かき氷・アイスを食べた時の頭痛。キーンとする原因や治し方は?名前は?
かき氷やアイスを食べた時に、急に頭がキーンと痛くなることがありますよね。
あの頭痛を防いだり、早く治したりする方法はあるのでしょうか。
今回は、かき氷やアイスを食べた時のキーンとする頭痛の原因や治し方などについてご紹介します。
・かき氷やアイスを食べると頭がキーンとするのはなぜ?名前は?
・カキ氷やアイスを食べて頭痛がする人としない人がいるのはなぜ?
・頭痛がした時にそのまま食べ続けても大丈夫?
・頭痛の治し方は?
・カキ氷やアイスを食べても頭痛にならない方法は?
かき氷やアイスを食べると頭がキーンとするのはなぜ?名前は?
キーンとする痛みの名前は?
かき氷やアイスなど、冷たいものを食べた直後に、頭がキーンと痛くなることがありますね。この現象は国際頭痛学会で病気として認められています。
医学的な正式名称は、アイスクリーム頭痛( Ice-cream headache)といいます。アイスクリーム頭痛だなんて、可愛らしい名前ですよね。
余談になりますが、アイスクリーム頭痛のほかにも、ポニーテール頭痛や、目覚まし時計頭痛、アイスピック頭痛など、頭痛には面白い名称がたくさんあるんですよ。
アイスクリーム頭痛の原因は?
アイスクリーム頭痛は、学会で研究対象になっています。ただ、キーンとなってもすぐに治るのであまり研究は進んでいません。
今までに分かっているアイスクリーム頭痛の原因は次の2つです。
① 血流の急激な変化
今まで温かかった口の中が急に冷たくなると、体が慌てて体温を上げようとする。
そのため、血管に、血流が急激に流れ込み、頭の血管が一時的に炎症を起こす。
② 脳の勘違い
喉の三叉神経が、冷たいもので急に刺激されて、感覚信号(伝達信号)が混乱する。
そのため、冷たさと痛みを脳が勘違いする。
カキ氷やアイスを食べて頭痛がする人としない人がいるのはなぜ?
アイスクリーム頭痛は、偏頭痛を起こしやすい人に起きやすいとされています。その割合は、倍以上です。
また、偏頭痛を起こしやすい人は、アイスクリーム頭痛になった時に、なかなか治らない傾向があります。
そのほかに、アイスクリーム頭痛を起こしやすいのは、中学生くらいの男の子です。これはなぜなのかは分かっていません。
アイスクリーム頭痛が起こりやすい気候というのもあります。それは、気温と湿度が高い場合です。夏場に起こりやすいというわけですね。
頭痛がした時にそのまま食べ続けても大丈夫?
アイスクリーム頭痛は30秒ほど我慢すれば治るのが普通で、長く続く場合でも5分以内には治まります。
ですから、そのまま食べ続けても、体に大きな悪影響は起こりません。
ただし、時間がたっても治まらない場合や、繰り返し起こる場合は、アイスクリーム頭痛ではないかもしれません。
「おかしいな」と感じた時や、我慢できない痛みを感じた場合には、医師の診察を受けたほうがいいでしょう。
頭痛の治し方は?
アイスクリーム頭痛が起こっても、たいていの場合はすぐに治ります。でも、あのキーンとする痛みは、早くなんとかしたいですよね。
そんな時には、手近にある氷やアイスの器などで痛んでいるこめかみや頭を冷やしてみてください。痛みが和らぎますよ。
ほかにも、口の中の上あご部分を温めると早くラクになります。
カキ氷やアイスを食べても頭痛にならない方法は?
口の中の急激な温度変化を避けるために、「ゆっくり食べる」ことをおすすめします。
カキ氷やアイスに限らず、何でも急いで食べるのは消化にもよくありませんから、よく味わって食べる習慣を付けておくといいですね。
そのほかには、「温かいもの、常温のものと一緒に食べる」という方法もあります。
この食べ方も、急に口の中が冷やされるのを防ぐことができますね。
昔ながらの喫茶店では、アイスクリームにウエハースが添えられていますよね。
あれは、冷たいものばかり一気に食べないようにするということで、とても理にかなっているのですよ。
急に口の中を冷やさないのが予防のポイント!
【関連記事】
●夏バテ予防&防止効果のある食べ物、飲み物。おすすめの栄養素は?
かき氷やアイスを食べた時のキーンとする頭痛の原因や治し方などをお送りしました。
冷たいものを食べた時のあの頭痛は、アイスクリーム頭痛という名前がついていることが分かりました。
アイスクリーム頭痛の予防と対策は、下記の3つです。
・ ゆっくり食べる
・ もしもアイスクリーム頭痛になったら、こめかみなどを冷やす
片頭痛持ちの人は、アイスクリーム頭痛になりやすいとのことですから、このポイントを覚えておくといいでしょう。