旅館への心付けマナー最新事情!相場や渡し方は?チップとは違う?
家族で旅行など楽しみですよね。
泊りがけだと温泉や料理の楽しみはワクワクしてきます。
ところで旅館についてから担当の中居さんに案内されて部屋に入った時、「心付け」は必要だろうかと悩んだことはありませんか?
そもそも心付けとは何か、相場や渡し方についてなど詳しくお話したいと思います。
・旅館で渡す心付けとチップは違うもの?別々に渡した方がいいの?
・心付けやチップは旅館の誰に渡せばいい?
・旅館で心付けやチップの渡し方やタイミングは?
旅館での心付けは必要?金額相場はどれくらい?
心付けとは?
旅館で規定の料金の他に個人の気持ちでいくらかのお金を渡すことを言います。
昔の話になりますが、江戸時代には宿のお金以外にも心付けを置く習慣があったようです。
それが昭和始めの頃に、宿泊料にサービス料を加算することで心付けは廃止されたようです。
旅館での心付けは必要?
基本的には必要ありません。
旅館の料金の中にサービス代も入っていますので、どうしても払わなければならないものではありません。
金額相場はどれくらい?
もし心付けを渡したいときは、どれくらいが相場なのでしょうか?
気持ちばかりのものですから相場は1,000円~3,000円が多いでしょう。
高級旅館や特に無理なお願いを聞いてもらった場合は5,000円という場合もあります。
旅館で渡す心付けとチップは違うもの?別々に渡した方がいいの?
旅館で渡す心付けとチップは違うもの?
心付けとチップって同じものでは?と思われるかもしれません。
これは全く違うものです。
チップは海外の風習
チップは海外での風習です。
部屋に荷物を運んでもらった、部屋の掃除をしてもらったなど、してもらったことに対しての対価「お小遣い」という感覚でしょうか。
ただ海外ではそれはもらった人の労働賃金とみなされているようです。
チップはほぼ義務と言ってもいいような感覚ですから、もらうことを前提にしてホテルの従業員の給与が決まっているようです。
チップが多く貰える担当部署の人はお給料を低く設定されて、チップを貰うのが少ない担当部署の人は少し給料を高めに設定されるという具合になっているようです。
別々に渡した方がいいの?
日本ではチップと心付けは同じものと考えられていますので別々に渡すことは必要ありません。
心付けやチップは旅館の誰に渡せばいい?
旅館になりますとそれぞれのお部屋に担当の方が付きます。その方に渡すとよいかと思います。
また無理なお願いをした場合や、女将さんや旅館のご主人の判断での出来事があった場合は女将さんなどに渡すと良いでしょう。
旅館で心付けやチップの渡し方やタイミングは?
渡し方として良いタイミングはお部屋に案内してもらった時ですね。
お部屋の説明などしてもらって担当の方が部屋を出る時に、そっと「お世話になります」と言って渡すと良いでしょう。
その時に「小さい子供がいてご迷惑おかけするかもしれませんが」とか「高齢者がいてお願いすることがあるかもしれませんので」という言葉を添えてもわかりやすくていいかもしれませんね。
その他には何かお願いを聞いてもらったときや帰り際に渡す場合もあります。
その時は感謝の気持ちを言葉に添えて渡すと良いでしょう。
心付けを渡すときの袋は?
前もって心付けを用意しようと考えていらっしゃるなら、ポチ袋や懐紙(かいし)などに入れておくと良いでしょう。表書きなども特に入りません。
また旅館について急に必要になったときはお金そのままではなく白い紙やティッシュなどに包んで渡すといいかもしれません。
事前にポチ袋や懐紙など用意しておくとあわてないですみます。
渡し方もスマートにできますよね。
心付けは気持ちでしましょう。
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心付けについて説明させていただきました。
旅館に滞在中、中居さんの気遣いでとても快適に過ごせたとか、色々と心配りをしてもらったとかあると思います。
その時に感謝の気持ちを形にしたいということで心づけという風習があります。
その時の気持ちによって心付けをするのが良いのだと思います。