ロタウイルスの予防接種の時期はいつから?費用や副作用は?
ロタウイルスの予防接種は、任意接種です。
その為か、定期接種の予防接種を優先して、接種時期を過ぎてしまうことがあるようです。
どうせ任意接種だから、いつ接種してもいいと思いがちですが、ロタウイルスは接種の時期過ぎると、副反応のリスクが高くなってしまいます。
今回は、そんなロタウイルスの予防接種の時期についてです。
・ロタウイルス予防接種の時期はいつからいつまで?
・ロタウイルス予防接種の費用は?
・ロタウイルス予防接種の効果や副作用は?
・ロタウイルスの予防接種は必要?
ロタウイルス予防接種の時期はいつからいつまで?
ロタウイルスワクチンは注射ではなく、口から飲ませる経口ワクチンで、二種類あります。
「ロタリックス」と「ロタテック」の2つで、接種時期と回数が異なります。
「ロタリックス」も「ロタテック」も、生後14週6日までに初回の摂取を行うことが推奨されています。
なぜかというと、後で説明するロタウイルスワクチンの副反応である腸重積症は、年齢が大きくなるに従って発症率が高くなるからです。
また、ロタリックスは、日本では承認時、生後15週0日以降の赤ちゃんへの臨床試験が行われていません。
ロタウイルス予防接種の費用は?
ロタウイルスの予防接種の費用は、25,000円から30,500円程度です。
1回12,000円~15,000円×2回=24,000~30,000円
1回8,000円~10,000円×3回=24,000~30,000円
かなりの高額になりますが、自治体で予防接種費用の助成制度がある場合が多いので、助成を受ければ実際の支払金額はぐっと下がります。
ロタウイルス予防接種の効果や副作用は?
効果
ロタウイルス胃腸炎は「白色便性下痢症」とも呼ばれます。
これは、予防接種により、ロタウイルスによるウイルス性胃腸炎の重症化を防ぐことが出来るようになったからです。
ロタウイルスによる胃腸炎が重症化する割合は、40人に1人という割合高確率で重症化します。
また、一度感染したから二度と感染しないという病気でもありません。
ワクチンには「ロタリックス」と「ロタテック」の2種類がありますが、効果や副作用の差はほとんどありません。
副反応(副作用)
最も恐い副反応は、腸重積症です。
もし、ワクチン接種後に、いつもより機嫌が悪い状態が続くとか、嘔吐するなどがあれば、早めに受診して相談しましょう。
ロタウイルスの予防接種は必要?
定期接種は、決められた期間ならば、公費によって無料で接種できます。
ロタウイルスは、希望したい人だけが受ける任意接種のワクチンです。
接種するかどうかは、保護者の判断になります。
自治体によっては助成金があるとはいえ、自費接種になります。
ロタウイルスの予防接種が必要かどうかは、以下の点を考慮して、総合的に判断しましょう。
・ロタウイルス胃腸炎は、特効薬もない感染症である。
・ロタウイルスの予防接種を受けても、絶対にロタウイルスに感染しないわけではない。
・ロタワクチン接種で、重症化の確率を約90%減らすことができる。
・他の予防接種のスケジュールとの兼ね合い
・経済的な問題
せっかくワクチンを飲んだのに吐いてしまった時は?
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ロタウイルスの予防接種の時期についてでした。
生後6週間~の、決められた時期に接種しないと、副反応のリスクが高まることが分かりましたね。
ただ、ロタウイルスの予防接種は、口から飲ませる経口ワクチンです。
生後6週間~の赤ちゃんは、どうしても吐き戻してしまう事が多くなります。
吐き戻してしまった場合、効果が心配になるかもしれませんね。
ロタウイルスのワクチンは増殖力が強いので、少量でも十分免疫がつくそうです。
もちろん、全て吐き戻してしまった場合は再接種も可能ですよ。