【読書感想文の書き方(中学生編)】書き出しや構成のコツは?
読書感想文を書く時に失敗するパターンとは、いったい何でしょうか?
それは、あらすじを説明して、最後に「面白かったです」と書くパターンです。
読書感想文のメインは、当たり前ですが “感想” です。
でも、感想って具体的にどう書けばいいか分からない‥という方も多いと思います。
今回は、読書感想文に何を書いてよいか分からない方のために、読書感想文の書き方についてをご紹介します。
中学生に求められるレベルに合わせて説明していきますのでぜひ参考にしてみてくださいね。
・中学生の読書感想文の書き方。書き出しのコツは?
・読書感想文のおすすめの構成は?
・読書感想文のタイトルの付け方は?
・読書感想文の作成方法。書き方のポイントは?
・中学生の読書感想文の題材におすすめの本は?
中学生の読書感想文の書き方。書き出しのコツは?
まず、書き出しのパターンをご紹介します。
① その本から『学んだこと』や本の『テーマ』を書く
- 「人生に必要なのは○○である」この本は、まさにこの教えを私達に教えてくれます。
- この本のテーマ(言いたいこと)は○○だと感じました。
さらに、高度な技としては、書評や前評判を否定してみるというのもいいですね。
- この本は○○をテーマに書かれた本と言われているが、私は△△の視点から、むしろ□□について作者は書きたかったのではないかと感じた。
② 疑問形で始める
- 私たちは、○○は悪いことだと教わってきました。けれど、なぜ○○は無くならないのでしょうか?
③ その本との出会いや選んだ理由から始める
- 日頃○○と感じていました。そんな時、書店でこの本と出合い、◎◎について学べると思って選びました。
- この本は、以前、一度は読むべき本として、叔父から貰(もら)った本です。今回読んでみて、叔父が勧(すす)める理由が分かりました。それは・・・
読書感想文のおすすめの構成は?
[①の書き出しパターンの場合]
1. 本のテーマや学んだことを書く
2. なぜそう思うのか?
(1.と同じ段落に纏(まと)めてもいいでしょう。)
3. 実体験や自分との対比
4. そこから、学んだこと(まとめ)
「これから、こうしようと思う」というような目標を書いてもいいでしょう。
[②の書き出しパターンの場合]
1. 普段抱いている疑問を書く
2. その疑問に対して、本はどのように書いているか書く
3. 普段抱いていた疑問の答え(まとめ)
今後の生活に生かす抱負なども書くとさらによいでしょう。
[③の書き出しパターンの場合]
1. この本を選んだ理由やキッカケについての説明を書く
2. 読んでいる最中に感じたことについて書く
読んでいる時に疑問に思ったことなどを書いてもいいでしょう。
3. 本を読んで学んだことについて書く(まとめ)
読書感想文のタイトルの付け方は?
シンプルに、「○○を読んで」でも問題はありません。
ほかにも「○○と私」「○○が教えてくれたこと」など、本のタイトルをそのまま使えば、読んだ本について説明する必要がありません。
印象的なタイトルにしたい場合のアイデアもいくつかご紹介します。
『私が○○(主人公)だったら』
『○○(主人公)への手紙』
ほかにも、本を読んだ時に印象に残ったフレーズを、そのままタイトルにするという方法もあります。
読書感想文の作成方法。書き方のポイントは?
1. メモをとる
本を読んだ後でも、読みながらでもいいですから、本の内容をメモしておきましょう。
読み終わったら、メモを見ながら、素直な感想を書きだします。
メモを発表するわけではありませんから、脈絡がなくても(あまり意味が通じなくても)、突飛(とっぴ)な感想でも全然かまいません。
2. 構成を考える
実際に原稿用紙に書き始まる前に、何を書くかを大まかに決めましょう。
先ほど書いたメモを見ながら、一番書きたいことを選びます。
思いついたフレーズなどもメモしておきます。
そして、構成を決めます(※読書感想文のおすすめの構成は?を参考にしてくださいね)。
作文が苦手な方は、構成もメモしておくといいですね。
3. 書く
作文が苦手な方は、下書き用の紙に書いていきましょう。
構成のバランスが崩れ過ぎた時、脱線してしまって何が書きたいか分からなくなってしまった時などに、全部書き直すのはタイヘンです。
全然埋まらない場合は、1.や2.の作業が足りなかった証拠です。
もう一度、メモに戻りましょう。
4. 読んでみる
誤字脱字を直すだけではなく、全体の流れをチェックしましょう。
・ あらすじの説明ばかりになっていないか?
・ まとめの段落が、まとめになっているか?
・ 書きたいと思っていたことは、書かれているか?
などを確認して、修正します。
中学生の読書感想文の題材におすすめの本は?
中学生を主人公にした本
中学生を主人公にした本であれば、感情移入しやすく、自分との対比もしやすいですね。
『エイジ』 著者:重松 清
『西の魔女が死んだ』 著者:梨木 香歩
『リリース』 著者:草野 たき
『14歳』 著者:千原 ジュニア
一人称で進む本
「僕」や「私」の視点で書かれた本は、主人公が考えていることが分かりやすいですよ。
『夏の庭』 著者:湯本香樹実
『こころ』 著者:夏目漱石
『アンネの日記』 著者:アンネフランク
ほかにも、自伝モノ、ドキュメンタリー、歴史小説などは、書きやすい本と言えます。
逆に書きにくい本は、極端に文字の少ない本です。
短時間で読めるので読書が苦手な人が飛びついてしまいがちですが、文字が少ない分、読解力や感受性、書く力が試されてしまいます。
書き方のポイントに沿ってはじめてみましょう
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中学生の読書感想文の書き方についてお送りしました。
読書感想文の書き方のポイントは、3つありましたね。
・ メモを活用して、書きたいことを整理してから書く。
・ 全体の構成を考えてから書き始める。
書き出しのコツや構成の基本などもご紹介しましたので、参考にしてみてくださいね。