【「良いお年を」の文例と意味】目上の方への敬語は?英語でいうと?
年末になるとあちらこちらから『良いお年を』という言葉が聞こえてくるようになります。
年末の決まり文句のように会う人ごとに使っていますが、「良いお年を」の言葉の意味は知っておりますでしょうか。
目上の方への挨拶も「良いお年を」で失礼に当たらないのかしら?と考えると、わからないことが多いような気もしてきますね。
今回は、そもそも「良いお年を」とはどう意味なのか、使い方の文例などをご紹介します。
・年末に使う「良いお年を」の意味は?挨拶する時期は?
・「お迎えください」と「お過ごしください」どちらが正しい?
・目上の方へ「良いお年を」と挨拶する時の言い方は?文例は?
・「良いお年を」を英語や中国語で言うと?
年末に使う「良いお年を」の意味は?挨拶する時期は?
「良いお年を」の意味は?
昔は年末が庶民にとっても商人にとっても、お金の年末決算のため右往左往し何とか支払いを工面するのに大変でした。
また家の中にたまったほこりの大掃除、いやなことや思い悩んでいたことを解決させて新しい年を迎えたいということで、やることがいっぱいあったのです。
そういう意味で年末はとても大変な時期でした。
ですからこの頃の「良いお年を」というのは、「無事に年末を乗りきって過ごしてくださいね」という意味合いが強かったのですね。
現在はその名残を残しつつ、「年末は何かと忙しいとは思いますが、無事過ごし、新たに良い一年を迎えることができますように」という意味になっているんですよ。
挨拶する時期はいつ?
「使い始めの時期は○○日からです」という決まりはありません。
聞き始めるのはだいたいクリスマス過ぎあたりからでしょうか。
「良いお年を」の意味から考えると、年内にもう会うことがないからということで、「良いお年を」のご挨拶をしますね。
多くの社会人の方は仕事納めの時期ですし、また営業先へ年末のごあいさつ回りをしたときなどに使うことが多いことでしょう。
主婦の方になると、自分が実家に帰るときなどその時にお会いした方には「良いお年を」と使いますね。
ただし、大みそかになりますと「良いお年を」というのは少し意味合いが違ってきますので使わないほうが良いかと思います(あまり明確にこだわる必要はありません)。
なお、喪中の相手の方にも「良いお年を」は使わないほうが良いですね。
「お迎えください」と「お過ごしください」どちらが正しい?
どちらが正しいということはないですが、7割近くの方は「お迎えください」と使っているようですね。
「お過ごしください」という言葉になってしまうと、昔の「良いお年を」の意味合いに近いからかもしれません。
その考えからすると「お迎えください」のほうが現在の意味に近い言葉となるでしょう。
目上の方へ「良いお年を」と挨拶する時の言い方は?文例は?
目上の方へ「良いお年を」と挨拶する時の言い方は?
たまに、目上の方に「良いお年を」と挨拶している方をみかけますが、これは間違いです。
友人や親しい知人などに簡単に挨拶する言葉、省略した言葉です。
目上の方へは「良いお年をお迎えください」というのが正しいです。
文例は?
直接ご挨拶するときだけでなく、年末のごあいさつ回りをしていらっしゃらなかったときなどは、メッセージカードなどでこのような文章を書き残しておくとよいかと思います。
「良いお年を」を英語や中国語で言うと?
仕事先や知り合いで外国の方も増えてきていますので参考までに書いておきますね。
英語の文例
『Have a happy new year!』
(幸せな新年をお迎えください)
『I wish you good luck for the next year!』
(あなたにとって来年は幸運な年でありますように)
中国語の文例
(良いお年をお迎えください)
こころをこめて「良いお年を」
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『良いお年を』の文例や使い方などをお送りしました。
「良いお年を」という言葉は、なかなか深い意味合いを持っていたのがお分かりいただけたかと思います。
でも「良いお年を」のたった5文字で、相手に対しての気遣いや希望が含まれていて良い言葉だなと感じませんか。
今度から使う時、心からの言葉が言えそうですね。
良いお年をお迎えください♪