書き初めの言葉【小学生】おすすめの文字は?(四字熟語、1・2・5文字)
小学生、中学生の夏休みや冬休みにはたくさんの宿題がでます。
冬休みならではの宿題といえば『書き初め』ですよね。
書き初めのお題が決まっていれば、あとは書くだけなのですが自分でお題を考えなければならない場合は大変ですよね。
そこで今回は、書き初めとは何なのかを考えながら、小学生におすすめの言葉をご紹介します。
この記事の目次
書き初めとは?お正月にする意味は?
そもそも書き初めとは何なのでしょうか。
学校から出された宿題だから、意味も知らずにただただ書いていたという人も多いのではないでしょうか。
書く意味を知っていれば、今までよりも少しは真剣に書き初めという宿題に取り組むことができるかもしれませんね。
そこで、書き初めの由来と意味についてみてみましょう。
書き初めの由来は?
書き初めは、毎年新年の1月2日に行うものです。
昔は1月2日が仕事始めでした。農家では作り初め、商家では初荷が出されていました。
そのため、1月2日に新年初の文字を書く=書き初めとなったといわれています。
由来としては、平安時代の宮中で行われていた吉書初め(きっしょぞめ)という行事が始まりとされています。
吉書初めとは、元日に、新年初めて汲んだ水ですり込んだ墨を使って、恵方をむいて詩歌を書くという行事です。
この風習が江戸時代には寺子屋を通じて庶民にも広まっていきました。
書き初めの意味は?
事始めの1月2日に始めたことは、早く上達し、長続きするという言い伝えがあります。
そのため、1年の事始めとしてその年の抱負や目標を書き、何事もうまくいきますようにと願ったといわれています。
また、字が綺麗に書けますようにと願い、書き初めをするという意味も込められているようです。
昔の人たちは、書初めしたものを神様に納めることで綺麗な字が書けるようにと願っていたんですね。
年が明けて1月11日頃、ドンド焼きというものが行われます。
ドンド焼きとは、田んぼや空き地に竹や木でやぐらを組み正月飾りなどを燃やす日本全国に伝わる行事です。
ドンド焼きの火にあたることで無病息災、五穀豊穣が祈られています。
このドンド焼きで書き初めを燃やすことで、灰が空高く燃え上がり神様に届くとされ、字が綺麗になるともいわれています。
また、書き初めに書いた抱負や願いも神様に届くといわれていますよ。
【小学生の書き初め】1文字や2文字でおすすめの言葉や意味は?
小学生でも低学年と高学年では選ぶ言葉にも違いが出てくるでしょう。
小学生低学年(1・2年生)の場合
小学生低学年では、習う漢字もそれほど多くありません。
無理して難しい漢字を選ぶ必要はありませんので、ひらがなで書ける言葉を選ぶといいでしょう。
ひらがな1文字の言葉はなかなかありません。
2文字の場合は、新年に書くことからお正月をイメージさせる「うめ」「まつ」「たけ」といった言葉は縁起のいい言葉ですよね。
また、「ゆき」「ふゆ」といった季節の言葉もいいでしょう。
ほかにも「ゆめ」といった明るい言葉や、「とり」「さる」といったその年の干支を選ぶのもいいかもしれませんね。
少し難しくはなりますが、習ったばかりの漢字にチャレンジしたいという子供もいるでしょう。
1文字のおすすめとしては「花」「生」や、新年や春の訪れを感じさせる「春」「新」といった言葉はおすすめです。
大きく堂々と書けばかっこいい作品になるでしょう。
また、2文字の漢字だと、「元気」「元日」「大空」「初雪」といった言葉はどうでしょう。
ひらがなに比べるととても難しくはなりますが、上手に書くことができれば素敵な作品になりますね。
小学生中学年(3・4年生)の場合
中学年になると習う漢字もかなり増えてきます。
そのため、題材に使える言葉も多くなってきます。
1文字だと、「夢」「進」「学」といった抱負を表す漢字が人気です。
また、「愛」「努」「望」といった言葉もよくみられます。
2文字になると、「朝日」「新年」「初夢」といったお正月ならではの言葉はよく選ばれます。
ほかには、「大志」や「未来」というのもいいでしょう。
小学生高学年(5・6年生)の場合
高学年では、1文字や2文字の言葉はあまりおすすめしません。
四字熟語や「○○の○」のような言葉が選ばれることが多いでしょう。
学年が上がれば、少し難しいものにチャレンジしてみた方がいいでしょうね。
【小学生の書き初め】5文字でおすすめの言葉や意味は?
