千歳飴の意味と由来。細長い形や袋のデザインの理由は?
毎年11月になると行われる七五三。
みなさんも一度は経験したことがあるのではないでしょうか?
その時、必ずといっていいほどもらえるのが千歳飴ですよね。
七五三に千歳飴がもらえるのには、ちゃんとした理由があったんです。
今回は、そんな千歳飴について紹介していきます。
・千歳飴の由来は?なぜ七五三に千歳飴?
・千歳飴が長細い意味は?
・千歳飴の袋のデザインの意味や由来は?
・千歳飴のカロリーは?たくさん食べても大丈夫?
・千歳飴の食べ方は?
もちろん、食べ方や残ったときの活用法も紹介するので参考にしてみてくださいね。
千歳飴の由来は?なぜ七五三に千歳飴?
千歳飴は、もともと千年飴と呼ばれていたと言われています。
千年は長寿を連想させますよね。
この千年飴は、江戸時代、浅草の浅草寺で飴売り商が売っていた紅白の棒状の飴でした。
昔は甘いものが貴重だったので、この千年飴は子供たちにとって、とてもうれしいものだったはずです。
千歳飴ができた由来
千歳飴ができた由来には、諸説あります。
・ 江戸時代の5代将軍徳川綱吉の時代に、浅草で飴売りの七兵衛さんが紅白の飴を売り歩いたのが元だという説。
・ 1615年、大阪夏の陣のあった年に大阪の平野甚左衛門さんが江戸に出て、浅草の境内で売り始めたという説。
このときのキャッチコピーは「長い長い千歳飴を食べると千年もの長寿になれる」というものだったとか。
このほかにもありますが、有力なのはこの二つですね。
七五三に千歳飴を食べる理由は?
七五三は、親が子供の成長を願う年中行事です。
無事に三歳・五歳・七歳を迎えることができたことを祝い、今後も健やかに成長できることを願って七五三は行います。
七五三に千歳飴を食べるのは、親が子の長寿を千歳飴に託しています。
「千歳飴のように、細く長く生きてほしい。」そんな願いが込められているんですね。
千歳飴が細長い意味は?
千歳飴は細長いのが一般的ですよね。この形にもちゃんと意味があったんです。
・ 紅白は縁起の良い色
昔は、子供の生存率が低く平均寿命が短かったので、「無事に育ってほしい」「長生きをしてほしい」といった親の願いが、千歳飴にあらわされています。
今も昔も、子供の健やかな成長を願う気持ちは変わりませんね。
ちなみに、千歳飴は年齢の数だけ袋に入れると良いとされています。
そのままでは食べにくいので、小さく切って食べても問題はありません。
むしろ縁起を分かち合う意味でみんなで分け合うのがいいでしょう。
千歳飴の袋のデザインの意味や由来は?
千歳飴の袋のデザイン
千歳飴の長い化粧袋を見たことがありますか?
伝統的なものには、縁起物が描かれていますよね。
・ 松竹梅
・ 寿
それぞれちゃんとした意味を持っています。詳しくみていきましょう。
千歳飴の袋のデザインの意味や由来
鶴や亀は長寿、松竹梅は「冬でも緑を保つ松や竹・冬を耐えて真っ先に花を咲かせる梅」で健康や力強さをあらわしています。
寿はおめでたい意味。
最近のものは、子供に人気のキャラクターも増えてきました。
子供たちにとっては、縁起物よりもキャラクターの方が喜ばれるのかもしれませんね。
千歳飴のカロリーは?たくさん食べても大丈夫?
千歳飴は高カロリー!
千歳飴を一本食べようと思うと、高カロリーです。
でも、一本食べるのはなかなか大変で、たいていの子供は途中で飽きて食べるのをやめてしまいます。
小さいうちは、のどを突かないように注意が必要だったりします。
縁起物なのに、切ってしまっても大丈夫?って思ってしまう人もいるかもしれません。
でも安心してください。
縁起物は、むしろみんなで分け合って食べる方が良かったりします。幸せのおすそ分けですね。
もしも千歳飴が残ってしまったら?
もし千歳飴が残ってしまったら、お料理に活用しましょう。
煮物に入れるとコクが出ておいしいですよ。
保存するときは冷蔵庫へ。
ベタベタしにくくなるので、保存しやすいですよ。
でも、一度口をつけてしまったものは早めに食べるようにしましょう。
千歳飴の食べ方は?
でも、一本食べる経験ができるので一度は試してみてもいいかもしれませんね。
切るなら、キッチンバサミを使うことをおすすめします。
ただし、常温で千歳飴が硬くなっていないときにしましょう。
でも、何回も叩いてしまうと粉々になるので注意しましょうね。
千歳飴で子供の成長を願って
【関連記事】
千歳飴の由来を知ることで、昔から親の願いは変わらないことがわかりましたね。
子供が健康ですくすくと育つことは、今も昔も変わらない願いです。
今年の七五三は、千歳飴の由来を知ることで、より深い七五三になるのではないでしょうか。
お子さんが大きくなったときに、楽しい思い出として残るような七五三にしてあげたいですね。