二日酔いに効く!【食べ物・飲み物・ツボ・薬効果】改善や予防方法は?
せっかく楽しい気持ちでお酒を飲んでいても、翌朝二日酔いの症状があっては楽しかった気分も台無しになってしまいますよね。
もちろん二日酔いの対策には飲み過ぎないことが一番ですが、体調によってはいつもと同じ量でも二日酔いになってしまうこともあるものです。
そこで今回は、二日酔いに効く食べ物や飲み物、ツボや薬をご紹介していきます。
あらゆる方面から二日酔いの対策ができるので、今まさに二日酔いで困っている方にはもちろん、今後のために改善方法を知っておきたい方にも役立つ情報をまとめました!
この記事の目次
二日酔いの症状は?
“お酒は適量がいい”と分かっていても、ついつい飲み過ぎてしまうこともありますよね。
二日酔いになると、頭痛や腹痛など体の痛みや、のどの渇きや吐き気、胸やけ、動機、発汗、下痢などの不調、手足のむくみや顔色の異常など見た目の変化というようなさまざまな症状が起こり得ます。
二日酔いの原因は?
アルコールは肝臓で「アセトアルデヒド」という有害物質に分解されます。
お酒を多量に飲むことによってアセトアルデヒドが処理しきれなくなってしまうと、アセトアルデヒドの血中濃度が高くなり、さまざまな体の不調を引き起こしてしまうのです。
また、アルコールには利尿作用がありますので、脱水状態になってしまうことも、体の不調を引き起こす原因となります。
もしも二日酔いになってしまったら、どうすれば早くラクになるのでしょうか?
「とにかく水を飲む」という人が多いと思います。
体内のアルコール濃度を下げるという意味では、水をたくさん飲むというのは間違いではありません。
でも、もっと効果的な方法もあります。
二日酔いになってしまった時に効く方法、ツボやマッサージ、食べ物や飲み物などをご紹介していきますね。
二日酔いを改善するツボは?
仕事の付き合いや女子会などでお酒を飲み過ぎた次の日は二日酔いで辛い‥。
二日酔いが辛い時には薬もいいけどツボで改善しませんか。
二日酔いを改善するツボなら早く解消できるものもありますよ。
サッとできるので「やばい‥」と思ったら押してみましょう!
二日酔いを改善するツボをご紹介します。
二日酔いの頭痛を解消するツボ
二日酔いの辛い頭痛はツボマッサージで改善できます。
両耳に親指を入れて中指で頭のてっぺんを押します。
残りの指で頭を支えて10秒キープします。
次に両手の付け根で胸の指三本下を押して離すを繰り返します。
30回押しましょう。
飲む前にこの場所を押しておくと二日酔いの予防にもなりますよ。
辛い二日酔いの頭痛の改善に良いツボなので、飲み過ぎた次の日にはサッと押してみましょう。
二日酔いの症状を和らげるツボ【内関】
内関のツボは二日酔いの頭痛や胸やけの症状を改善できます。
ツボの場所は手首のシワから指3本分下の腱と腱の間にあります。
内関のツボは少し強めに押しても大丈夫です!
このツボは二日酔いの改善以外にも乗り物酔いにも効果的ですよ!
二日酔い解消!防ぐ効果もあるツボ【太衝】
二日酔いの改善や予防に良いツボ、太衝は足の甲にあります。
中指で手前側に強めに5秒ほど押し、力を緩めるを繰り返します。
5セットから10セット行います。
太衝は肝機能を高めてデトックス効果を高めます。
飲む前に行えば肝機能がUPして二日酔いになりにくくなりますよ。
二日酔いをスッキリさせるツボ【魚際】
脱力感がひどい場合には、アセトアルデヒドの排泄を促す魚際(ぎょさい)というツボがおすすめ。
魚際は手のひらの親指の骨の付け根部分で、手のひらと手の甲の境目部分にあります。
肺機能の働きが良くなりアルコールの排出を早める効果があります。
腕から肩にかけての痛みにも良いツボですよ♪
二日酔いがある時には左右のどちらかがより痛みを感じます。
痛みが強い方のツボを押して刺激しましょう!
5秒押して、離してを3分ほど続けましょう。
二日酔いの不快な症状を軽くするツボ
二日酔いの不快感、頭痛や吐き気、胃の不快感をツボで改善します。
ツボの場所は足の第二趾の裏側にあります。
押し方は親指と人差し指で挟むようにツボを刺激します。
強さは痛気持ちいいくらいで3秒から5秒押し続けます。
片方の足、10回から20回行います。
左右同じように行います。
二日酔いの不快感に耐えられない時にはツボを押して改善しましょう♪
ひどい吐き気を緩和するツボ【率谷】
また、吐き気などがひどい場合には、率谷(そっこく)というツボを押しましょう。
率谷は耳たぶを前に閉じたときの一番上の部分から指2本分上にあります。
『率谷』
二日酔いを改善する食べ物や効果は?しじみの味噌汁は?
