鼻づまり解消法!ツボや食べ物、飲み物は?蓄膿症の原因や鼻うがい方法は?
鼻づまりはとてもつらいですよね。
鼻が詰まって眠れなかったり、集中力がなくなったり、頭痛がしたりと、生活に影響を及ぼします。
今すぐにでも解消したいのですが、やはり病院に行く方が治りが早いのでしょうか?
実は、自宅にあるものでも鼻づまりを解消することができます。
今回は、鼻詰まりの原因や治す方法、おすすめの食べ物や飲み物、効果のある薬などをご紹介します。
蓄膿症や鼻うがいの方法についてもありますのでぜひ改善にお役立てくださいね。
この記事の目次
鼻づまりの主な原因は?長引くとどうなるの?
とてもつらい鼻づまりはどうして起こるのでしょうか。鼻詰まりの主な原因を見ていきましょう。
人間は息をするとき、空気中のゴミなど体に害を及ぼすものを鼻の粘膜に吸着させてきれいにし、呼吸器官に運ぶということをしています。
その吸着したゴミや花粉などに過敏に反応することで粘膜が炎症し腫れてしまうんですね。
アレルギー性鼻炎がその一つで、スギやヒノキなどの花粉、またほこりなどのハウスダストが鼻の粘膜につくことで炎症が起きます。
鼻腔内の粘膜が腫れると「くしゃみ」や「鼻水」が出るようになります。
この鼻腔内の粘膜の腫れは、粘膜に通っている毛細血管が拡張することで腫れが起こります。
そして、鼻の中の粘膜が腫れると鼻腔内の道(空気の通り道)が狭くなり、鼻の通りが悪くなります。
このことが原因で『鼻づまり』が起こります。
鼻づまりをそのままにしておくのはNG?
鼻づまりを解消せずにそのまま放っておくとどうなるのでしょうか。
この鼻づまりのさらなるリスクとしてよく取り上げられるのが「無呼吸症候群」です。
無呼吸症候群とは、睡眠しているとき常に「口呼吸」になっている状態です。
とくに鼻づまりが原因で、睡眠するときに自覚がなく、無意識に口を開けたままの口呼吸になっていて「睡眠時無呼吸症候群」になる人が多いようです。
睡眠時無呼吸症候群とは?
口呼吸がなぜダメなのかと言うと、まず鼻呼吸ができている人は睡眠している間も気道が保たれて正しい呼吸法ができています。
睡眠時無呼吸症候群は、心筋梗塞や脳梗塞を招く場合もありますので、鼻づまりがなかなか治らない人は早めに病院で診てもらいましょう。
睡眠時無呼吸症候群にはどんな人でもなる可能性があるので、鼻づまりは解消しておきたいですね。
長期に鼻づまりが続くとどうなるの?
上記のほか、長期間鼻づまりが続くと、鼻の近くにある副鼻腔(ふくびこう)という部分が細菌感染症や炎症を起こし、副鼻腔炎(ふくびくうえん)・蓄膿症(ちくのうしょう)になる可能性があります。
副鼻腔炎(蓄膿症)は風邪の延長からでも発症しやすいので、鼻水や鼻づまりが1週間以上続くような場合は、早めに病院に行って診てもらいましょう。
このほかの鼻詰まりの原因(細菌感染・鼻の構造・異物混入・できもの)や、副鼻腔炎(蓄膿症)については詳しく後述してありますので気になる方はご参照くださいね。
鼻づまりを解消する3つの方法!
鼻づまりになるとよく「鼻をはずして水道で洗いたい!」と思うことがありませんか?
