【灯明料(燈明料)の意味と金額相場】のし袋(封筒)の種類や書き方は?
お寺で祈祷を受ける場合などに、「灯明料(とうみょうりょう)をご上納ください」と書かれていることがあります。
灯明料(燈明料)とはなんでしょうか?
また、どのくらいの金額を納めるものなのでしょうか。
お寺で求められるお金というのは、明確な金額が示されないことも多く、慣れないと戸惑いますよね。
今回は、灯明料の目安の金額や納め方についてご紹介します。
・灯明料(燈明料)とは?意味は?
・灯明料の金額相場は?
・灯明料ののし袋(封筒)の種類は?
・灯明料ののし袋(封筒)の書き方は?
・灯明料は必要?
灯明料(燈明料)とは?意味は?
灯明というのは、神様や仏様に供える火のことです。
火を供えるのは、ご先祖様への重要な供養とされています。
また、灯明は、闇を照らす智慧の光と言われています。
灯明料というのは、この灯明を灯すための料金です。
お香を焚いてもらう場合は、お香料、献香料、お花の場合は、お花料、その他のお供え物の場合はお供物料といいます。
灯明料の金額相場は?
灯明料を納める場合の金額は、お寺によって違います。
詳しい人に聞いてもいいですし、お寺にいくらぐらい納めるものなのか確認しても失礼にはあたりません。
ただ、こういったお金は、明確に金額が決められている場合もありますが、ほとんどが「お気持ち」ということで、ハッキリ答えてくれないことが多いです。
納める側が自由に金額を決めるお金だからです。
灯明料ののし袋(封筒)の種類は?
葬儀・法要の場合
最も正式な包み方は、奉書紙(ほうしょがみ)で包む方法です。
包み方は、お金を半紙に包み、半紙に包まれたお金をさらに奉書紙で包みます。
奉書紙の表面がつるつるしている方が表ですから、注意しましょう。
奉書紙が手に入らない場合は、略式ですが、印字のない白い封筒に入れてお渡しします。
さすがに茶封筒は失礼なので避けましょう。
熨斗袋を使う場合は、関東では白黒や双銀、関西では白黄の水引のものを使います。
奉書紙か、水引をつけるかはお寺や地域の慣習によるところなので、詳しい人に聞くか、分からなければ水引なしにするのが無難です。
水引をかける場合でも、熨斗は付けないようにしましょう。
七五三・お宮参り・お礼まいりなど
葬儀の時と同じく、奉書紙か白い封筒にします。
水引を付ける場合は、紅白蝶結びにします。
渡し方
切手盆などの小さなお盆に載せて渡します。
お盆に載せた灯明料を、文字を僧侶の方に向けて差し出します。
お盆の用意がない場合でも、ポケットから直接出すのはいただけません。
せめて“ふくさ”を用意するのがマナーです。
ふくさに包んで灯明料を用意し、僧侶に渡すときにふくさから取り出します。
渡す時には、袱紗の上に灯明料をのせた状態で手渡します。
灯明料ののし袋(封筒)の書き方は?
表書きは、「御灯明(燈明)料」または「御明料(みあかしりょう)」とします。
お金は、表書きのほうにお札の表が向くように入れましょう。
灯明料は必要?
法要のお布施には、灯明料が含まれているという考え方もありますが、別に納める場合もあります。
お寺によって違うので、確認しましょう。
各種祈願で御祈祷をお願いするときに納めるお金の表書きは、「御祈祷料」「灯明料(燈明料)」「御供」「祈願料」のいずれかになります。
これは、祈祷のお礼の意味合いですから必要になります。
また、お寺に寄付をしたい場合の表書きに、「志」と共によくつかわれるのが「灯明料(燈明料)」です。
このように、灯明料はハッキリお寺側から求められた場合は“必要”ですが、そうでない場合は、文字通り「お気持ち」で納めるお金です。
灯明料は「お気持ち」で
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灯明料の目安の金額や納め方についてお送りしました。
灯明料の相場は、3,000円~5,000円というのが一応の目安です。
また、お寺から「お納めください」と求められない限りは、「お気持ち」で納めるものです。
これまでのお寺との付き合いや、自分の気持ちにしたがってお納めするといいでしょう。