書き初めの題材として1~4文字のものはたくさんありますが、5文字の言葉を探すのは意外と大変です。
そこで、こちらも学年に合わせておすすめの5文字の言葉についてご紹介します。
小学生低学年(1・2年生)の場合
低学年ですと、ひらがな5文字の言葉を探してみましょう。
お正月に関係のある「はつひので」「かがみもち」「おとしだま」といった言葉も5文字ですよね。
ほかにも、普段使っている「ありがとう」や「おめでとう」も5文字の言葉です。
また、その年の干支が3文字なら「○○○どし」(ねずみ、うさぎ、ひつじ)というのもいいですね。
小学生中学年(3・4年生)の場合
中学年になると、漢字を含めた5文字の言葉をおすすめします。
「○○の(な)○○」といった言葉は意外にたくさんあります。
「理想の現実」「白銀の世界」「伝統を守る」「努力の結果」。
自分に合った言葉を見つけることができれば、より気持ちを込めて書くことができますよ。
小学生高学年(5・6年生)の場合
高学年になると、少し難しい5字熟語にチャレンジしてみてはどうでしょう。
バランスよく書ければかっこよく仕上がりますよ。
『春光日々新(しゅんこうひびあらた)』→ 春の景色は日を追って変化し、毎日毎日が新しいこと。
『光陰如流水(こういんりゅうすいのごとし)』→ 月日が過ぎるのは水の流れのように早い。あっという間に過ぎてしまうので、時間は無駄にせず大切に。
『日々是好日(にちにちこれこうじつ)』→ 一日一日が最高の日。
書き初めは新年の意気込みや、抱負を書くものです。
たくさんの5字熟語がありますが、題材選びにはなるべく明るい言葉を選んだ方がいいでしょう。
【小学生の書き初め】四字熟語でおすすめの言葉や意味は?
五字熟語よりも馴染みのある四字熟語。
書き初めにおすすめな言葉もたくさんありますよ。
小学生中学年(3・4年生)の場合
漢字を含む言葉を題材に選ぶ、中学年におすすめな言葉からご紹介していきましょう。
「有言実行(ゆうげんじっこう)」→ 口にしたことは何が何でも成し遂げること。
「一期一会(いちごいちえ)」→ 人と人との出会いは一度限りの大切なもの。
「心機一転(しんきいってん)」→ あることをきっかけに、気持ちを良い方に入れかえること。
「日進月歩(にっしんげっぽ)」→ 日ごと、月ごとに絶え間なく進歩していくこと。
小学生高学年(5・6年生)の場合
高学年では、もう少し難しい言葉を選んでみてもいいでしょう。
「誠心誠意(せいしんせいい)」→ 嘘いつわりなく、真心をもって事に当たること。
「温故知新(おんこちしん)」→ 昔のことを調べて、そこから新しい知識を得ること。
「大器晩成(たいきばんせい)」→ 成功を収めるには時間がかかる。徐々に力を養い大成する。
「前途洋々(ぜんとようよう)」→ 見通しが明るく、将来が希望に満ちていること。
画数も多く、とても難しい言葉ばかりです。
しかし、自分の気持ちとつながる言葉ならば頑張って書くことができるのではないでしょうか。
これを機会に、座右の銘となる言葉を探してみてもいいでしょう。
書き初めの書き方のコツは?評価されるポイントは?
普段、鉛筆で書くのと、筆を使って書くのでは、書き方が全く違いますよね。
そこで、少し意識すればきれいに書けるという書き初めの書き方のコツをご紹介します。
また、書いた作品のどこを見て評価されるのか、評価のポイントについてもみてみましょう。
書き初めの書き方のコツは?