でもそんなことはできないので、鼻づまりの解消法をこれよりご紹介していきますので、試してみてくださいね。
蒸しタオルやカイロなどで鼻を暖める解消法
鼻を暖めると鼻づまりの解消になると言われていますが、医学的なことは分かっていないんです。
ただ、効果があることは認められているので、自宅でも出先でも簡単に試せるのではないのでしょうか。
ただ、熱いものを直接鼻にあてると火傷(やけど)する危険があるので、気をつけてくださいね。
鼻をつまんで息を止める解消法
鼻をつまんで息を止めると行っても、長時間息を止めると苦しくなりますのでやり方をご説明します。
① まずは深呼吸をしてください。
② 肺に空気がなくなるのをイメージして、息を吐ききってください。
③ そして、鼻をつまみます。
④ 息を止めて、上(天井や空)と下(床や道)を交互に見てください(約2秒間ずつ)。
⑤ そして鼻から手をはずしてゆっくり深呼吸してください。
この①〜⑤をしばらく続けるだけでスッキリする場合があります。
この方法では、脳に酸素を送り込むのを少なくして(いわゆる酸欠状態)、脳からの命令で「鼻を広げて酸素を送るように!」と鼻に伝えます。
そうすると鼻が血管を細くして粘膜の腫れを引くことで空気の通り道ができ、鼻がスースー通り鼻づまりが解消する、というわけです。
あえてそういう状態にもっていくというわけですね。
鼻づまり解消のツボ「迎香(げいこう)」を押す解消法
「迎香(げいこう)」とは小鼻の真横のくぼみにあるツボのことで、ここのツボを押すと鼻づまり、花粉症、鼻血を止めるのに効くと言われています。
そのほかには、むくみ、頭痛、視力低下防止などにも効果があるとも言われています。
迎香のツボの位置や押し方はこちらの動画を見ると簡単ですよ。
『簡単!「迎香(げいこう)」のツボの押し方』
手の指で下から上にあげるように押しあてます。
『3秒間押して、3秒休む』を1セットとして、5回繰り返しするだけです。
『鼻づまりで眠れない時』『子供や赤ちゃん』の対処法は?
鼻詰まりで眠れない時の対処法は?
鼻づまりのせいで息苦しくて夜眠れないのはきつく、とても不快ですよね。そんなときはどうすれば楽に過ごせるのでしょう。
意外と簡単な方法で快適に眠ることができるんです。
まずは、血行を良くすることです。温めることで、鼻づまりが解消されてスーッと通るようになります。
蒸しタオルを鼻に当ててみてください。詰まっていた鼻水が垂れてくるはずです。
お風呂で深呼吸してみたり、使い捨てカイロを使って鼻を温めるのも簡単でいいですよ。
また、鼻うがいもいいでしょう。はじめは抵抗がありますが慣れれば簡単です。
鼻づまりの原因の花粉やハウスダストが洗い流されて、すっきりして眠ることができるでしょう。
しかし、やり方を間違えると水が耳に入って中耳炎を起こしてしまったりすることもあるので、正しい方法で行いましょう。
鼻うがいのやり方については後ほど詳しくご説明します。
子供や赤ちゃんの鼻づまり解消法は?
鼻づまりで息苦しそうにしている子供の姿を見るのはとてもつらいですよね。なんとかして楽にさせてあげたいと思うはずです。
そんな子供の鼻づまりを改善させる方法をご紹介します。
まずは、室内の湿度を上げてあげましょう。乾燥した環境では鼻づまりしやすくなってしまうんです。
加湿器をつけて湿度を保ってあげましょう。加湿器がないという場合は、洗濯物やバスタオルを子供のいる部屋に干してみてください。それだけでも加湿になりますよ。
また、大人同様蒸しタオルで鼻を温めるのも効果的です。優しく鼻にあてて呼吸をさせてあげましょう。楽に呼吸できるようになり、ぐっすり寝てくれるはずです。
それでも苦しそうなときは、上体を高くして寝かせてみてください。頭を高くすることで、鼻の通りがよくなります。
大人でも鼻づまりは不快できついものです。鼻づまりで眠れない時は、近くに寄り添って安心させてあげてくださいね。
鼻づまりの解消に効く食べ物は?
