寝ちがえの原因と予防法。背中、首、肩の寝ちがえは内臓が原因?
朝起きた時に首や肩に痛みがある症状を通称”寝ちがえ”と言います。
左右どちらかしか首を動かせないならまだしも、両方とも動かせないときは正直参ってしまいますよね。
通常、数時間から1日で治りますが、1週間から10日かかることもあります。
実は寝違えは90%の人が経験したことがあり、性別も年齢も関係ありません。原因も様々ですが、共通しているのは筋肉の炎症です。
たくさんある原因の中から主な原因と対処法を紹介します。
・寝ちがえが起こる原因は?内蔵が関係している?
・寝ちがえが起きた時の対処方法は?
・寝ちがえを予防する方法は?
寝ちがえが起こる原因は?内蔵が関係している?
寝ちがえは筋肉の炎症です。人は通常、無意識に寝返りを打ち、同じ姿勢で寝続けることを避けます。
しかし、様々な原因で長時間同じ姿勢で寝続けてしまい筋肉に炎症が起き、寝ちがえになってしまいます。
内臓の疲れ
○肝臓
右側が痛いときは、肝臓の疲れによる寝違えです。原因は食べ過ぎ、飲み過ぎ、睡眠不足、ストレスなどです。
肝臓は右側の筋肉と繋がっています。筋肉が強張って縮むと無意識に同じ姿勢で寝続けることになり、寝ちがえの原因になります。
○胃、膵臓、腸
左側が痛いときは、胃、膵臓、腸の疲れによる寝違えです。原因は、暴飲暴食、甘いものの食べ過ぎ、ストレスなどです。
胃、膵臓、腸は左側の筋肉と繋がっています。筋肉が強張って縮むと無意識に同じ姿勢で寝続けることになり、寝ちがえの原因になります。
寝違えの原因は肝臓だとよく言われる理由は、肝臓が各臓器の中継点で、よく使われる臓器だからです。
肝臓は体に栄養を届けた後の老廃物を分解、処理し、排出できるようにします。各臓器が健康に働くための要なので、疲れやすいのです。
姿勢が悪い
普段から姿勢が悪いと体が歪みます。体の歪みは寝ている姿勢にも影響し、寝ちがえの原因になります。
枕が合っていない
不自然な体勢で寝ることになり、寝違えの原因になります。
寝ちがえが起きた時の対処方法は?
筋肉の炎症なので、基本的に安静にし、首に負担をかけないのが一番です。重症で痛い場合は頸椎カラー(首のギブス)を使ってみてもいいでしょう。
また、保冷剤などで冷やすのも効果的です。保冷剤を10分当てて冷やし、10分離すを3回繰り返すと炎症の熱を抑えることができます。その後に冷湿布を張ると痛みが落ち着くでしょう。
ある程度痛みが引いたら入浴で血行をよくしましょう。血行がよくなると回復に必要な酸素や栄養素を運んでくれるので比較的早く治ります。
寝ちがえたときに絶対やってはいけないのはマッサージです。筋肉の炎症なので、マッサージで刺激すると悪化します。なるべく安静にして回復を待ちましょう。
寝ちがえを予防する方法は?
生活習慣の見直し
寝ちがえは内臓の疲れであることが多いです。
ストレスを溜めない、睡眠をしっかりとる、暴飲暴食をしないなど、普段の生活の中で内臓に負担をかけないように心がけましょう。
体の歪みを直す
デスクワークなどは同じ姿勢で作業するので姿勢が悪くなり、体が歪むことが多いです。正しい姿勢で作業する癖をつけましょう。
正しい姿勢のポイントは耳の穴、肩の中央、ももの付け根が一直線であることです。意識して座ってみましょう。
座布団を半分に折って、少し傾斜を付けて座ると楽に座れるのでお勧めです。
枕
自分に合った枕を探しましょう。お店で選んでもらうのが一番ですが、手軽にできるタオルを使ったやり方を紹介します。
やり方は簡単でタオルを折りたたんで寝てみます。あとは、自分に合った高さを測り、その高さで枕を探せば自分に合った枕を購入することができますよ。
寝ちがえの原因は生活習慣の乱れ
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多くの人が経験したことがある寝ちがえの原因は様々ですが、ただ変な寝方をしただけでは寝違えにはなりません。
寝ちがえる原因は生活習慣の中の一つ一つに潜んでいるのです。
寝違えてしまった時は食生活やストレス、姿勢などの見直しをしてみましょう。きっとどこかに原因があります。
また、寝違えと間違いやすい病気に五十肩やがんがあるので、急激な痛みやずっと治らない場合は病院で診てもらってください。
早めに受診することで、改善する可能性も高くなりますよ。