基本姿勢
習字の基本ですが、まずは姿勢に気をつけましょう。
猫背で文字を書いていませんか?
きちんと背筋を伸ばし、下腹に力を入れた状態でなければ体はふらふらしてきれいな字を書くことはできません。
正座をして書く場合も、椅子に座って書く場合も、まず自分の座る姿勢を気にしてみてください。
お手本を見る
書く姿勢ができたら、次はお手本をよく見てみましょう。
自己流で書き始めてしまうことがありますが、それでは上達しません。
きちんとお手本通りに書くためには、お手本をじっくり観察することが大切です。
一つ一つの線の長さや、トメ、ハライといった文字の基本的な形を真似することができればきれいな文字に一歩近づけます。
自信を持って書く
お手本をよく見たら、やっと書き始めます。
書き始めは自信がなく、字が小さくなってしまったりしがちです。
きれいに書くことばかりを意識せず、元気よく書きましょう。
自信をもって書くことができるようになったら、文字のバランスを考えながら書いてみましょう。
きれいに見える作品は良いバランスで書かれています。
漢字は少し大きめに、ひらがなは少し小さめに書くことを意識しましょう。
同じ字でも、漢字とひらがなのバランスが変わるだけですっきりとまとまって見えてくるんですよ。
自分の名前
題材に選んだ文字が書けたら、最後は自分の名前です。
せっかく題材をきれいにかけていても、名前がきちんと書けていなければ少し残念な作品になってしまいます。
最後まで気持ちを切らさずに丁寧に書くことが大切ですよ。
もちろん技術的なことで気をつけなければならないことはたくさんあります。しかし、少し意識して書くだけでも文字は変わってきます。
これらのポイントのうち、1つでも意識すれば、今までより素敵な文字が書けるはずですよ。
評価のポイントは?
学校に提出した作品は、学校の先生たちに評価されます。
では、どのようなところを見て評価しているのでしょう。
実は、評価のポイントは学年によっても大きく違います。
低学年と高学年に分けて評価のポイントを見てみましょう。
【低学年の評価ポイント】
低学年の場合の評価ポイントは正確性とバランス、勢いです。
正確性とは、きちんとお手本通りの文字が書けているかということです。基本的なことではありますがとても大切なことです。
正確に書けていなければ、もちろん評価は下がってしまいます。
次のバランスは、文字の大きさです。
すべての文字が同じくらいの大きさで書かれ、紙からはみ出さずにかけているかをみます。
どんなにきれいに書けていても、文字の大きさが極端に違ってしまうときれいには見えません。
練習する時に、紙を文字に合わせて折り曲げて枠を作り、その中に文字を書くように意識するといいバランスで書くことができますよ。
そして、一番大切なポイントは勢いです。
小学低学年のうちは、なによりも元気よく書けているかをみられます。
大きく、太く、元気に書くことができればとても評価されるはずですよ。
【高学年の評価ポイント】
高学年になると、勢いだけでは評価されません。
低学年のポイントと同じようにバランスと勢いも大切ですが、それに加えてトメ、ハネ、ハライをきちんと意識して書いているかどうかをみられます。
筆に慣れていない場合、このトメ、ハネ、ハライはとても難しいです。
うまく書くポイントとしては、一度筆を止めることです。
しかし、止める時間が長いとにじんでしまいます。うまく書けるようになるまで少し練習してみましょう。
練習を重ねれば、だんだんと力の入れ方や筆の止め方がわかってくるはずですよ。
好きな文字に気持ちを込めて
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自分が書きたい言葉を気持ちを込めて書きましょう。
宿題だから仕方なく書いていたという方も、書き初めの意味が分かると取り組み方が変わるのではないでしょうか。
自分の気持ちに合った言葉を探して、気持ちを込めて書いてみましょう。
筆で書くことは難しいことではありますが、自分と向き合い丁寧にゆっくりと取り組んでみてくださいね。