ミントガム
ミントガムを食べるとスースーしますよね。そのスースーする感じが鼻づまり解消になります。
ミントガムを味がなくなるまで噛み続けると、いつの間にか鼻づまりが解消しています。
ショウガ
ショウガの強い香りは、鼻づまりの原因でもある鼻水を出やすくして鼻づまりを解消します。
ショウガの成分には「ジンゲロール」というアレルギー反応をおさえる成分が入っていて、通常の体質に戻す働きがあると言われています。
ラーメン
ここではラーメンをご紹介していますが、鼻づまりの解消には汗をかくものも効果的です。
熱い汁物や麺類を食べることで、汗をかき血行を良くすることで鼻づまりが解消されます。
シソ(大葉)
鼻づまりを解消するには、シソも効果があります。
しそには炎症を起こしにくくして鼻づまりを解消するための、活性酸素を取り除く「ルテリオン」という成分が多く含まれています。
ヨーグルト
ヨーグルトも鼻づまりの解消に役立っています。
ヨーグルトは、腸内環境を整えて免疫力を上げることで鼻づまりの解消になると言われています。
ただし、一日や二日だけ食べるのではなく継続して食べ続けることが大切です。
レンコン
鼻の粘膜を収縮して炎症を起こしにくくする効果があるので、レンコンも鼻づまりの解消に効果がある食べ物と言えます。
青魚
青魚には健康成分のDHAやEPAが多く含まれているので、アレルギー症状を起こしにくくして鼻づまりの解消に効果があります。
とくに、アジ、イワシ、サバがおすすめですよ。
鼻づまりの解消に効く飲み物は?
炭酸飲料
よく飲む炭酸飲料で大丈夫なので、一気に大量に飲まず、ゆっくりと味わいながら飲んでください。
少し時間がたつと鼻づまりが解消しています。
緑茶
緑茶に含まれているメチル化カテキンという成分が、鼻づまりの解消に役立っています。
また、鼻づまりだけではなく、目やカラダがかゆくなるアレルギー症状を抑える働きもあります。
花粉症の時期は緑茶やお茶を飲むといいでしょう。
氷
飲み物というか、氷をなめるとカラダが冷やされて鼻づまりや花粉症などの炎症を抑えられるため、鼻づまりの解消にもなります。
鼻詰まりに効果のあるお薬は?
突然症状が出た時や仕事や用事で病院にいけない時は、家にある市販薬などに頼ってしまいますよね。
でもどれが効くのかわからないという人も多いことでしょう。きちんと症状に合わせた薬を服用することが大切ですね。
鼻づまりの解消に効く薬もたくさんありますが、鼻炎薬に含まれる成分をご説明いたします。
抗ヒスタミン薬
アレルギー性鼻炎(症状)を起こす「ヒスタミン」を抑える効果があります。
副作用として眠たくなるタイプもあるので、車を運転する前に飲むのは控えましょう。
血管収縮薬
鼻粘膜の血管を収縮させます。
鼻粘膜の毛細血管が膨張して粘膜が腫れることで鼻づまりが起こるので、その毛細血管を収縮させて腫れを抑え空気の通りをよくするという効果があります。
抗コリン剤
鼻水の分泌を抑える効果があります。
副作用として、口がかわくことがあるので、水分をまめに補給することをおすすめします。
抗炎症剤
鼻粘膜の炎症を抑えてくれます。
おすすめの薬は?
上記の成分が入ったおすすめの薬はこちら。
【アレジオン10】
【アレグラFX】
【コンタック鼻炎Z】
鼻づまりに効果があるのは塩酸プソイドエフェドリン、フェニレフリン塩酸塩、dl-メチルエフェドリン塩酸塩などの成分です。
市販薬の箱をよく見てください。薬に含まれる成分が書いてあるはずです。こういった成分は鼻の粘膜の腫れを抑え鼻づまりに効果があります。
しかし不眠や血圧上昇などの副作用もあります。人によってはアレルギー反応が出ることもありますので、なるべく病院で処方された薬を飲んだ方がいいでしょう。
鼻詰まりの原因をさらに詳しくご紹介!
