桜盆栽のお手入れ方法。剪定の仕方や植替えの時期は?水やりや肥料は?
桜の木がある家って憧れますよね。
春になると自分の家で手軽にお花見もできるし、春を身近に感じられるのは素敵ですね。
しかし桜は大きくなるので広い場所が必要です。
その点、「桜盆栽」は盆栽で桜を咲かせることができるので、広いスペースを必要としないところも魅力。
桜盆栽は手軽に春を感じることができるため、ガーデニングや観葉植物が好きな方の間で密かなブームになっています。
そこで今回は、桜盆栽のお手入れ方法や育て方などをご紹介したいと思います。
身近に桜の花があると癒やされますよ♪
この記事の目次
『桜盆栽』とは?おすすめの置き場所は?
桜盆栽とは?
盆栽の中でお花が咲く盆栽があります。
桜や梅などがあり、それらを「花物盆栽」と言います。
盆栽というと、年配の方がよく育てているような松などの難しいものとイメージがあるかもしれませんね。
桜盆栽は桜の木を小さなプランターで育てて鑑賞するという楽しみがあります。
桜盆栽は3月末~4月半ばにかけてお花を楽しむことができます。
お店や通販で購入する時は、3年ぐらい育った桜盆栽ですと満開の桜を見ることができますので、「その年から咲く商品」なのかを確認して購入するよう気をつけましょう。
もちろん最初から育てて3年~5年かけて花を咲かせる楽しみ方もありますよ(^^)
じっくり派の方にはおすすめですね。
桜盆栽の成長記録の動画があります。
毎年このようなお花が咲くと愛着が湧いて楽しみですよね!
おすすめの桜盆栽は?
それでは桜盆栽にも何種類かありますので、その中でおすすめの桜盆栽をご紹介しましょう。
【一才桜(旭山桜)】
桜盆栽の中でも最も人気のある品種です。
あまり大きく育たないので場所も取らなくて手軽に楽しめると思います。
初心者向きの桜盆栽です。
【御殿場桜(ごてんばさくら)】
幹などがほっそりとしていてスマートな感じがあります。
繊細な雰囲気を持っていて、お花にも上品さを感じます。
富士山麓の御殿場に咲いていたというところから、この名前がつけられた桜です。
【南部桜(なんぶさくら)】
幹や枝が太くどっしりとしていて重厚感があります。
花びらは逆にとても華やかな咲き方をしています。
京都御所の紫宸殿の南庭に咲いているところから、この名前がつけられた桜です。
おすすめの置き場所は?
日差しのある場所が良いです。
特に東向きで周りに日差しを防ぐものがないところに置くようにしましょう。
日当たりが良くて風通しの良いところに半日以上はあててあげたいので、できるだけそのような場所を探して置いてあげてください。
ただ夏の西日はキツすぎになりますので、避けるようにしましょう。
室内に置くのはなるべく避けて、3日以上は外に出してあげましょう。
【桜盆栽のお手入れ方法】水やりや肥料のあげ方は?どんな土がいいの?
桜盆栽への水や肥料のあげ方は?
【水やりについて】
冬は2~3日に1回、春・秋は1日1回、夏は1日に2~3回水やりをしましょう。
夏は特に花の芽を作られる時期になります。
この時期の水やりは大変重要となります。
さらに夏は気温が高くて水分が蒸発しやすくなっています。
そのために1日に2~3回の水やりが必要となってきます。
この時注意していただきたいのが、受け皿の上に置きっぱなしはやめておいてください。
常時水分があると根腐れを起こしてしまいます。
それよりも水を下から流れるくらいに水を上げて、土が乾いたらまた水やりをするという方法が好ましいです。
あまりにも乾燥するのが早い時は、土の上に苔をおいて蒸発を防ぐということも可能です。
【肥料(追肥)のあげ方について】
年に2回ほど行うのが一般的です。
時期は春と秋に行います。
春は花が散り始めた頃に行います。
秋は9月頃に行うのが良いでしょう。
春に行う肥料のあげ方について動画がありますのでご覧ください。
どんな土がいいの?
使用する土については次の土が適しています。
・ 鹿沼土
・ 赤玉土
これらも混ぜた土を使って植え替えなどをします。
詳しい配合などについては後ほど改めてご紹介します。
【桜盆栽の剪定方法】上手にお手入れするには?
