【新卒の貯金】月平均は?一人暮らしと実家ぐらしの貯金額の違いは?
学校を卒業して社会人になられた方、おめでとうございます!
社会人と学生との一番の違いは、なんといってもお金がもらえることですよね。
新卒でもらえる給料は職種や学歴によって多少の差はあるものの、そんなに大きく差がつくことはあまりありません。
でも、5年後や10年後に差がつくのは「貯金」です。
同じ給料をもらってもその給料をどれくらい貯金できるか(貯蓄に回せるか)によって、将来どのような生活ができるかに差が出てきます。
今回は、新卒の貯金額月平均や、一人暮らしと実家での違い、効率よく貯金していく方法などについてご紹介します。
この記事の目次
新卒の貯金額は月平均どれくらい?
だいたいの新卒の貯金額は下記のようになります。
最新年度ではありませんが、年度ごとに大きく変わるものではありませんので、参考になることと思います。
0円/月・・・20.7%
41,666円/月・・・13.5%
8,333円/月・・・11.3%
25,000円/月・・・10.1%
83,333円/月・・・8.7%
※世の中の経済・社会状況などによって大きく変動することもあります。
意外にも一番多いのは0円!
これをみると貯金をしている人はかなり少ないことがわかります。
2番目に多いのが41,666円を毎月貯金している新卒。
20万6,100円くらいが大学生の平均給料といわれていますので、毎月16~17万円で生活をしているということですね。
そう考えれば、不可能という数字ではありません。
また、実家から通勤している人も増えているため、賃料分を貯金に回せるといった背景もありそうですね。
また20代の貯金額の平均を男女で見てみると、
男性:164万円
女性:144万円
という結果も出ています。
20代の女性は男性よりも洋服や化粧品などにお金を使ってしまうなどの要因も考えられますね。
新卒の月々の貯金額は一人暮らしと実家住まいでどれくらい違う?
一人暮らしと実家住まいで貯金額は全く異なります。
それもそのはず。
実家暮らしは一人暮らしと違い、「家賃」、「水道・光熱費・ガス」、「食費」が大幅に節約できますね。
なかでも家賃の節約はかなり大きいですね。
もちろん、社会人になってからは一定金額を母親や父親に渡す人も多いようですが、それでも一人暮らしより出費が少ないことは間違いありません。
実際に実家暮らしの新卒の貯金額は、一人暮らしの貯金額よりも年間50万円ほど多いと言われています。
では、実際にどれくらい生活費が違うのかをそれぞれ見ていきましょう。
一人暮らしの貯金額
新卒で一人暮らしをしている人は全体の30.1%とも言われています。
1/3以下ということで、意外にも多くないですね。
大学新卒の平均給料が仮に20万6,100円として、給料から一人暮らしの生活費を差し引いた残額は下記のように計算できます。
・家賃 70,000円
・食費 40,000円
・水道光熱費 4,000円
・ガス代 2,000円
・携帯電話 7,000円
・インターネット通信 4,000円
・交際費 30,000円
・日用品 10,000円
残額:39,100円
これはあまり飲み会や旅行に行かない人のパターンですが、こうやってみると月5万円弱貯金できることがわかります。
ただ、女性の場合はオートロックなどの物件で家賃が高くなったり、美容室や化粧品、服などの費用が上乗せになり、もう少し貯蓄額が低くなるでしょう。
実家暮らしの貯金額
では次に、新卒社会人の70%である「実家暮らし」の生活費のパターンを見ていきましょう。
ここでは、実家に50,000円を入れて、携帯は自分で契約している人を想定してみました。
・実家へのお金 50,000円
・食費 10,000円
・携帯電話 7,000円
・交際費 60,000円
・日用品 5,000円
残額:74,100円
実家に50,000円のお金をいれても、70,000円以上貯金ができてしまいますね。
実家暮らしの特徴はなんと言っても、「家賃・水道光熱費・ガス」がかからないこと。
また実家にお金を入れるからといっても、都内で一人暮らしをする人の家賃よりも高くはないでしょう。
しかも、食費や日用品の大半は実家で払ってくれるとなると、食費と日用品の費用は一人暮らしの人よりもかなり抑えることができます。
通信費も家にインターネット環境があればかかりませんし、場合によっては携帯の代金を払ってくれるということもあるでしょう。
交際費を一人暮らしの2倍使ったとしても、2倍弱貯金できてしまう実家暮らしの生活ぶりです。
ただ、男性か女性のどちらが実家暮らしをしているのかによって、出費も変わってくることがあります。
特に親の世代であれば、「男は外で働くべき」という考えが根付いているかもしれません。
そのため、「家にいるならお金を入れてほしい」と言われるのは男性の方が多いとも言えるでしょう。
新卒で100万円の貯金するのにかかる期間は?200万や300万円は?
では、新卒で働いて100万円貯めるのに具体的にどれくらいかかるのでしょうか。
それぞれ「一人暮らし」と「実家ぐらし」のパターンで見ていきましょう。
一人暮らしの場合
さきほど月の平均貯金額を39,100円と計算しましたので、100万を39,100円で割ると、1,000,000円 ÷ 39,100円 = 約26ヶ月(2年と2ヶ月)という計算になります。
単純計算をすると、200万の場合は約52ヶ月(4年と4ヶ月)、300万円の場合は約78ヶ月(6年と6ヶ月)ということになります。
ただ、これはあくまでも楽観的な視点で、旅行や帰省の費用は含まれていません。
もし、よく旅行に行く方や帰省にお金がかかる方は、もう少し時間がかかるといってもいいでしょう。
実家暮らしの場合
実家暮らしの平均貯金額を74,100円とすると、下記の計算になります。
1,000,000円 ÷ 74,100円 = 約13ヶ月(1年と1ヶ月)
200万円は約26ヶ月(2年と2ヶ月)、300万円は約39ヶ月(3年と3ヶ月)という期間に。
一人暮らしの2倍ものスピードでお金が貯まることがわかりますね。
新卒でも効率よく貯金額を増やす方法は?
お金をためるのに良いことは、とにかく使わないこと!
やはりこれにつきます。
お金持ちの人は1円を大切にする人とよく言います。
そのため、100円を使うのにも何のために使うのかをよく考え、不要な出費を控えることが大事です。
また、お金を使いたい気持ちと戦う心を持つために、「何のために貯金するのか」といった目標を明確に持つことも大事です。
一概に実家暮らしがいいとも言えないこともある
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新卒の貯金月平均や一人暮らしと実家ぐらしの貯金額の違いなどをお送りしました。
こうやってみると、「絶対に実家暮らしがいい」と思いがちでなのですが、実はそうではありません。
実家暮らしの人は、彼氏や彼女ができるとなかなか家にも帰らなくなり、出費が増えることがあります。
逆に一人暮らしの人は彼氏や彼女ができると半同棲のような生活になり、出費が減ることも。
また、実家ぐらしは家族と上手くやっていかないと、コミュニケーションの部分でストレスが溜まりやすくなりますので、いろいろと考えることが増えてきます。
一人暮らしは全て自分でやらないといけないので独立した思考力や行動力が身につきます。
それらは将来役に立ってくるでしょう。
お金を貯めることは大事ですが、人生のすべての幸せがお金で買えるわけではありません。
自分に合った生活スタイルを見つけ、しっかりとした貯金体質を身に付けていきましょう。