細菌感染
空気中にはたくさんの細菌やウイルスが含まれています。その細菌やウイルスが原因で風邪をひいてしまいます。
風邪をひくと、体の中の白血球やリンパ球の免疫力が働いて入ってきた細菌やウイルスを攻撃します。
細菌と戦った白血球、リンパ球の残骸と死滅させた細菌やウイルスは鼻水とともに外に出ようとします。
こういう時の鼻水は黄色く粘り気があるため、鼻の穴をふさいでしまい鼻づまりになるんです。
鼻水の状態は病気の種類によってさまざまです。
風邪の初期は、入ってきた細菌やウイルスを洗い流し外に出そうとしてさらさらと水っぽい鼻水が出ます。体の中の白血球が細菌と戦うことで膿が出て、さらさらだった鼻水がネバっとしてきます。
この時点では、まだ透明な鼻水も、風邪の症状が悪くなると黄色や緑に変化してきます。
黄色や緑の鼻水が続く場合は、副鼻腔炎などの病気が疑われるので早めに病院を受診することをおすすめします。
鼻の構造上の問題
左右の鼻の穴を分ける真ん中の壁を「鼻中隔(びちゅうかく)」といいます。
その鼻中隔がゆがんで曲がってしまうことで、左右どちらかの鼻の穴が狭くなり鼻づまりやいびきなどの症状を起こしてしまう病気が鼻中隔弯曲症です。
人間は成長を重ねて大人になっていきますが、その成長のスピードは左右全く同じというわけではないんです。鼻も同じで、成長のスピードにズレがおきることで片方に曲がってしまうことが原因です。
鼻の穴が狭くなっているので、ひどい鼻づまりを感じます。また、いびきの原因にもなり睡眠時無呼吸症候群などの睡眠障害を起こしてしまう人もいます。
鼻中隔が突き出ていることで鼻の粘膜が刺激を受けやすく、鼻出血がおきやすくなります。
きちんとした治療法がありますので、長い間続く鼻づまりは、病院できちんと診断してもらいましょう。
鼻の突き当りにリンパ組織があつまる部分があります。その部分のことを咽頭扁桃(こうがいへんとう)やアデノイドと呼びます。
子供に多く見られる症状で、5歳頃までに肥大のピークがきて、そのあとはだんだん小さくなっていくことがほとんどです。
アデノイドが大きくなると鼻がつまって鼻呼吸ができなくなってしまい、口呼吸が多くなります。
いびきがひどくなってしまい、ひどい場合は無呼吸症状がみられるようになってしまいます。また、鼻炎や副鼻腔炎にもなりやすくなってしまいます。
病院に行くと内視鏡やレントゲン検査が行われて、アデノイドの大きさなどを診ることができます。
子供が苦しんでいるのを見ているのはとてもつらいですよね。無呼吸などの症状があれば、寝ている間も心配が続きます。早めに病院を受診して改善してあげた方がいいでしょう。
異物が入っている
子供は大人が考えもしないことをすることがあります。手の届くものすべてが子供たちにとってはおもちゃです。
大人が見ていない時に、そのおもちゃを鼻に入れてしまうということも多くあります。鼻の穴より小さなものは、入ってしまうと簡単に取り出すことができませんので注意が必要です。
また、子供だけでなく大人でも異物が入ってしまうことがあります。食べ物を食べている時に突然くしゃみが出てしまい、鼻と口の間に食べ物が挟まってしまったり、ティッシュの破片が鼻に残ってしまったりと原因はたくさんあります。
放っておくとそこから炎症が起こり、鼻づまりの症状がおこります。病院で早めにとってもらいましょう。
