【古い通帳の処分方法】有効期限や保管期間は?引き出しや解約方法は?
忘れていた古い通帳が出てきたけれど、
これってまだ使える?
有効期限とかあるの?
記帳済みの通帳は、即処分していいの?
といった疑問が出てきますよね。
今回は、古い通帳の有効期限や保管期間は?処分方法や解約方法についてご紹介します。
・使用済み通帳の保管期間は?
・使用済み通帳の安全な処分方法は?
・古い通帳の預金は引き出せる?
・古い通帳の解約方法は?必要なものは?
銀行や郵便局の通帳はいつまで使える?有効期限は?
「休眠預金等活用法」が施行
通帳には有効期限はありません。
しかし、長期間使っていない口座は「休眠預金」として扱われてしまいます。
これは「休眠預金等活用法」によって定められていることです。
10年間取引がない預金は、民間公益活動に使われることになります。
手続きをしないと口座が使えなくなってしまう可能性もあるので注意しましょう。
長年使っていないとはいえ、口座の名義人が使用できないなんてひどいですよね。
休眠預金とは?
最後の取引が2009年1月1日以降で、その後10年間取引等がない預金のことです。
普通預金だけでなく、定期預金なども含まれます。
「取引」を「預金の入出金」だけとしている銀行もありますし、通帳記帳やネットバンキングへのログインも取引として認める銀行もあり、対応はまちまちです。
使用済み通帳の保管期間は?
繰り越しされた使用済みの通帳には保存義務はありませんから、基本的には処分してかまいません。
ただし、お金の流れを知るための資料として通帳を使用している場合は、保管しておいた方が良いですよね。
どのくらいの期間が適切かというのは個人の判断によるところですが、家計管理のためであれば、1年~2年分の記録があれば十分でしょう。
商売をしているなど、確定申告の際に通帳の記載を領収書代わりにしている場合は、税理士さんに相談してみましょう。
たいてい5~7年分保管することをすすめられると思います。
また、故人の通帳は、遺産相続の手続きが終わるまでは念のためにとっておいた方が無難です。
通帳を処分してしまった後で、確認したい取引があった場合は、銀行窓口でデータをもらうことも可能です。
使用済み通帳の安全な処分方法は?
銀行で処分してもらう
銀行は個人情報保護がしっかりしてそうだから、銀行で処分してもらうのが安心だと思う方もいるかもしれませんね。
でも、基本的に通帳の廃棄は本人に任されることが多いです。
銀行としては、要らない責任を負いたくないということなのかもしれませんね。
安全な処分方法
シュレッダーなどで裁断してから捨てるのが鉄則です。
それだけでは不安だという場合は、シュレッダーにかける前に読めないように塗りつぶす方法もあります。
処分するときに、複数回に分けて捨てるというのも有効です。
燃やす方法もありますが火を扱う場合は十分に注意してくださいね。
少なくとも、ぱっと見て通帳であることが分かるような捨て方は絶対に避けましょう。
ゴミ袋に入れても外から見ると透けていて意外に中身が見えてしまうこともありますので注意してくださいね。
古い通帳の預金は引き出せる?
休眠預金の引き出し
先ほども説明したように、「休眠預金等活用法」が施行されました。
10年間取引がない預金は民間公益活動に使われることになります。
これだけを聞くと、自分の預金なのに、もう引き出せないのかと焦ってしまいますね。
大丈夫です。
窓口で手続きをすれば、預金を引き出すことは可能です。
休眠預金かどうか調べる方法
銀行の窓口に通帳を持って行くと調べてくれます。
銀行の統廃合などで銀行名が変わっていたり、通帳を作った支店がなくなっていたりする場合は、まず取り扱ってくれる窓口を探さなければなりません。
また、住所が変わっている場合や、婚姻などで姓が変わっている場合などは、本人であることを証明する書類も必要になります。
その場合、あらかじめ問い合わせをしてから出向いた方が良いでしょう。
古い通帳の解約方法は?必要なものは?
解約は、窓口に出向いて行わなければならない銀行がほとんどです。
必要となるのは、「届け出印」「通帳」「キャッシュカード」「本人確認書類」の4つです。
届出印がなくなっている場合は、解約の前に別の手続きが必要になりますので、即日解約はできません。
古い通帳でも手続きしたら使える
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古い通帳の有効期限や処分方法、解約方法などをお送りしました。
10年以上使っていない口座の預金は、「休眠預金」になりますが、手続きすればまた引き出すことができます。
窓口に出向く必要はありますが、あきらめる必要はありません。
休眠預金になってしまう条件は銀行によって異なりますから、確認しておくと安心ですよ。
以前に確認していても規約が変わっていることもあるので、今一度確かめておくのもおすすめです。