美味!味噌汁の具材人気ランキング!組み合わせおすすめもご紹介!
味噌は『飲む点滴』といわれています。
『みそは医者いらず』という言い伝えがあるように、味噌には栄養がたっぷりと含まれています。
味噌の原料である『大豆』には、肉と同じように良質なタンパク質を含んでいることから『畑の肉』とも呼ばれています。
味噌は大豆を麹菌で発酵させて作った『発酵食品』です。
発酵によって原料の大豆にはなかったアミノ酸やビタミン類をたくさん作り出すので、栄養価はさらに高くなります。
胃腸を整えて免疫力を高め、抗酸化作用よりアンチエイジングの効果、美肌やダイエットの効果も期待できます。
ご飯だけでは不足してしまう栄養素を味噌汁がしっかり補ってくれます。
また味噌汁には、解毒作用や熱をとる働きがあります。
二日酔いの防止や発熱で身体に熱がこもり食欲がないときには、おすすめの一品です。
タンパク質やビタミンなんて言葉がない時代から受け継がれてきた伝統の料理なんですね。
今回はそんな味噌汁の具材に注目!ランキング形式で発表します。
・味噌汁の具材おすすめの組み合わせをご紹介!
・意外においしい!味噌汁の変わった具材をご紹介!
味噌汁の具材人気ランキングをご紹介!
人気の具材の発表とその具材が持つ効果をお伝えします。
第一位 豆腐
中国から日本に伝わったのは奈良時代ですが、二千年前から中国にあった食材です。
原料の大豆に比べて炭水化物の量は減りますが、加工されたことでタンパク質、脂質ともに消化されやすくなっています。
身体にこもった熱をとり潤し乾燥から守ってくれます。
便通をよくし、口の渇きや乾燥肌にも効果がある食材です。
また身体の余分な熱をとる働きを持っているので、発熱したときには豆腐を湿布として用いる民間療法が古くからあります。
豆腐は身体を冷やす食材なので、味噌汁として食べることは理にかなっています。
第二位 わかめ
日本人とは古くからの付き合いがあるわかめ。
約一万年前には『若返りの薬』として扱われていました。
便通をよくするほか、カリウムの働きにより利尿作用が活発になり体内の余分な水分を排出してくれるのでむくみにも効果があります。
『髪が美しくなる』といわれることでも有名ですよね。
また、豆腐と同じように身体を冷やす食材なので、温かい汁物として食べることは理にかなっています。
第三位 油揚げ
いなり寿司や煮物、お酒のおつまみなど使い勝手のよい油揚げは『木綿豆腐』を揚げて作られます。
大豆イソフラボンが豊富に含まれているので、骨粗鬆症や更年期障害の予防に効果があります。
またサポニンには、血中コレステロール値や中性脂肪を減らす効果があり、肥満が気になる方にとっては欠かせない栄養素になります。
また食物繊維の働きにより、腸内の有害な物質や老廃物を体外へ出して腸内環境を整えてくれます。
第四位 長ネギ
ネギに含まれている香り成分ネギオール、アリシンには殺菌作用や消化液の分泌を促進する働きがあるので、下痢の症状を改善してくれます。
また身体を温めてくれる食材なので、風邪のひき始めや発熱、頭痛などの症状にも効果的な食材です。
第五位 じゃがいも
消化不良を改善し胃腸を丈夫にする効果がある食材です。
身体が怠(だる)いとき体力をつけたいときにも、おすすめの食材です。
じゃがいもをすりおろして絞った汁には、胃・十二指腸潰瘍の痛み止め、慢性の便秘に効果があるとして、日本やドイツでも古くから使われてきました。
またすりおろしたじゃがいもは、火傷や湿疹などに湿布としても使われます。
味噌汁の具材おすすめの組み合わせをご紹介!