できもの
鼻の穴はとてもデリケートな場所なので、できものができてしまうこともよくあります。
できものが鼻の穴をふさいでしまい鼻づまりになってしまいます。その種類もたくさんあります。
【ニキビ】
毛穴に皮脂がたまりできるニキビは鼻の中にもできます。寝不足で疲れている時や、免疫力下がっているとできやすくなります。
規則正しい生活を心がけて、なるべくニキビのできない体づくりをしましょう。
【鼻ポリープ】
鼻ポリープは鼻茸(はなたけ)とも呼ばれます。ゼラチンのように半透明でプルプルとした突起ができ、それがだんだん大きくなることで鼻づまりが起こります。
ひどくなると頭痛や嗅覚障害といった症状が出てきます。
鼻ポリープは再発しやすいため、点鼻薬などで小さくすることはできても、また繰り返しできてしまうことがあります。大きさによっては手術して取り除くこともあります。
【腫瘍】
鼻にできるのは稀(まれ)ですが、良性の腫瘍ができることがあります。良性腫瘍の中でも多くが乳頭腫というもので、悪性化することはありません。
見た目は鼻ポリープに似ています。再発しないように内視鏡を使った手術で摘出します。
腫瘍の中には悪性のものもあります。鼻にできる悪性腫瘍もあり、最も多いのが上顎洞癌というものです。
上顎洞とは鼻の横に広がる空洞のことで、顔を正面から見ると鼻の横、目の下あたりにあります。
このがんの原因は慢性の副鼻腔炎といわれていて、腫瘍が大きくなるにつれて鼻づまりや血の混ざった鼻水がでる、顔面の腫れなどの症状が出てきます。
進行が遅く悪性度も低いのが特徴なので、早期発見が重要です。
副鼻腔炎に症状が似ているので、ただの鼻炎だと自己判断しがちです。症状が長期間続いている時は、早めに病院へ行ってみてもらいましょう。
副鼻腔炎(蓄膿症)とは?頭痛や吐き気の原因は?
いつまでも続く鼻づまりといやな鼻の臭いに悩まされる蓄膿症(ちくのうしょう)。
蓄膿症は、我慢して放置すると頭痛や歯痛、めまい、吐き気なども引き起こします。悪化させると手術が必要になることもあります。
たかが鼻づまりと放置すると治療も長引きますから注意しましょう。
蓄膿症とは?
蓄膿症は、鼻の穴の奥にある副鼻腔という大きな空間に膿がたまる病気です。
蓄膿症の前段階の膿が溜まってはいないけれど副鼻腔に炎症がある状態と合わせて、正式には副鼻腔炎(ふくびくうえん)という疾患です。
「炎」と名がつくとおり炎症を起こしているため、熱がでることもあります。
子どもの場合
子どもはもともと鼻が詰まりやすいので、副鼻腔炎(蓄膿症)にもなりやすいです。
自分でうまく症状が説明できない子も多いので、よく観察して耳鼻科に連れて行ってあげましょう。
【副鼻腔炎(蓄膿症)の症状】
鼻水が黄色や緑色でドロドロしている
頭痛・顔痛
虫歯でないのに歯痛になる
耳鳴りや耳詰まり
発熱
めまいや吐き気
頭痛が起こる原因は?
副鼻腔に鼻水や膿が溜まり、炎症が起こると目や頭に痛みを感じることがあります。
どの部分に痛みが出るかは、副鼻腔の中のどの部分に炎症があるかで変わります。
【炎症の位置と痛みの出る位置の関係】
篩骨洞(しこつどう)・・・目に痛みがでる
蝶形骨洞(ちょうけいこつどう)・・・頭に痛みがでる
前頭洞(ぜんとうどう)・・・額に痛みがでる
上顎洞(じょうがくどう)・・・頬や歯に痛みがでる
吐き気が起こる原因は?