剪定とは?
剪定するという言葉を聞いてもどういうことをするのか、また何のためにするのかよくわからない方も多いと思います。
剪定の目的は、新しい芽を出させたり株の負担を少なくするというものです。
また虫の害の予防にもなります。
桜盆栽では、桜が散り際になると実のようなものがなってきます。
そのままにしておくのはよくないので、それを取り除く作業をします。
この作業の仕方の動画がありますので、ぜひ参考にしてみてください。
上手なお手入れの方法は?
きれいなお花を咲かせるためにも、お手入れは欠かせないものです。
水やりや肥料をあげたり、剪定や植え替えなど手入れが必要となってきます。
日常的に必要なのは水やりと日差しに当てることなので、お花を育てるのと同じようなお手入れでよいでしょう。
桜盆栽もお手入れをきちんとすることで、毎年きれいな桜を咲かせてくれますよ。
【桜盆栽の植え替え方法】挿し木のやり方は?
桜盆栽の植え替えの方法は?
若い木ですと1年に1回、成熟した木の場合は2~3年に1回は植え替えを行います。
ではなぜ植え替えが必要なのでしょうか。
植物が根を使って水分や養分を吸収するのはご存知ですね。
この根を作るために植え替えを行うわけです。
盆栽の根は根元からたくさんの細かい根が生えていて、植え替えの時にこの根を専用の道具を使ってきれいに切り分けていくことで、枝や芽が育ちやすくなります。
それでは植え替えの方法についてご説明します。
[用意する土]
・赤土 2袋
・土壌改良材 1袋
・鹿沼土の細粒 1袋
・赤玉土の細粒 1袋
これらは用土として使います。
・赤玉土の中玉を少し
これは鉢底に敷くために使います。
[用意する道具]
・手袋
・スコップ
・割り箸
・盆栽用ハサミ
植え替えの方法について、こちらの動画で詳しく解説していますのでご覧いただきたいと思います。
挿し木のやり方は?
挿し木とは、親株から枝を切って新たに株を増やすことを言います。
桜盆栽をもうひと鉢増やしたいなと思ったら、挿し木をすると良いのです。
挿し木をする時期としては、桜が咲き終わった5~6月ごろが良いでしょう。
挿し木をする枝としては、その年に伸びた新しい枝を使うのが良いでしょう。
長さは10cm~15cmほど必要となります。
枝を切ったあと親株の方の切り口には、癒合剤などを塗っておいてください。
これは切り口を保護して、雑菌などの侵入を防いで置くための必要な処置です。
【挿し木のやり方】
① 挿し木の切り口を斜めにカットして水の吸上げを良くしましょう。そして2時間~3時間ほど綺麗な水につけて水の吸上げをします。
② 挿し木の切り口とその数センチ上までに植物成長促進剤(ルートンなど)をつけます。
③ 上記で説明した土を鉢に入れ挿し木を斜めに差し水を与えましょう。
④ 保管場所は明るい室内が良いでしょう。挿し木したばかりの状態は強い風や直射日光にはダメージを受けやすいためです。
挿し木をしてから根付くのには2~3か月かかります。
またそのあと花が咲くまでには3年ほどかかります。
ゆっくりと成長を楽しみましょう。
桜盆栽を育てる時の注意点は?
桜盆栽に必要なのは、前述しましたように日光と水、肥料です。
タイミングを間違えると翌年に花が咲かなくなる場合が出てきます。
とくに肥料や植替えのタイミングは地域によって時期が微妙にずれますのでご注意くださいね。
より確実にいくのであれば、お近くの盆栽店などに問合せて確認していただくと間違いないと思いますよ。
桜の花びらを身近で鑑賞しましょう♪
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桜盆栽のお手入れ方法や育て方などをお送りしました。
盆栽と聞くとどうしても手入れが大変だとか面倒と思いがちですが、普通のガーデニングとさほど変わらないと思います。
桜は日本人にとっても癒やされる花ですから、自分の家で桜が鑑賞できる醍醐味は格別のものでしょう。
ぜひこの春、桜盆栽を育てて、自力で桜を咲かせる感動を味わってみてはいかがでしょうか。