バナナの保存方法と期間。冷蔵庫と常温どっちが長持ち?
バナナは、ナイフが無くても食べられ、価格も手ごろなので、気軽に食べられるフルーツですね。
でも、果肉の柔らかいバナナは、適当に置いておくと、下の方から黒ずんで、すぐに傷んでしまうのが難点です。
今回は、そんなバナナを上手に保存する方法をまとめていきます。
保存方法を間違えなければ、けっこう保存期間を延ばすことが出来るんですよ。
・バナナをそのまま置いておくのはNG!
・バナナの保存の適正温度はどれくらい?
・バナナの保存方法。常温で保存するには?保存期間は?
・バナナを冷蔵庫で保存する方法は?どれくらいもつの?
・バナナを冷凍保存する方法は?もつ期間は?
バナナをそのまま置いておくのはNG!
バナナは、収穫した後も、エチレンガスを発生させています。
エチレンガスは、バナナを甘く熟させる為に大切な役割を果たしているのですが、充分に熟した後は、バナナを傷ませる原因になってしまうのです。
房を仰向け(カーブが下になるように)バナナを置くと、バナナ自身の重みで下になる部分がつぶれてしまいます。
潰れるだけでも、やっかいですが、潰れたところは、エチレンガスが発生しやすくなってしまいます。こうなると、そのエチレンガスで、房全体が痛みます。
それを防ぐバナナ保存アイテムが、バナナスタンドです。
房の根元を引っ掛けて吊るして、風通しの良い場所に常温で保存する為のスタンドです。
バナナスタンドがなければ、バナナが山形になるように置くようにしましょう。
更に、エチレンガスを防ぐ為にはどうすればいいのでしょうか?
バナナの付け根の黒い部分、切り分けられた断面には無数の小さな穴が開いています。
この穴はバナナが木になっている時に、酸素などの気体や水・栄養分の通り道になっています。
この穴を塞ぐことによって、バナナの追熟を遅らせることが出来ます。
その方法は、 バナナの柄の部分をラップでしっかりと巻くというものです。
これだけでも効果がありますが、一本ずつラップを巻くと更に効果的です。
バナナの保存の適正温度はどれくらい?
輸入バナナは、熟していない緑色の状態で日本に到着します。
その後、専用の加工室で熟成させることにより色づき、甘くなって、美味しく食べることができる固さになります。
バナナは、収穫した後で熟させている(追熟)のです。
追熟は、加工室を出ても進むのですが、気温によって速度が変わります。
気温が高くなると、シュガースポット(皮に現れる茶色い星のような斑点)が出てくるのが通常よりも早くなります。
しかし、バナナは熱帯果物なので13℃以下の寒い場所は苦手です。
ですから、最適保存温度は15~20℃ぐらいになります。
ちなみに、バナナは、皮が真っ黄色の状態の時はまだ食べごろではありません。
見た目は少し悪いかもしれませんが、シュガースポットが出ている状態が一番甘い時なので、甘いバナナがお好みの場合は、シュガースポットが出るまでは常温保存がおススメです。
バナナの保存方法。常温で保存するには?保存期間は?
バナナの甘みが一番強く感じられるのは常温です。
ただ、夏場(25℃を超えるような日)は傷みやすくなります。
バナナの常温保存が出来る期間は、夏場で3~4日程、冬場で10日程でしょう。
先ほども説明したように、バナナは自分自身でエチレンガスを出していて、そのガスによって熟れが進行してしまいます。
風通しの良い場所で保存するようにしましょう。
バナナを冷蔵庫で保存する方法は?どれくらいもつの?
常温保存の仕方は説明しましたが、常温で充分に追熟したバナナを保存するなら冷蔵保存が適しています。
冷蔵保存の方法をご紹介しましょう。
2. 新聞紙などでくるむ(冷え過ぎを防止する為)。
3. ポリ袋に1本ずつ入れるか、ラップで包む。
4. 冷蔵庫の野菜室で保存する。
更に、こんな裏技もあります。
1.バラバラにしたバナナを50℃のお湯に5分つける。
↓
2.お湯から取り出して、室温で1時間以上放置。
↓
3.ポリ袋に1本ずつ入れるか、ラップで包む。
↓
4.冷蔵庫で保存する。
50℃のお湯につけることで、バナナにストレスを与え、バナナ自身が熱ショックたんぱく質を作りだすことで、エチレンガスに強くなり、酸化酵素も熱で壊れるため皮も黒くならないという方法です。
バナナを長期間保存する方法
https://youtu.be/BvcrKKKlmhk
バナナを冷凍保存する方法は?もつ期間は?
もっと長期間保存したい時には冷凍する方法もあります。
この方法は、シュガースポットが出ている、充分に熟したバナナが適しています。
方法は簡単で、バナナの皮をむいて、ラップで包んで冷凍庫へ入れるだけです。
保存期間は、約一ヶ月。
ただし、冷凍保存すると多少変色しますし、解凍するときに更に変色します。
完全に解凍せずに、シャーベットとして食べることも出来ますし、潰して平らにした状態で冷凍しておけば、使う分だけ折って使用できます。
ミックスジュースを作る時などは、バナナと氷の役割を同時に果たしてくれるので、冷凍バナナはお役立ちですよ。
バナナの保存はエチレンガス対策がカギ!
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今回は、バナナの保存方法でした。
バナナを長く保存する時には、エチレンガスの発生を抑えることが重要だということがわかりましたね。
記事にもあるように、簡単な方法で保存期間を延ばすことができますから、試してみてください。