【御札の飾り方】方角や向きや高さは?複数ある場合や神棚の順番は?
いただいた御札を引き出しに入れっぱなしということはありませんか。
御札は奥深くしまいこんでしまっていては効果がでにくいですね。
きちんと飾ってお祀りしていきましょう。
今回は、御札の飾り方の基本から、神棚の位置、神棚がない場合などをご紹介します。
・御札の飾る方角や向き、高さは?
・御札が複数ある場合の並べ方や飾り方は?
・神棚の御札の並べる順番は?
・御札を飾る神棚がない場合は?
御札の飾る場所や置き場所の良いところは?
御札に適した場所
御札(神様)を祀るのにふさわしい場所は次のとおりです。
明るく清潔な場所
神様を祭る場所は常によく掃除して、清めておきましょう。
お客様を持てなす部屋
お客様をもてなす部屋は昔から「上」の部屋とされています。
最近の間取りでは、わざわざ応接間や客座敷などを設けていないことも多いですね。
その場合は、普段お客様をもてなすときに使う部屋やリビングルームに飾るとよいでしょう。
御札に適さない場所
扉の上
扉の上や扉付近は、人の通り道となっている場所で落ち着かないのでNGです。
玄関
玄関は人の行き来が絶え間なく落ち着かない場所とされているので避けましょう。
ただし、玄関の扉に貼るための御札は玄関に貼ってもOKですよ。
トイレやお風呂
今では設備も良くなり水回りもキレイなところが増えました。
しかし、トイレやお風呂は昔から汚れた場所とされていたのでできれば避けたいところですね。
ただし、トイレに祀る神様である『厠神(かわやがみ)』の御札はトイレに貼ります。
台所
台所は、油や煙などで御札が汚れやすいので避けるべき場所とされています。
ただし、かまどの神様が宿った『釜社札(かましゃさつ)』など台所に祀るための御札もあります。
寝室
御札が寝室にあると寝る時に落ち着かないのでよくないとされています。
ただ、ワンルームマンションなど寝室と居室を兼ねている場合はかまわないでしょう。
仏壇
仏壇はご先祖様のための場所ですので、御札を一緒にするのは避けましょう。
仏壇の中でなければ、仏間(仏壇のある部屋)に祀ってもかまいません。
神棚の上を人が歩く場所
神棚の上は人が通ってはいけません。
神棚を飾ってる上に階がある時には、天井に「天」や「雲」の文字を貼って神棚の上は天空ということにしておきます。
御札の飾る方角や向き、高さは?
方角と向き
御札の正面を南か東に向けて飾るのが基本です。
もっと拘(こだわ)るならば、家や部屋の北側にあたる場所に南向きに飾るか、西北にあたる場所に南向きに飾るのがベストです。
ただし、御札によってはその年の恵方に向けて貼るなど方角を指示されることがあります。
その場合はそちらに向けましょう。
高さ
目線より高い位置にします。
神様が祀られている場所を見下ろすというのは、やはりよくありません。
御札が複数ある場合の並べ方や飾り方は?
何枚かの御札を並べて飾ることは悪いことではありません。
重ねて飾ってもかまいませんよ。
神棚に御札を並べる順番は?
横に並べる場合は、中央が一番格の高い御札、続いて右側、左側という順にします。
中央に天照皇大神宮の御札 → 正面(表)から向かって右に氏神神社 → 左に崇敬神社 となります。
御札は重ねてもいい?順番は?
神棚が狭い場合、並べることができせんよね。
そんな時には手前(表側)が一番格の高い神様になるように御札を重ねます。
一番表は天照皇大神宮の御札 → 氏神神社 → 一番背面側が崇敬神社 となるのが通常です。
何枚重ねてもかまいませんが、お寺の御札は一緒に重ねないようにしましょう。
神棚には祀らない御札
御札は基本的に神棚があれば神棚に祀るのが基本です。
ただ、厄除けの御札など受けた人の氏名が入った御札は神棚には入れないのが通常です。
神棚へ向かって左側に祀りましょう。
御札を飾る神棚がない場合は?
壁に貼る
神棚がない場合は、直接壁に貼ってもかまいません。
この時、御札にピンを指すなど穴をあけないようにしてください。
セロテープなどで貼るのはOKです。
なんだか味気ないという時には、台紙に貼ってから飾ったり、額に入れて飾ったりしてもよいでしょう。
家具の上に置く
御札は、神棚でなくてもタンスの上などに置いてもかまいません。
直接置くのが気になるなら、布や和紙などを敷いて神棚の代わりにしてもよいでしょう。
神様に相応しい清潔で落ち着いた場所に
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御札の飾り方、飾る場所や置き場所、方角や高さなどをお送りしました。
御札は、明るく清潔な場所に祀るのが基本です。
細かな決まりもありますが、大事なのは大切に祀るという心持ちです。
大切にすれば自然と低い位置や汚れた場所を避けるはずですよね。
御札にふさわしい場所に祀って大事にすることでご利益も出やすくなることでしょう。