【地蔵盆のお供え】金額相場や袋の種類は?のし紙の書き方は?
地蔵盆(じぞうぼん)は関西で行われる行事です。
ほかの地方ではあまりなじみのない行事なので、ご存知ない方も多いようです。
地蔵盆は8月15日~16日の「送り盆」が終わった後、たいていは8月24日前後に行われます。
「地蔵」と名がつくだけに、子どものための行事なんですよ。
今回は、そんな地蔵盆のお供えについて、相場やのしの書き方などをご紹介します。
・どんなお供え物がおすすめ?金額の相場は?
・お金をお供えするのし袋の種類や表書きは?お金は新札の方が良い?
・お供えするのし紙の種類や表書きの書き方は?
地蔵盆にお供えするものは?お供えしなくてもいいの?
地蔵盆とはどのようなものなのでしょうか。
こちらの動画では京都の地蔵盆の様子をご覧いただけます。
動画を見ると一目瞭然!
多くの子どもたちが参加している様子がとても微笑ましいですね。
地蔵盆のお供えものは?
地蔵盆が行われる地域では、お供えを集めますね。
集められたお供えは、地蔵盆の終わりに子ども達に振舞われます。
お地蔵さまの “お下がり” として、子ども達のオヤツになるわけです。
ですから、お供えするものは、子どものオヤツになるものにしましょう。
お寺へのお供えの定番である、線香やお酒、お米、乾物、野菜などは、地蔵盆にかぎっては向かないということになります。
お供えは強制?
地域によっては、町内会費や子ども会費として徴収するところもありますが、ほとんどの地域は「お気持ち」ということで、するかしないかは自由のようです。
ただし、自分の家のお子さんが、地蔵盆に参加してお下がりをもらうのであれば、お供えをするのは当然のことです。
また、お供えを子どもたちが集めて回る習慣がある地域などは、断り辛いものです。
ある程度は、お住まいの地域の慣例に沿ったお供えをしておく方が無難ではないでしょうか。
どんなお供え物がおすすめ?金額の相場は?
金額の相場は?
地蔵盆で、包む現金を「ほうがん」と呼ぶ地域もあるようです。
お金のお供えか、お菓子のお供えのどちらかをする場合と、お金とお菓子などのお供えの両方をする場合があります。
さて、肝心のお供えの相場です。
町内会(子ども会)費から賄(まかな)われるところや、地蔵盆参加費を徴収されるところは、定額でスッキリしますが、悩むのは「お気持ち」の場合ですよね。
平均的な一軒あたりの相場は1,000円から5,000円で、3,000円という地域が多いようです。
地域によるので、詳しい方に相談するのが一番ですね。
おすすめのお供えは?
お供えのお菓子は、子ども達にお下がりとして配るので、分けやすいものが良いでしょう。
・ 小袋のスナック菓子
・ ゼリー
・ もなか
・ 羊羹
・ ジュースやお茶
・ バナナやリンゴなどの分けやすい果物
ケーキやアイスクリームなどの常温保管できないものはNG。
また、暑い時期ですから、チョコレートなど溶けやすいものも避けた方がいいかもしれませんね。
お金をお供えするのし袋の種類や表書きは?お金は新札の方が良い?
少額のお供えは半紙に包んだり、ポチ袋に入れたりすれば十分です。
熨斗袋に入れる場合は、地域によって使う熨斗袋が違います。
祝儀用(水引は赤白の蝶結び)の場合と、黄白の仏事用です。
表書きは、祝儀用の場合は「お供え」「御供」「御尊前」「灯明料」と書きます。
仏事用の場合は、「志」です。
名前は、子どもの名前を書きます。
子どもがいない家の場合は、世帯主の名前を書いてください。
お金は新札である必要はありません。
もしも気になるなら、祝事用なら新札、仏事用なら折り目がついたものを用意してもかまいません。
お供えするのし紙の種類や表書きの書き方は?
のし紙も、のし袋と同じで、祝儀用(水引は赤白の蝶結び)の地域と、黄白の仏事用の地域があります。
分からない場合は、近所の詳しい方やお寺に問い合わせるとよいでしょう。
表書きも上記ののし袋と同じく、紅白の場合は「お供え」「御供」「御尊前」「灯明料」、黄白の場合は、「志」と書きましょう。
地蔵盆は子どものお祭
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地蔵盆のお供えについて、金額相場や袋の種類、のし紙の書き方などをお送りしました。
地域によって慣習が違うので、初めて地蔵盆に参加する時には、事前に詳しい方に聞いておくのが一番です。
もし、急に子どもたちがお供え集めにまわってきた時には、
・ 金額は3,000円くらいが平均的。
・ 熨斗袋がなければ、白封筒やポチ袋などにお金を包んでもかまわない。
・ 表書きは子どもの名前で。
というのがポイントになります。