アルコールの分解を助けてくれるはちみつや、肝機能を高める成分が豊富に含まれているしじみは、二日酔いの頭痛や吐き気などを改善してくれる食べ物です。
しじみはそのままだと食べにくいので、お味噌汁に入れて食べることがおすすめですよ。
作るのが難しい場合にはコンビニでも購入できますので、簡単に食べることができる食べ物です。
また、アルコールの利尿作用によって、水分と一緒にカリウムも排出されてしまいます。
カリウム欠乏は体のだるさの原因にもなりますので、二日酔いのだるさにはカリウムが豊富に含まれているバナナもおすすめの食べ物です。
肝臓の解毒作用を活性化させる働きがあるアロエも二日酔いを改善してくれるので、アロエヨーグルトもおすすめの食べ物ですよ。
アセトアルデヒドをすばやく排出!
二日酔いの原因物質は、アセトアルデヒドです。
二日酔いを解消する為には、このアセトアルデヒドを早く体外に排出すればよいのです。
【ハチミツ】
ハチミツに含まれている果糖が、二日酔いに効きます。
果糖は、ブドウ糖に分解され、肝臓の働きを助けてアセトアルデヒドの分解を促進します。
【柿】
柿に含まれているビタミンCやカタラーゼは、アセトアルデヒドの代謝を活発にしてくれる成分です。
また、タンニンは、胃を収縮させる為、アルコールの吸収を穏やかにしてくれます。
ですから、二日酔いの時だけでなく、飲酒中や飲酒前に柿を食べるのもいいです。
そして、柿は果物ですから、当然ですが、ブドウ糖の素になる果糖も含まれています。
【牡蠣】
肝臓において脂肪の代謝を促進させる「タウリン」が、豊富に含まれています。
肝臓の働きを高める、アミノ酸、ミネラル、グリコーゲンなどが含まれています。
また、身体を正常な状態に戻そうとする作用のあるタウリンも豊富に含まれています。
【大根】
大根に含まれるスルフォラファンは、アセトアルデヒドを減少させる成分です。
また、大根には、ビタミンCも含まれている為、アセトアルデヒドの分解もすすみます。
更に、アミラーゼは吐き気の緩和に役立ちます。
【しじみの味噌汁】
しじみに含まれるオルニチンには、肝臓の機能を高める成分が含まれています。
二日酔いを改善する飲み物や効果は?ラムネは?
二日酔いを改善するためには、アルコールの分解を助けてくれるトマトジュースや、脱水症状を回復させてくれるスポーツドリンクや麦茶などの飲み物が効果的です。
果物に含まれるビタミンにもアルコールの分解を助けてくれる働きがあるので、りんごジュースなどを飲み物もおすすめですよ。
ただし、柑橘系の飲み物は逆に吐き気を助長させてしまいますので避けてくださいね。
また、ウコンやヘパリーゼW、液キャベコーワVなどの健康をサポートしてくれる飲み物も、胃や肝機能の働きを改善してくれる働きがあるのでおすすめです。
とにかく水分補給!
二日酔いの時には、必要な栄養素や水分が失われている状態です。
ですから、とにかく水分補給をしなければなりません。
おすすめの飲み物を紹介します。
【スポーツドリンク】
水でもかまいませんが、カリウム・ナトリウム・糖分などを、すばやく補給できるスポーツドリンクの方がおすすめです。
【牛乳】
牛乳は、頭痛がする場合におすすめです。
牛乳に含まれるセントロニンという成分が、血管を収縮させて、頭痛を緩和します。
【トマトジュース】
トマトに含まれているリコピンは、抗酸化力が強いことで有名ですね。
実は、リコピンは、アセトアルデヒドが作られにくくする働きをします。
【グレープフルーツジュース】
グレープフルーツには、ビタミンCが豊富です。
そのため、アセトアルデヒドの分解が進みます。
また、イノシトールは、肝機能を向上させます。
そして、クエン酸も豊富に含まれていますが、クエン酸は胃腸を保護しつつ、肝機能を高めてくれます。
【ラムネ】
アルコールの分解には、ブドウ糖が必要です。
ブドウ糖をとれば、肝臓の機能を助けて早くアルコールを分解してくれます。
果物に入っている果糖は、分解されるとブドウ糖になります。
また、砂糖の中にもブドウ糖は含まれています。
ですから、甘いものなら何でも、アルコールの分解を助けてくれるということになります。
ただ砂糖や果糖は、分解しないとブドウ糖になりませんから、ブドウ糖そのものを摂取した方が、よいということになります。
実は、原料の殆どが「ブドウ糖」という駄菓子があります。
それは、ラムネです。
ただし、すべてのラムネ菓子の主成分がブドウ糖という訳ではありません。
原材料を確かめて、「ブドウ糖」と書かれているものを選ぶといいでしょう。
二日酔いを悪化させる食べ物や飲み物は?迎え酒は?
