豆まきの豆の栄養とカロリー。残った豆の使い方は?食べ過ぎは?
豆まきの豆は、一般的には煎り大豆ですね。
節分のころになると、鬼の面つきでスーパーでも売っていたりします。
この豆まきの豆ですが、落花生を撒く地域もあり、東北から北は殻付きの落花生を撒いているんですよ。
落花生の産地は千葉、茨城、神奈川などで、全国の生産量の9割を占めています。
東北は落花生の産地ではありませんから、落花生を撒くのは謎ですよね。
なぜ落花生なのかと言うと、拾いやすいし衛生的だということのようです。
有名神社仏閣での節分祭では、小さな袋入りの豆を撒くことがありますね。お財布に入れるような小さな小判など、お守り的な物を混ぜているところもあります。
今回は、節分に欠かせない豆まきの豆について、豆の栄養やカロリー、残った豆の使い方などをご紹介します。
・豆まきとは?
・豆まきの豆の栄養は?カロリーはどれくらい?
・豆まきの豆は食べ過ぎても大丈夫?
・残った豆の保存方法は?
・豆まきで残った豆の使い方は?おすすめ料理はある?
豆まきとは?
古典的豆まきは煎った豆を撒くもので、古来、宮廷で行われていた『豆打ち』が庶民にも広がり、節分の行事として普及したものでした。
家庭で豆を撒くことも少なくなり、節分は豆を年の数より一つ多く食べるという行事になっていますね。
小さいお子さんのいる家は、豆まきの豆についている鬼のお面をかぶって遊ぶイベントになっています。
節分に豆を食べる理由は?
疫病や禍を「鬼」として追い払う意味が、豆打ちにはありました。
地域により、年の数を満年齢で数えるのと、数え年で一つ多くたべるのと両方ありますよ。どちらの方法で行っても大丈夫です。
豆まきの豆の栄養は?カロリーはどれくらい?
大豆はけっこう高カロリーです。
大豆は140gで585kcal。
ご飯軽めの一膳が140gで235kcalなので、ご飯と比べてずいぶん高カロリーですね。
「畑のお肉」とも言われる大豆は、肉に匹敵するほどのタンパク質を含んでいて栄養も豊富です。
大豆のタンパク質はとてもバランスの良い必須アミノ酸を含みます。
そのほかの栄養素は、脂質、炭水化物、食物繊維、カリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅、ビタミンE、ビタミンB1、葉酸などを含みます。
まさに、福豆にふさわしいバランス栄養食品ですね!
大豆は糖質も少なく、コレステロールをまったく含んでいません。
高カロリーではあるけれど、大豆は血中コレステロールを低下させますし、肥満解消効果もあるのです。
大豆には、健康に役立つさまざま様々な成分も含まれています。
30%を占める「タンパク質」のほかに、コレステロールを低下させるのが「大豆レシチン」です。
大豆レシチンは脳機能を高める栄養素でもあり、認知症予防に注目されています。
大豆は、抗酸化作用もあり、血中コレステロールや血中脂質を低下させる「大豆サポニン」や、「ビフィズス菌」を増やす栄養素の「オリゴ糖」も含まれます。
さらに更年期の不調を改善する「大豆イソフラボン」を含み、イソフラボンは女性ホルモンと似た働きをして、骨粗鬆症を予防して若さを保ちます。
豆まきの豆にもさまざまな効果効能があるのがわかりますね。
豆まきの豆として撒いて捨ててしまったりしないで、しっかり食べて栄養素を摂り入れてくださいね。
豆まきの豆は食べ過ぎても大丈夫?
豆まきの豆は、ポリポリとおいしくて食べ過ぎてしまうこともありますね。
大豆は食物繊維も多く便秘解消に役立つ食品なのですが、食べ過ぎはかえって便秘になります。
大豆は水分を吸いますから、お腹の中の水分を吸い取って硬くなり、排泄しにくくなることもあります。
煎り大豆を食べるときは、水分も十分に摂ってくださいね。
大豆は消化に時間がかかりますから、よく噛んで食べましょう。
満腹中枢を刺激して食欲抑制効果もあります。
この特徴から大豆はダイエット食品によく利用されていますね。
豆まきの豆は、低GI栄養食品でもあるのです。
血糖値の上昇が穏やかですので、糖尿病の方にも良いですね。
豆まきの豆はよく噛んで、十分な水分といっしょに食べてくださいね。
残った豆の保存方法は?
そのまま密封して冷暗所に置けば1年くらい持ちますが、味は落ちますので早めに食べてしまうのが良いですね。
フードプロセッサーで挽いて「きなこ」にして、安倍川餅やわらび餅に利用したり、ヨーグルトに入れても良いですね。
虫や湿気が入らないように密封袋にいれて、あれば乾燥剤といっしょに保存してください。
豆まきで残った豆の使い方は?おすすめ料理はある?
【関連記事】
●節分の食べ物の由来と意味。恵方巻き、いわし、そばの理由は?
●豆まきの由来とやり方。鬼に豆を投げる理由は?歳の数はいくつ?
豆まきの豆の栄養やカロリーなどをお送りしました。
残った煎り大豆の使い方として一番簡単なのは、お米といっしょに炊飯することです。
大豆ご飯ですね。
そのままでもおいしいですし、ゴマ塩を振って食べてもおいしいですよ。
『おつまみに!ごはんのお供に!素煎り大豆としめじの甘辛ガーリック炒め』
作り方も簡単なのでぜひ作ってみてくださいね。
煮豆にしてしまうのも良いですね。
刻んだ昆布と一緒に、砂糖、醤油、味醂とで煮詰めてください。
じゃこを入れて田作り風にカリっとさせてもおいしいですよ。
豆まきの豆は湿気やすいですから密封保存袋に入れて保存してくださいね。
湿気てしまったら、レンジでチンするともとに戻りますよ。
一気に使い切るのは、大豆ごはんとして炊飯するのが一番です。
栄養豊富で美容健康効果も高い豆まきの豆。
無駄なく利用してみてくださいね。