナーですので気をつけましょう。
香典を郵送するときの手紙の書き方例文。
郵送する手紙を書くときに共通するのは、葬儀に出席できないことへのお詫びと、遺族への励ましの言葉です。
長々と思い出を書くと、遺族の悲しみがよみがえるかもしれません。
お悔やみの言葉は、簡潔にまとめるのがいいのでしょう。
友人あての例文
○○様の突然の訃報に、ただ驚いております。
生前の元気な姿が浮かぶばかりで、まだ実感が湧きません。
○○さんも、大変お心を痛めていることと思います。
どうぞ、お気持ちを強く持たれますよう、お祈り申し上げます。
本来であれば、すぐにでもかけつけるべきですが、遠隔地のため(やむを得ぬ事情により)伺えない失礼お許しください。
心ばかりですが、香料を同封いたしましたので、御霊前にお供えください。
ご冥福を心よりお祈り申し上げます。
親戚あての例文
○○様の突然のご逝去のお知らせを受け、驚き言葉を失っております。
周りの人をよく気遣う、お気持ちの優しいお人柄だっただけに、ご家族の皆さまのご心痛はいかばかりかと、胸がつぶれる思いです。
お力を落としと思いますが、お体をご自愛くださいますようお願いください。
遠隔地のため、葬儀にお伺いできない失礼をお許しください。
ささやかですが、香料を同封致しました。
御霊前にお供えくださいますよう、お願い致します。
慎んでご冥福をお祈り申し上げます。
会社あての例文
貴社【役職名】○○○○様のご逝去のお知らせを承り、驚きと悲しみを深くしております。
ご生前は○○様には、格別のご厚情とご指導を承りました。
本日の弊社がございますのも、ひとえに○○様のお力添えのおかげと、社員一同感謝しております。
ご遺族の皆さまをはじめ、社員の皆さまのご心痛お察しいたします。
本来であれば、すぐに弔問にお伺いするべきですが、遠路ままならず、略式ながら書中にてのお悔やみを申し上げるしだいでございます。
心ばかりのお香典ですが、同封しております。
御霊前にお供えしていただければ幸いです。
ご冥福を心よりお祈り申し上げます。
香典の手紙を書くとき注意することは?
手紙の文中に、忌み言葉を使わないように気をつけましょう。
例えば、「死んで」「滅ぶ」「生存」「生きていた」などの、直接、死を連想してしまうような言葉です。
「お元気な頃」「ご生前は」など、言葉を間接的な柔らかい言い回しにしましょうね。
ほかには、「またまた・次々・重ね重ね・追って」なども使わないよう注意してください。
不幸が重ならないよう、文中でも配慮しましょう。
お返し不要を伝えたい場合は?
お香典のお返し不要を、相手に気を使わせずに伝えるにはどう書けばいいのでしょうか。
書く場所は手紙に直接ではなく、香典の裏側や封筒の住所の横に記載します。
文例
「誠に勝手ながら、お返しなどの配慮は遠慮させていただきたくお願い申し上げます」
「誠に勝手ながら、返礼は辞退申し上げます」
と、書いてくださいね。
会社によってはお返しは受け取らない決まりのところもありますが、辞退の旨を伝えるための文は書いておきましょう。
香典を郵送するタイミングは?
訃報のお知らせを受けたら、なるべく早めに送りましょう。
初七日までに着くようにしてくださいね。
連絡を受けるのが遅くなり過ぎてしまったときは、速達を使うといいと思います。
感情を入れすぎずシンプルな対応を
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香典に添える手紙の書き方についてお送りしました。
文面にも決まった書き方がありましたね。
故人との思い出が深いと、ついつい手紙にも感情がこもって長くなってしまいそうですが、シンプルにお悔やみの言葉を伝えてくださいね。
四十九日が終わり、片付けなど家族が落ち着いた頃に、電話や訪問をすると良いと思います。
訃報を受けたら、できるだけ早めに香典と手紙の用意をするよう心がけましょうね。
よくあることではありませんが、正しいマナーを覚えておいて、突然のお悔やみ事にも大人の対応をするようにしましょう。