布団の湿気カビ対策!フローリング直敷きは危険?予防方法は?
雨が多い日が続くと洗濯物がたまったり、部屋の中が湿気でいっぱいになったりと気分も落ち込みますよね。
なんだか家の中も気持ちもどんよりしていませんか?
湿気いっぱいの空間はとても不衛生。カビの発生も気になります。
特に布団にカビが発生しないか心配になるという人も多いのではないでしょうか。そこで、湿気対策、カビ予防について考えてみましょう。
・布団の湿気の原因は?湿気やすい時期は?
・フローリングや畳に直に敷くのはよくない?湿気予防策は?
・湿気やカビのある布団で寝ることの健康被害は?
・布団の湿気対策方法!
布団の湿気の原因は?湿気やすい時期は?
昔から日本では梅雨時期から残暑にかけて湿度が高い日々が続きます。
しかし、湿気を多く感じる時期は日本でも地域によって違います。
太平洋側では6月から8月にかけての梅雨や台風の時期、日本海側では12月から2月の雪が多い時期に湿度が高いと感じるといわれています。
湿気とは
そもそも、湿気とは何かわかりますか?湿気とは「空気中に含まれる水蒸気」のことです。空気が含むことのできる水蒸気の量は温度によって変わります。
温度が高い場合、多くの水蒸気を含むことができます。逆に温度が低い場合はあまり水蒸気を含むことができないんです。
そのため、暑い時期にたくさんの雨が降る梅雨時期に湿気が多いなと感じるんです。
湿度とは
では、湿度とは何でしょう?湿度は「空気中の水蒸気の量や割合」のことです。湿気を多く感じる時は湿度も高くなりますよね。
その湿気が多い時期、床に敷く布団が湿っていると感じることがありますよね。
気づかずそのままにしていてカビが生えてしまった経験がある方もいるのではないでしょうか。なぜ布団はこんなにも湿気るのでしょう。
布団が湿気る理由
その理由は寝ている間にかく汗。
人間は、寝ている間にコップ1杯の汗をかくといわれています。しかし、これは平均的な数字です。
汗っかきの方や子供、気温の高い季節ではもっと多くの汗をかいているでしょう。その汗が布団に吸収され布団は湿気ってしまうんですよ。
また、冷たいフローリングと温かい布団の温度差で結露ができることも原因の一つなんですよ。
フローリングや畳に直に敷くのはよくない?湿気予防策は?
布団はどこに敷く?
皆さんは布団をどこに敷いていますか?フローリングや畳の上に直に敷いている方も多いですよね。しかし、直に敷くのはおすすめできません。
先ほどいったように、寝ている間にかいた汗は布団が吸い取り、布団の下の方に溜まっていきます。布団の下が吸収性のないフローリングの場合、湿気はこもってしまいます。
畳はフローリングに比べて吸水性はありますが、汗の量が多かったり敷きっぱなしでは湿気がこもることに変わりはありません。
湿気予防策
布団と床の間に吸水性のあるものを敷く
布団と床との間に湿気がたまらないようにするには、間に湿気を吸収するものを敷くだけで大きな効果を発揮してくれます。
敷くものとして、バスタオルや新聞紙、段ボールなどをおすすめします。
背中から腰にあたる部分の布団の下にそれらを敷くことで、湿気を吸い取ってくれます。特にダンボールには高い吸水性があるので湿気対策に効果がありますよ。
しかし、こちらも敷きっぱなしでは意味がありません。
バスタオルの場合は毎日取り換えましょう。段ボールも何枚か用意しておきローテーションして使いましょう。使った後は天日干しして使った方がより清潔に使うことができます。
段ボールはホームセンターで簡単に購入することができますし、サービスカウンターで言うと余っているものを無料でもらえる場合もあります。
お金もかからず湿気対策ができるので試してみる価値はあるはずですよ。
置き畳、ござ
最近ではフローリングの部屋しかないという家やアパートも多いですよね。そういう場合には、置き畳やござがいいですよ。
置き畳とは、カーペットなどと同じようにフローリングの上に置ける畳です。
畳はい草で出来ています。
い草は空気中の湿度を調整してくれる効果があります。また、保温性や断熱性もあるので暑い時でも寒い時でも快適に過ごすことができます。
布団を床に敷くことで、夏は暑く、冬は底冷えして寒いと悩んでいた方も置き畳で悩み解決となるかもしれませんね。
置き畳では場所をとるし、値段も少し高めだから…と思われる方にはござもいいでしょう。