食材を組み合わせることで相乗効果が生まれることがあります。
豆腐とわかめ
豆腐に含まれているサポニンを摂り過ぎると、体内にあるヨードも排出してしまいます。
ヨードによって作られる甲状腺ホルモンのチロキシンが不足すると、感覚や運動神経が鈍くなるといわれています。
それを補ってくれるのが、わかめです。
わかめにはヨードが豊富に含まれており、サポニンの摂り過ぎによって排出されたヨードを補ってくれます。
またわかめに含まれているアルギン酸には、カルシウムなどのミネラルを残しナトリウムだけを体外へ排出する働きがあるので、塩分の取り過ぎを防いでくれます。
わかめとじゃがいも
わかめ100gに含まれる塩分量
生わかめ 1.5g
塩蔵わかめ 1.4g(塩抜きしたもの)
乾燥わかめ 0.7g
じゃがいもにはカリウムが豊富に含まれているので、体内の余分な水分を身体の外に排出し体内の水分調整を行ってくれるので、むくみ解消に効果があります。
またビタミンは熱に弱いとされていますが、じゃがいもに含まれているビタミンCはデンプンに守られているので加熱調理による損失は少ないです。
豆腐と油揚げ
油揚げを使うことにより、コクと風味が増します。
そのまま使うと脂っこくなるので油抜きをしてから使うことをおすすめします。
どちらも良質なタンパク質を含んでいるので、すべての必須アミノ酸(体内で作り出すことができないアミノ酸)を摂ることができます。
豆腐となめこ
なめこのヌルヌルの正体は水溶性の食物繊維です。
胃の粘膜を保護し胃炎や潰瘍を予防し、気管支の粘膜を保護することで風邪などの感染症を防いでくれます。
肝臓や腎臓の機能を高め疲労回復にも効果があります。
水溶性食物繊維(水に溶ける食物繊維)なので、汁物で食べると効率よく摂取することができます。
また、タンパク質の消化吸収を助ける働きも持っています。
豆腐も味噌も原料はタンパク質を含む大豆なので、なめこのヌルヌルが消化吸収を助けてくれます。
(※以前はヌルヌル(粘り)といえば“ムチン”といわれておりましたが、現在では、納豆やオクラ、山芋などの植物のヌルヌルはムチンではなく、ペクチン・ガラクタン・アラバンなどの多糖類(水溶性食物繊維)となっています。)
豆腐と長ネギ
ネギに含まれているアリシンは、豆類に含まれているビタミンB1(摂取した糖質をエネルギーに変換するために必要な栄養素)を吸収しやすくして代謝を上げてくれます。
また豆腐に含まれているマグネシウムが、ネギの青い部分に含まれているカルシウムの働きを助けます。
意外に美味しい!味噌汁の変わった具材をご紹介!
夏の食材『枝豆』は大豆になる前に収穫されたもの。
ビールのおともに、枝豆ご飯、料理のトッピングなどに使われます。
タンパク質、ビタミン類、食物繊維が豊富に含まれており、大豆にはあまり含まれていないビタミンCやベータカロテンも含まれています。
豊富に含まれているカリウムが、体内にある余分な水分や塩分を体外へ排出してくれます。
枝豆に含まれているメチオニンと呼ばれる必須アミノ酸が、ビタミンC、ビタミンB1とともにアルコール分解を助けてくれるので二日酔い防止に効果的。
ビールなどお酒のおつまみに選ばれるのも納得ですね。
『枝豆の味噌汁』は山形県庄内地方の郷土料理のひとつです。
豆を料理するのではなく、さやごと使うのが特徴です。
枝豆の味噌汁はカニの味がするんですよ。雰囲気だけでもカニ風味を味わいたい方にもピッタリです。
材料(二人分)
枝豆 約100g(多めに入れると豆のだしがよく出ます)
水 300~400㎖
味噌 適量(お好みです)
・枝豆はさやをこすり合わせ、塩でもみ産毛をとるように流水でよく洗い流します。さやごと茹でたお湯は味噌汁として飲むので、十分に洗ってください。
・茎につながる枝豆の先端を少し切り落とします。このひと手間で、豆に火が通りやすくなり味噌の味が染み込みやすくなります。
・沸騰したお湯に枝豆を入れて中火で4~5分茹でます。茹で加減はお好みで。灰汁が出たらとってください。味噌を溶き入れて完成です。
※枝豆からだしがでるので、だし汁やだしの素は不要ですがお好みで入れても大丈夫です。
※枝豆の中身は食べてくださいね。
ほっと一息
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今まで何気なく食べていた食材にこんな効果や働きがあったことを知ると、『ありがとう』と言いたくなりませんか。
食べ物はそばにあって当たり前のようになっていますが、古い歴史があり発見した人作っている人研究した人、本当に多くの人たちが関わっています。
時間に追われ忙しい日々を過ごすことも多いと思いますが、味噌汁を飲んでほっと一息、身体と心を緩めませんか?
そんなちょっとした時間を持つことで、きっと新しい何かを見つけることができると思います。