副鼻腔炎(蓄膿症)になると、後鼻漏(こうびろう)という現象が起きます。
これは、鼻水が鼻の穴から外にでるのではなく、後ろ(喉の方)へと流れ落ちる状態です。
炎症を起こしていますから、鼻水と一緒に、膿も喉から胃へと流れ落ちてしまいます。
体は膿を排出しようとしますから、吐き気が起きてしまうのです。
めまいが起こる原因は?
めまいの原因としてまず考えられるのは耳の疾患ですね。
鼻と耳は根元で繋がっているので、蓄膿症が悪化することで耳まで炎症を起こしてしまうことがあります。
これを放置するとめまいが起こってしまうのです。
歯痛が起こる原因は?
副鼻腔は上顎の歯に近いので、副鼻腔炎になると上の奥歯が痛くなることあります。
虫歯でもないのに歯が痛む。しかも同時に何本もの歯が痛いという場合は、副鼻腔炎(蓄膿症)かもしれません。
逆に、虫歯や歯周病を放置したことによって副鼻腔炎(蓄膿症)になる場合もあります。
肩こりが起こる原因は?
副鼻腔炎(蓄膿症)は、副鼻腔が炎症を起こしている状態です。
大量の膿がでますので、体に負担がかかって、それが肩こりの原因となることもあります。また精神的なストレスからきている場合も考えられます。
副鼻腔炎(蓄膿症)の治し方や予防方法は?
【局所療法】
耳鼻科に行くとまず行われる治療です。
鼻腔や副鼻腔にたまった膿や粘りけの強い鼻水を、洗浄・消毒・吸引します。
【薬物療法】
投薬による治療です。鼻水を抑える薬と共に、抗生物質も処方されます。
【手術療法】
局所療法と薬物療法で症状が改善しない場合に行われます。
鼻は目や耳、脳にも近い場所なので、信頼できる病院を探しましょう。
予防対策方法は?
【鼻プッシュ(鼻ヨガ)】
鼻呼吸をしやすくするために考案された鼻ヨガは、副鼻腔炎(蓄膿症)の予防になります。
ほお骨をプッシュするだけなので簡単ですよ。
『蓄膿症に効果的な指圧』
【鼻カイロ】
鼻を温めると、鼻の通りがよくなります。
予防のためにはとてもいい方法ですが、蓄膿が悪化してからは医師に相談してから行いましょう。
【鼻うがい】
生理食塩水や重曹水を鼻から注入して洗います。
慣れるまでは噎(む)せたりして辛いかもしれませんが、鼻水を洗い流せてすっきりします。
鼻うがいの効果は?
鼻うがいは、鼻詰まり・副鼻腔炎(蓄膿症)・鼻炎・花粉症など鼻の症状を緩和すると言われている健康法です。
鼻に残りがちな埃やウィルス・汚れ・アレルギー源などを洗い流すことで、鼻の炎症や悩んでいる症状を予防しちゃおうというものです。
汚れ・埃・雑菌から体を守るため鼻毛が生えています。鼻毛が伸びやすい方は、鼻の中が汚れやすい傾向にあります。
さらに、鼻毛をカットすると、汚れ・埃・雑菌などに入ってきてくださいと言っているようなものです。
自分の体を守るためにも、鼻うがいを取り入れてみてはいかがでしょうか。
ここでふと思うのは痛みではないでしょうか。プールや海で鼻に入った時の「痛み」を考えると、「鼻うがい」に恐怖を感じる方もいるかと思います。
実は、鼻うがいは正しい鼻うがいをすると、痛くないと言われています。
鼻うがいのやり方は、実際に鼻うがいを実践している人によっておすすめ方法が違うので、ここでは初めての方におすすめしたい鼻うがい方法を詳しくご紹介したいと思います。
鼻うがいの上手なやり方は?
