冷麺と冷やし中華の違い。関西はどっち?冷やしラーメンは?
冷麺と冷やし中華の違い はなんでしょうか。
呼び方が違うだけで同じ料理でしょうか?
それとも 全く違う料理なのでしょうか。
実は、どちらも正解なんですよ。
え?どちらも正解??と思われる方もいらっしゃることと思います。
今回は、そんな疑問を解消するため、冷麺と冷やし中華の違いについてご紹介します。
冷やしラーメンとの違いもありますのでぜひ参考にしてみてくださいね。
・冷麺と冷やし中華の違いは?
・関西で冷やし中華の呼び方は冷麺?
・冷麺と冷やし中華のカロリーの違いは?
・冷やしラーメンとの違いは?
冷麺と冷やし中華の違いは?
まずは冷麺から見ていきましょう。
冷麺といえば韓国冷麺と盛岡冷麺が有名ですね。
夏になるとスーパーやコンビニでも売られているのを見たこともあるかと思います。
それぞれの特徴などについてはこちら。
韓国冷麺
後から説明しますが、「冷麺」が指す料理にはいろいろあります。
ここでは、いわゆる韓国冷麺といわれるものについて説明します。
もともと朝鮮半島の麺料理のことで、麺の原料は、そば粉、でんぷん、小麦粉です。
原材料が違う点からも冷やし中華とは別物であることがわかりますね(中華麺は小麦粉・塩・水)。
食べたことがある方はすぐに分かると思いますが、独特の強い歯ごたえが特徴です。
盛岡冷麺
前述したように韓国冷麺は非常に固く、歯ごたえがあり過ぎてゴムのように感じる方もいるようです。
逆に歯ごたえがあるほうが好きな方にとっては大きな魅力でもありますよね。
そしてそんな韓国冷麺を日本人に合うように改良したものが、岩手県の盛岡冷麺です。
韓国冷麺と盛岡冷麺の違いは、麺にそば粉が入っているか、いないかということでも区別できます。
盛岡冷麺には、そば粉は入っていません。
盛岡冷麺のスープは牛骨、鶏がら、野菜などを煮込んだものにキムチが入ったスープが特徴で、スープは韓国冷麺に近いといえます。
具材は、キュウリ、大根、白ネギ、胡麻のほか、スイカあるいはみかん、りんごなど、果物も入っていることもあります。
ただ盛り付けに関してはお店などによっても異なるので一概にはいえません。
冷やし中華
冷やし中華は、仙台の中国料理店組合で夏用の冷たいメニューとして昭和12年に考案された日本生まれの麺料理です。
冷やした中華麺を使った日本の料理で、考案当初は「 涼拌麺(リャンバンメン)」という名前がつけられていました。
現在では夏の麺料理の代表格として日本各地で食べられていますよね。
具は、野菜(トマトやきゅうり)、チャーシューかハム、錦糸卵などで、冷たいかけ汁を掛けて食べます。
スープは醤油ベースや胡麻ダレが一般的ですね。
今ではさまざまなアレンジ料理も数多くあります。
そして、冷やし中華に使う中華麺(ラーメン)の原料はおもに小麦粉と塩と水です。
関西で冷やし中華の呼び方は冷麺?
関西では「冷麺」が二種類?
実は冷やし中華は、地域によって呼び方が違うのです。
西日本では、冷やし中華を冷麺と呼んでいました。
なぜ「冷麺」というのかは諸説あります。
[ 省略説 ]
関西は名称を略すという文化があります。
たとえば、マクドナルドは「マクド」、アイスコーヒーは「冷コー」。
関東とはちょっと違う略し方ですよね。
冷やし中華は冷たいラーメンというところから「冷麺」と略され、関西の中国料理店で「冷麺」の名前でメニューに載せたのをきっかけに広がったと言われています。
[ 韓国語由来説 ]
関西は地理的に、韓国に近く、昔から韓国出身の方が多く住んでいます。
冷麺という食べ物や言葉がもともと定着しており、そのため冷たい中華麺と冷麺が混同されたのかもしれません。
先ほど「西日本では冷やし中華を冷麺と呼んでいました」と過去形で書きましたが、実は、今は西日本でも「冷やし中華」という呼び方が広がりつつあります。
コンビニエンスストアや市販の即席麺などで「冷やし中華」として売られているので、冷やし中華という言葉に抵抗がなくなってきているようです。
それと、もう一つ、昔はあまりメジャーではなかった韓国冷麺が一般化されてきたために、混同されやすいという理由もあるようですよ。
冷やし中華の別名。関西以外は?
関西以外でも、冷やし中華の別名をもつ地域があるので紹介しますね。
・ 北海道では「冷やしラーメン」と呼ばれている。
・ 西日本地方、特に関西では「冷麺」と呼ぶことが多い。
韓国料理の「冷麺」と区別する場合は「中華風冷麺」や「涼麺(リャンメン)」と呼び、韓国料理の冷麺は「韓国冷麺」と呼ばれることが多いようです。
・ 広島県の呉では、麺に平麺を使用することが一般的であり、“呉冷麺”と呼ばれている。
・ 日本国外でこの調理方法による麺料理は、韓国では「中国(式)冷麺」、中国では「日式冷麺」と呼ばれています。逆輸入といったところでしょうか。
冷麺と冷やし中華のカロリーの違いは?
冷麺のカロリー
麺の量やトッピングによって前後しますが、500kcal前後です。
麺のおもな原材料は、でんぷんとそば粉です。
そば粉は小麦粉に比べて低カロリーで、さらにはビタミンB1やB2を穀物の中で一番多く含んでいます。
冷麺にヘルシーな印象があるのは、そば粉が原料だからでしょう。
冷やし中華のカロリー
冷やし中華のカロリーは、タレによって変わります。
酢醤油の冷やし中華は約467kcalなのに対し、ゴマダレ冷やし中華は約720kcalです。
ダイエットをしている方やあまりカロリーを摂りたくない方は酢醤油がよさそうですね。
あとは野菜がたっぷり入ったメニューも良いですね。
冷やしラーメンとの違いは?
先ほど書いたように、北海道では冷やし中華のことを「冷やしラーメン」といいます。
それとは別に、冷たいラーメンを冷やしラーメンと呼びます。
山形県・福島県の郷土料理で、スープも麺も冷たいラーメンです。
冷やし中華のように酸味は強くないので、まったく別の料理といえますね。
冷やし中華の呼び方はいろいろ。
【関連記事】
●盛岡冷麺と韓国冷麺の違い。カロリーや材料は?具材や辛さは?
●そうめん・冷や麦・うどんの違い。カロリーは?おすすめの食べ方。
冷麺と冷やし中華の違いについてお送りしました。
冷やし中華の呼び方は地方によって違い、冷麺と呼ぶ地域があることが分かりましたね。
「冷やし中華」「盛岡冷麺」「韓国冷麺」はそれぞれ違った料理なので、混同しないようにしましょう。
暑い夏は食欲がなくなりがちですが、冷麺や冷やし中華は食べやすいですよね。
自分で作る場合もアレンジしだいでさらにおいしく栄養豊富になります。
楽しく栄養が摂りながら、暑い夏を乗りきってくださいね♪