RSウィルスの予防接種はいつから?費用や副作用は?
新生児や乳幼児が注意しなければならない『RSウイルス』を知っていますか。
乳幼児は特に、このRSウイルスに感染すると重症化しやすく、場合によっては気管支炎をおこしたり、入院治療が必要になる場合があります。
そして時には生死にかかわる状況になることもあります。
この記事では大切なお子様を守るために必要なRSウイルスの予防接種について、予防接種をいつから受ければよいか、費用はどのくらいか、副作用の心配はないか等をまとめていきたいと思います。
・RSウイルスとは?
・RSウイルスの予防接種はいつから受ければいいの?
・RSウイルス予防接種の費用は?保険は適用されるの?
上記のテーマに沿って書いていきたいと思います。ぜひ参考にしてみてくださいね。
RSウイルスとは?
RSウイルスとは呼吸器系に感染するウイルスです。生後1歳までに半数以上、2歳までにほぼ100%の子どもがかかると言われています。
大人が感染しても軽い症状ですみますが、乳幼児が感染すると気管支炎や肺炎のように重症化する恐れがあるため、注意が必要なウイルスになります。
早産児や先天性心疾患・慢性肺疾患・免疫不全を持つ子どもは特に注意が必要です。
RSウイルスの予防接種はいつから受ければいいの?
RSウイルスの感染症は冬の間(特に10~4月)に流行するため、RSウイルスの予防接種は10~4月の間、毎月1回行う必要があります。
なぜなら、RSウイルスの予防接種はワクチンによって抗体を生成するものではなく、抵抗力を持つ抗体を体内に入れてやることでRSウイルスの感染を防ぐ、という性質のものだからです。
つまり、予防接種によって体内に入れた抗体がなくなると再度抗体が必要になってしまいます。そのため、月に1度予防接種を受ける必要があるのです。
この点はインフルエンザ等の予防接種と性質が異なるので注意しておいてください。
ちなみにインフルエンザ等の予防接種と並行して受けることができる場合が多いです。病院で医師と相談し、ワクチン接種のスケジュールを検討してみてくださいね。
RSウイルス予防接種の費用は?保険は適用されるの?
RSウイルスの予防接種の費用は、1回約80,000円~160,000円です。この金額の差は、子どもの体重によって変わるものです。
生まれたばかりの3kg程度の赤ちゃんであれば80,000円程度、6カ月経ち6kg程度になった子どもなら160,000円程度の金額になります。
この費用については保険の適用がされる場合と、されない場合があります。
保険適用の対象となるのは下記の場合です。
・在胎週数が28週以下でRSウイルスノ流行開始時に生後12カ月以下の子ども
・在胎週数が29~35週でRSウイルスノ流行開始時に生後6カ月以下の子ども
・過去6カ月以内に気管支肺異形成症の治療を受けたことがありRSウイルス流行開始時に生後24ヵ月以下の子ども
・先天性心疾患を持ちRSウイルス流行開始時に生後24カ月以下の子ども
・免疫不全がありRSウイルス流行開始時に生後24ヵ月以下の子ども
・ダウン症候群がありRSウイルス流行開始時に生後24ヵ月以下の子ども
上記に当てはまる場合、健康保険が適用され、自己負担額が2割になります。また、乳幼児医療費支給制度もあるため、その対象になる家族は後に窓口負担分も還付されます。
乳幼児医療費支給制度については各自治体によって所得制限があるため、詳細を自治体の窓口にて確認してみてください。
保険適用とならない場合は、家庭での医療費負担が非常に重くなり、よほど裕福な家庭でない限り予防接種を受けることは不可能と言っても過言ではありません。
一方で正規産児でもRSウイルスに感染し、重症化してしまう場合もあるため、RSウイルスの費用や保険の適用範囲については今後、改善していかなければならない課題と言うこともできると思います。
副作用の心配は?
RSウイルスの予防接種による副作用は世界でも数例しかありません。他の予防接種と比べると、かなり少ないと言えます。
接種前の医師との相談は不可欠ですが、安心して摂取することができると言えるでしょう。
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RSウイルスはあまり聞きなれないものかもしれませんが、乳幼児にとっては、インフルエンザより脅威になるものです。
予防接種について迷っていることがあれば、ぜひお近くの病院にて相談してみてくださいね。