鼻うがいで誤解されるのが、鼻うがいで使う水です。
水道水やミネラルウォーターは、体を巡る水と成分が違うため拒否反応を起こします。
これが鼻うがいで「鼻が痛い」と言われる理由です。プールの水も海水も、体を巡る水とは成分が違うので痛みが起こるのです。
鼻うがいには、体を巡る水分と成分がほぼ同じの「生理食塩水」を使います。
ただ、初めて鼻うがいをするのであれば、市販の生理食塩水を使うと衛生面でも安心ですよ。生理食塩水を準備したらいよいよ鼻うがいです。
鼻うがいをしてみよう!
鼻に水を入れるときには、生理食塩水を入れていきます。
このとき、いきなり「ピューッ」っと入れると、むせたりびっくりしてしまい、鼻うがいにいやなイメージがついてしまいます。
それを避けるために、鼻うがい専用のネティポットやスポイトなど、自分でゆっくりと水を入れられるタイプのものを選ぶようにしましょう。
アーユルヴェーダでも広く知られている「鼻うがい」なので、女性にとってはデトックス効果も期待できちゃいますよ。
○ネティポットを使った鼻うがいはこちらから
ネティポットを使う時には、煮沸消毒ができるものを選ぶようにしましょう。
鼻の雑菌を取り除くための鼻うがいで、最初は良かったけれど続けていたら悪化したように感じるときには、ネティポットに雑菌がついちゃっている場合があります。
煮沸消毒をしてしっかりと乾燥させ、清潔な状態で使うようにしましょうね。
鼻うがいの注意点や危険性は?
鼻うがいは、洋服が濡れてしまう可能性があるので濡れてもいい服装にするか、バスルームで行うのがおすすめです。
一日何度もするよりも、一日一回にしましょう。時間帯は、一日の汚れを洗い流せる夜がおすすめです。
ここだけは気を付けておきたい注意点はこちら。
唾を飲みこまない
喉へ雑菌が流れていくことになり、喉の炎症を起こすことがあるので、唾を飲みこまないように気を付けましょう。
明らかに風邪だと分かるときには避ける
風邪がウィルス性のものですが、風邪のウィルスを体の中に侵入させないように鼻水がガードし、ウィルスを包んで外へ出す働きをしているところに鼻うがいをすると、せっかくの自己治癒力を下げてしまうことになります。
風邪の症状が落ち着くまでは、鼻うがいは避けましょうね。
鼻うがい後に、鼻をかむよりも、綿棒で拭きましょう
鼻うがいのあとに鼻をかんでしまうと、鼻と繋がっている耳へ水が流れてしまうことがあります。
耳が炎症を起こし、中耳炎になってほしくないので、優しくかむことも避けてほしいのです。
その代わり、綿棒でクルクルと拭き取りましょう。優しくクルクルと拭き取るだけなので、簡単ですし安心ですよ。
鼻詰まりを解消して夜もぐっすり♪
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鼻づまりの原因や解消法についてをお送りしました。
鼻づまりになればきつい数日を過ごすことになります。そうならないためにも予防が大切です。
まずは、マスクをする習慣をつけましょう。さらに、手洗いうがいをすることで細菌やウイルス、花粉やほこりが体に入らないようにしましょう。
また、抵抗力が落ちると鼻づまりにもなりやすくなります。規則正しい生活を心がけることも予防になりますよ。
抵抗力を上げるためには食生活も重要です。体を温めることも効果的なので、ネギや生姜でポカポカな体を作りましょう。
いつも飲んでいるものを、緑茶に変えるもの良いでしょう。緑茶に含まれるカテキンにはアレルギーの症状を抑える効果がありますよ。
鼻づまりは放っておくと重症化することもありますが、治そうと意識をすればここで紹介した鼻づまりの解消法で治すことができます。
少しの解消法を継続することで、安心して夜も眠ることができますよ。
私自身も、鼻づまりの解消法を参考に、快適な生活を送りたいと思います♪