暑中見舞いの文例【上司・お客様への書き方】メールの場合は?
暑中見舞いを積極的に出す方はあまり多くないかもしれません。
でも出す人が少ないからこそ目に留まりやすく、かつ印象にも残ります。
暑中見舞いを利用して、日頃お世話になっている上司やお客様に日頃の感謝を伝えてみてはいかがでしょうか。少なくともなにもしないよりははるかに大きな印象を残せるはずです。
上司やお客様にはお中元で夏のご挨拶をするという場合も、デパートから品物を発送するだけでは少しよわいですね。
品物を送ったら、同時に送り状を送るのが本来のマナーですから、送り状を兼ねて暑中見舞いを送りましょう。
しかし、ビジネスシーンでの暑中見舞いは、きちんとしたものを送らなければ逆効果になりかねません。
いつ出すのが正式なの?時期を過ぎちゃったら?上司やお客様にメールで暑中見舞いはOKなの?など、いろいろと疑問点もありますね。
今回は、上司やお客様への暑中見舞いの正しい書き方と文例などをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
・暑中見舞いを出す時期は?デザインは?
・暑中見舞いのビジネス系基本文例。ポイントは?
・上司への暑中見舞い文例。メールの場合は?
・お客様、お得意様への暑中見舞い文例。メールの場合は?
暑中見舞いを出す時期は?デザインは?
暑中見舞いは、暑い盛りに出すご機嫌伺い状で、正式には小暑(7/7頃)~大暑(7/20頃)の間に出します。
ただ、立秋(8/7頃)までの間なら暑中見舞いを出しても良い風潮になってきていますので問題ないでしょう。
ただし、立秋を過ぎたら、いくら暑くても「残暑見舞い」を出します。
お客様や上司は目上の方にあたりますから、通常の手紙は白い便せん・白い封筒で送りますが、暑中見舞いは、色や柄のついた便せんでもかまいませんし、ハガキでも良いとされています。
ハガキのデザインは、夏の風物詩を配したものや、涼しさを感じさせるデザインが良いですね♪
ビジネス用にはあまり奇抜なデザインや子供っほいデザインは避けた方が無難ですよ。
暑中見舞いのビジネス系基本文例。ポイントは?
暑中見舞いには、「拝啓」・「敬具」などの頭語・結語は省略してかまいません。
基本的な文の組立てはこちらです。
① 季節の言葉
② 日頃の感謝
③ 自分の近況
④ 今後のお付き合いをお願いする言葉
⑤ 相手の健康や、相手の会社の発展を願う言葉
⑥ 日付
①「暑中お見舞い申し上げます」を使用します。より丁寧にするなら、「暑中お伺い」を使いましょう。
②プライベート用の暑中見舞いでは、相手の健康を気遣う言葉を書きますが、ビジネス用の暑中見舞いには、日頃の感謝の言葉を必ず書きましょう。
③近況は省略してもかまいません。お中元の送り状を兼ねた暑中見舞いの場合は、ここでその旨を書くと良いでしょう。
「お中元を送りました」と書くと、直接的すぎますので、「本日心ばかりの品を別送させていただきました。ご笑納いただければ幸いに存じます。」などと書くと良いでしょう。
④⑤決まり文句ですから、どちらかは必ず書くようにしましょう。もちろん両方書くとより丁寧です。
⑥日付は、令和○○年七月や令和○○年盛夏などを使用します。残暑舞いの場合は「盛夏」ではなく「晩夏」を使いましょう。
【文例】
暑中お見舞い申し上げます。
貴社におかれましては益々ご隆昌のこととお慶び申し上げます。
平素は、格別のお引き立てを賜り、心より感謝いたしております。
弊社が、順調な業績をあげられるのも、貴社のお陰かと存じます。
今後ともこれまで同様のご指導、ご鞭撻の程よろしくお願い申し上げます。
暑さ厳しき折ですが、皆様くれぐれもご自愛ください。
令和○○年盛夏
ビジネス用の暑中見舞いはどうしても固い文章になってしまいますが、変にくだけた文章でオリジナリティを出すのは、プライベートでよほど親しい場合だけと心得ましょう。
ほかの人との差別化を図るなら、文面で個性を出すよりも、ハガキのデザインをスタイリッシュなものにしたり、相手の趣味にあった記念切手を使用したりする方が良いでしょう。
また、文章の内容も大事ですが、字配りも大事ですよ。言葉の途中で行が変わったり、相手の名前や「貴社」などの言葉が行末に来たりしないようにしましょう。
上司への暑中見舞い文例。メールの場合は?
基本的な文の組立ては同じです。
日々顔を合わせているような場合は、上司本人の健康状態は分かっているわけですから、代わりにご家族の健康を伺うなど工夫しても良いかもしれませんね。
【文例】
暑中お見舞い申し上げます。
毎日暑い日が続いておりますが、ご家族の皆様はお変わりなくお過ごしでいらっしゃいますか?
日頃から何かとお世話になっております上に、先日は私事で休暇を頂きまして感謝しております。
今後はご期待に添えるよう、一層努力してまいりますので、ご指導の程よろしくお願い申し上げます。
暑さ厳しき折ですが、ご自愛のほどお願い申し上げます。
令和○○年盛夏
メールの場合も基本的に文面は変わりませんが、目上の人にメールで暑中見舞いを出すのは、本来マナー違反であることを忘れてはいけません。
上司からメールで暑中見舞いが来た場合だけに留めた方が良いでしょう。
「略儀ながらメールにてご挨拶申し上げます」など、メールで挨拶をすませる非礼を詫びる言葉を添えると丁寧で印象も良いですよ。
お客様、お得意様への暑中見舞い文例。メールの場合は?
【文例】
暑中お見舞い申し上げます。
貴社におかれましては益々ご隆昌のこととお慶び申し上げます。
平素は、格別のお引き立てを賜り、心より感謝いたしております。
このたび夏季休暇のため、誠に勝手ながら以下の期間は休業させていただきます。
記
令和○○年○○月○○日~○○月○○
ご迷惑をおかけいたしますが、ご了承いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
暑さ厳しき折ですが、皆様くれぐれもご自愛ください。
令和○○年盛夏
お得意様へのメールでの暑中見舞いも、基本的にはマナー違反です。
ただ、ほかの用件でメールをする場合に、文末にひとこと暑中のご挨拶を添えるのは気が利いています。
【ひとこと文例】
暑さ厳しき折柄、皆様のご健勝をお祈り申し上げますとともに、今後とも変わらぬ お引き立ての程、よろしくお願い申し上げます。
丁寧に日頃の感謝を伝えましょう
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上司やお客様への暑中見舞いの書き方と文例をお送りしました。
ビジネスシーンでの暑中見舞いでは、どうしても堅苦しい文章になってしまいますが、「きちんとした」印象が大事ですから、紹介した文例を参考に日頃の感謝を伝えましょう!