こちらもい草で出来ているので同じような効果を発揮してくれます。布団を敷いていない時はクルクルと巻いて収納することもできるので場所も取りませんよね。
すのこ
布団と床の間にすのこを敷くことで通気性を良くし、湿気をため込まなくする方法もあります。すのこはホームセンターにあり、比較的に安価なので簡単に手に入れることができます。
また、折りたたみができるようなものもあるので布団を敷かない時は小さくしておけるものメリットの一つです。
すのこの素材は木ですので、たくさんの素材のすのこがあります。代表的なものとして桐やヒノキ、杉、松などがあります。
素材によって性質も大きく違ってきます。
このように素材ごとに特徴があるので、それぞれに合ったものを見つけて快適に過ごすことができるといいですね。
除湿シート、除湿マット
布団の湿気を予防する商品もたくさんあります。ホームセンターに行くと、コーナーを設けて置いてあるところもあるでしょう。
たくさんの種類の除湿シートや除湿マットが用意されていますので、自分に合ったものを見つけてみましょう。
おすすめは、モイストファインという素材を含む商品です。吸水性、放湿性ともに高いといわれていますし、消臭効果まであります。
中性洗剤を使って家庭で水洗いすることもできますし、清潔に繰り返し使うことができるでしょう。
湿気やカビのある布団で寝ることの健康被害は?
湿気溜まった布団で寝続けると、もちろん体にはよくありません。では、どのような症状が出てしまうのでしょうか?
布団に発生したカビは、寝ている間に体内に入り込み炎症を起こす可能性があります。そうすると、肺炎や呼吸器の病気になりやすくなってしまいます。
アスペルギルスというカビに反応してアレルギー反応を引き起こす気管支肺アスペルギルス症は、もともと喘息をもった方に多い病気です。
気管支肺アスペルギルス症での喘息には薬が効きづらく症状の改善に時間がかかってしまします。悪化しやすく、ひどい咳や息切れが長期間続く方もいます。
また、アレルギー症状を引き起こす可能性もあります。カビが鼻の粘膜につき、アレルギー性鼻炎を引き起こします。
トリコスポロンというカビを吸い込むことで肺炎を引き起こす可能性もあります。繰り返しカビを吸い込むことで、肺が過剰に反応するようになってしまいアレルギー症状が起きてしまうのです。肺炎のような発熱や咳、呼吸困難などの症状があらわれます。
布団の湿気対策方法!
布団の湿気対策に特別なことは必要ありません。日々の行動次第でカビが発生することを心配しなくてもよくなりますよ。
敷きっぱなしにしない
湿気が布団に溜まった状態なのはカビにとって絶好の環境になります。その状態を少なくするためにも、布団の敷きっぱなしはやめましょう。毎日布団をあげる習慣をつけるといいですよ。
起きてすぐの布団は体温で温められ、熱や湿気がこもっています。布団をあげるのは布団のぬくもりや湿気が発散されてからにしましょう。
天日干し
天気がいい日には布団やまくらを天日干ししてあげましょう。太陽の光には殺菌効果があります。布団の上面を2時間ほど干したら裏返し、下面も干してあげましょう。
よく布団をパンパンと叩く方がいますが、それはおすすめしません。
布団をたたくと、布団に潜むダニが危険を感じ中に逃げ込んでいってしまうんです。また、たたくことでダニや糞が砕かれてしまい、ダニアレルギーの原因を作ってしまうこともありますよ。
天気が悪い日が続く場合や外に干すことができない場合は、布団乾燥機を使うといいですよ。
部屋の換気
布団の湿気だけでなく、部屋自体に湿気を溜め込まないようにすることもカビ対策になります。
天気のいい日には窓を開けて部屋の空気の入れ替えをしましょう。湿気を溜め込まず、空気の循環をしてあげるといいですよ。
部屋の空気を換気できないという場合は、換気扇を回しっぱなしにするだけでも空気の入れ替えの効果が期待できますよ。
カビから自分の身を守って、元気な体に!
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湿気が多い季節は気持ちもどんよりしていまいます。1日のうち、一番ゆっくりと過ごす布団だからこそ清潔を保ちたいですよね。
カビ対策は大変なことではありません。日々のちょっとした行動で防ぐことができますよ。
体の不調が出る前に、ちょっと窓を開けて換気してみてはいかがでしょう。