二日酔いを改善させる方法として、もう一度お酒を飲む「迎え酒」という方法を聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
しかし迎え酒は逆効果になってしまいます。
アルコールを分解しようと負担がかかっている肝臓に、さらにダメージを与えることになります。
楽になったように感じるのはアルコールが体の感覚を麻痺させているだけですので、根本的な解決にはなりません。
むしろ、迎え酒が常習化してしまうと、アルコール依存症にもなりかねないので絶対にやめましょう。
また、二日酔いの際にはカフェインを含む飲み物の摂取にも注意が必要です。
カフェインを含む飲み物には利尿作用があり、アルコールによる脱水をさらに進めてしまうことになりますので、二日酔いの際にカフェインを含む飲み物は避けてくださいね。
また、二日酔いの時には、胃腸に負担がかかっていますから、なるべく消化にいい食べ物を摂るようにしましょう。
ですから、生のものや、固いもの、脂っこいもの、刺激物は避けた方がいいですね。
二日酔いに効果的な薬は?
二日酔いで胸やけや胃もたれが不快な場合には、薬の服用も効果的です。
二日酔いの不快な症状全般に効く総合胃腸薬や、胃痛や胃もたれなど胃の不快な症状に特化したH2ブロッカー胃腸薬などがおすすめです。
また、頭痛がひどいときには、一般的な頭痛薬ではなく二日酔い用の頭痛薬を飲むようにしましょう。
二日酔い用の頭痛薬には、五苓散(ごれいさん)という漢方が使われており、胃に負担をかけずに頭痛の症状をやわらげてくれますよ。
二日酔いになりやすい人の特徴は?
遺伝や体格、年齢など二日酔いになりやすい要因は一つに絞ることは難しいものです。
ただ、二日酔いになりやすい人は、アルコールを分解するスピードが遅い人ということになります。
ビール中びん1本(500ml)分のアルコールを分解するのに、体重65kg前後の人であれば約4時間かかるのが一般的ですが、個人差があるため4時間ではアルコールを分解しきれない体質の人もいるのです。
そのため、お酒を飲むときは今自分がどのくらいの量を飲んでいるのかを把握し、経験から自分にとっての適量を知っておくことが大切です。
二日酔いを予防する方法は?
お酒だけを飲むのではなく、お酒以外の飲み物や食べ物と一緒にお酒を飲むと二日酔いになりにくくなります。
特に、お酒を飲む前におすすめなのが、牛乳やチーズなどの乳製品を飲んだり食べたりしておくことです。
乳製品の成分が胃に作る膜が、胃の粘膜を守りアルコールの吸収スピードが遅くしてくれるので、体への負担を抑えてくれますよ。
枝豆や豆腐などの大豆製品や、肉類、魚類など、たんぱく質が含まれる食べ物は、アルコールを分解する力を高めてくれるので、お酒と一緒に食べることがおすすめです。
また、お酒を飲む際には水分もしっかり飲んでおきましょう。
特にビールには利尿作用がありますので、ビールを1杯飲んだら水を1杯飲んでおくと二日酔いの予防になりますよ。
ちなみに、ウーロン茶などのお茶にも利尿作用がありますので、一緒に飲むのはお茶ではなく水にしてくださいね。
二日酔いを早く改善するために
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今回は、二日酔いに効く食べ物や飲み物、ツボや薬をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
・アルコールの分解には、ブドウ糖が必要
・アセトアルデヒドの分解を助ける成分を積極的に摂る
というのが、ポイントということが分かりました。
二日酔いのままが辛く、その日1日を無駄にしてしまうのは惜しいですよね。
より多くの改善方法を知っておけば、いざというときに役に立つこと間違いなしです。
二日酔いに効く食べ物は、飲酒中におつまみとして食べると、二日酔い予防にもなりますから、意識して摂るようにするといいですよ。
二日酔いでつらいときは、ぜひ今回ご紹介した改善方法を参考にしてみてくださいね。